理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

 私への意見や質問、相談、その他の話などがある場合には、右側の欄の中段あたりにある”管理人、vet宛メール”のところのリンクから、メールフォームにいき、メールを送っていただければと思う。メールフォームは2つ用意してあるが、どちらから送ってくださっても構わない。また、各エントリーのコメント欄に書いてくださってもいいので、気軽に話しかけてくれればと思う。


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このエントリー、第62話となってはいるが、第61話のときから、1年くらいあとの話なので、別の話として読んでもらっても構わない。

そのため、カテゴリも分けて、この話から”二匹目の奴隷”というカテゴリにしておいた。

第61話のときからかなり経過しているので、状況も気持ちも、多少変わっている。

そのあたりは追々書いていくので、ゆっくりお付き合いいただければ幸いだ。




最初の奴隷である美佳は基本的にヤキモチ焼きというか、私に捨てられることにビクビクしているような女だった。

奴隷と御主人様としての間柄になる前、さらにセックスをする前、私が風俗に興味を持っただけで、

自分が捨てられるのではないかと思い込んでしまったくらいだったから、独占欲が強いというか、自分に自信がないという美佳の性格は分かっていた。

そして、私も、どちらかというと独占欲が強く、美佳を他人に渡したくないと思っていた。

そういう意味では、二人とも似ていたのだと思う。

だから、主従関係を結んでからも、スワップや貸し出しのようなことに私も美佳も参加したことが無かったし、特別に興味も持たなかった。

ただ、美佳は奴隷になり、私の所有物として認められてから、少し安心したのか、私が他の女に興味を持つことには寛容になった。

自分が他の男に抱かれるということだけは奴隷になっても頑なに拒む気持ちが伺えたのだが、私が他の女を抱くことには、それほど大きな抵抗がなくなって行ったようだった。

それがどうしてなのか?という美佳の内心の本当のところは私には分からなかったが、美佳と主従の関係を結んでから、

色々なSMビデオを見たりしたし、一緒に他のSMカップルと話をするような機会を持ったりしているうちに、美佳の中で心境の変化があったらしい。

奴隷になってしばらくしてから美佳が言ったことだが、

「御主人様が他の女性(奴隷?)にもモテる男性であることが私は嬉しいです」

というふうな心境になっていたようだった。

もちろん、私がモテていたとはお世辞にも言えないが…。

客観的に見て、私がモテないのは事実なのだが、美佳としては自分の御主人様が他の奴隷にも自慢できる御主人様であると思っていたかったのだろう。

奴隷になった美佳と一緒に、SMビデオで大人数で一匹の牝奴隷を犯すようなものも見たが、私がそういうのに参加したいのであれば、それでもいいということも美佳は言った。

ただ、それでも私は美佳以外の女を抱く気はなかった。

結局、風俗も行かなかったし、SMがらみで知り合いになった人たちに、私一人だけでもいいから、スワッピングの会に参加しないか?というような誘いをもらったこともあったのだが、それも全て断っていた。

その仲間内で、私は、”奴隷に惚れて支配されている御主人様”だとか、好意的に冷やかされたものだが、それでも、別にそれが屈辱的な気分なわけでもなく、むしろ誇りにさえ思っていた。

私はそのとき、美佳のことが奴隷としても、そして女としても本当に好きだったから、美佳がいればそれで良かった。


そのころ、私と美佳は、他に6組くらいのSMカップルと特に付き合いが深かった。

その集まりも、やはりネットの掲示板で知り合い、その後のオフ会などで何度か会ううちに、なんとなく気が合う同士で集まるようになったという感じだった。

中には、スワップや、不特定多数の男に奴隷を貸し出すようなプレイも普通にこなし、スカトロや露出なども日常的にしているカップルもいたし、

普通の公園の男子の公衆トイレに奴隷をつなぎ、本当に精液便所としてしまうプレイをしていたりとか、ホームレスが集まるところに裸で奴隷を行かせ、犯してもらうとか、そういうどこかのAVでやるようなことまでしているカップルも居た。

また、逆に私と美佳よりもウブというか、ソフトに縛るくらいのSMしかしていないカップルも居たが、お互いにプレイスタイルを尊重しあう人たちだったので、うまくいっていたのだと思う。

また、みんなで会うときは、話題としては、SMやプレイの話をしているのだが、

実際にプレイをすることはあまりなく、河川敷でBBQをしたり、一緒にレストランでご飯を食べたりとか、

ドライブに行ったりとか、そういうことをして普通に楽しんでいたことが多い遊び仲間だった。

だが、そのうちの一組のカップルのある事情が、私と美佳との関係に新しい変化をもたらす発端になるのだった。


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そのカップルは、私と美佳ともかなり仲が良かった。

それが御主人様である幸一とその奴隷である理紗だった。

私と幸一の気が合ったというか、二人共に年齢も近く、もちろんSだったし、お互いにSMへの考え方も良く似ていたので、話が弾むことが多かった。

私と美佳、幸一と理紗という、2人と2匹だけで出かけることも何度もあったほどだ。


幸一はもともと、ヨーロッパに留学していた関係もあって、海外志向が強い男だった。

そして、あるとき、幸一が自分で事業を起こし、その仕事をヨーロッパでやることになったのだった。

しばらく日本に帰ってこられなくなるということになった。

初めは理沙も幸一についていくということで、ヨーロッパに行く前に結婚することまで考えたりもしたようだが、結局、それは出来なかった。

幸一は自分で始めたばかりの事業だったから、軌道に乗るまでは、理沙を扶養することが難しいという事情だったように思えたが、

そのあたりの詳しい事は私は詮索しなかったから知らない。

とにかく幸一と理沙は少なくとも数年の間、離れることになるとのことだった。

理沙の仕事も特に給料が高いわけでもない上に不定期で忙しいので、飛行機代もそれほど出せず、会いに行く時間も取れそうもなくなるということだった。

だから、この機会に主従関係を解消して別れるということで、二人の間では話がまとまったらしかった。

私も美佳も、とても親しくしていた二人だったので、それをとても寂しく思ったが、だからといって、何かしてあげられるわけでもなかった。

だから、幸一がヨーロッパに行く少し前、ささやかなお別れ会を開くことにした。

横浜の中華街の、あるお店で個室を借り、そこで二人と二匹で夕飯を食べた。

お別れ会ではあったが、雰囲気が暗くなるのもイヤだったので私は特に盛り上げるようにしたし、

美佳も、そういうのは下手なりにも、話をして暗いムードを作らないようにしていた。

だが、やはり、幸一と理沙は思いつめたような顔をしていた。

そして、しばらくして、幸一が私に切り出した。

「なぁ、頼みがあるんだけど、聞いてくれないか?」

と、とても深刻な顔で言った。

私は、内容は分からなかったが、しばらく会えなくなる幸一の頼みとあれば、できることはしてあげようと思った。

「ああ、どうした?」

と、話を聞くことにしたのだが、その幸一の口から発せられた言葉はかなり意外で、なおかつ難しい選択を迫られるものだった。

「理沙を奴隷として、vetが引き取ってくれないか?」

幸一の表情が、苦渋の選択だと物語っていた。

そして、隣に座っている理紗は肩が震えていた。

私は言葉を失った。

「別れようってことは、決めたんだよ。だけど、もう、こいつ普通のセックスじゃイけないようにしちまったから…。今から別れて、これからノーマルな男と付き合えって言ったって、無理っぽいんだよな。それにどっかでSの奴を探せって言うのもさらに難しそうだし…」

幸一がこのときばかりは、理沙に対して申し訳ないとでも言いたげに説明した。

幸一が言うには、理沙自身も、もうノーマルな男との付き合いは無理だと思っているらしい。

また、日本とヨーロッパという長距離恋愛で、肉体関係がなく長い時間を過ごすのもおそらく無理だと二人ともに思っているのだった。

そして、幸一とSMに対する趣向や考え方が似ていた私になら、理沙も飼われてもいいと思っているとのことだった。

奴隷の譲渡は、御主人様が決めればそれに従うと、奴隷が言うことは多いが、

実際問題として、勝手に決めて新しい御主人様にそのまま飼われてもいいと本当に思っている奴隷はそれほど多くはないだろうと私は思う。

幸一はそのことも分かっていたから、理沙ともしっかり話をしたようだった。

その結論として、私への譲渡ということが理沙も納得できる第一の候補ということになったそうだ。

私としては、その相談はかなり唐突なものだったし、正直、美佳だけでこれまでやってきたところに新しい奴隷を入れるということに、全く自信は無かった。

何よりも、私が他の奴隷を持つことを美佳が本心から許容できるのか?というのが、私が最も気にしたところだった。

そうすることで美佳との関係が崩れることを、私は一番に心配していた。

だから、その提案に、私は即答できなかった。

そんな私の顔を見て、幸一も私の心境を察したようだった。

「すぐには無理だよな。すでに、奴隷がいることだし…。でも、考えてくれないか?vetになら、理沙を飼ってもらいたいって、俺は本気で思えるんだよ」

幸一はすごく真剣な顔でそういった。

そして、横に居た理沙も、

「私をvet様の牝奴隷にしてください。お願いします」

と、椅子から降りて、手をつき、頭を床にこすりつけるようにして言った。

私は予想外の展開に驚くばかりで、どう答えて良いのか、すぐには思い浮かばず、結局、

「考えさせてくれるか?幸一が向こうに行く前までには返事するから」

と、答えを先延ばしにしたのだった。

そのときの私は、そういうしかなかった。

「ああ、それでいい」

幸一は、少しホッとした顔をしていた。

理沙はそれでもまだ床で土下座をしていた。


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幸一の頼みを聞いて、私は、

「一つ確認していいか?」

「ん?なんだ?」

「俺が断った場合、何か他に考えてあるのか?」

そのことがかなり気になったのだった。

別の案が何も無いのであれば、私はなるべく早く結論を出してやらなければならないだろうと思う気持ちもあった。

だが、一番の思いはそれではない。

私は、この段階では、理沙のことは断るつもりでいたのだ。

だから、他に何か案があるのであれば、そちらにしてもらおうと思っていた。そのことを幸一に聞きたかった。

何か案があると願いたかった。

だが、

「はっきり言うと、具体的には考えてない。本当に普通の男女みたいに別れてしまうか、あとは、他のみんな(このとき仲良くしていた、6組のSMカップルのこと)に頼むというのも一つではあるけどな…」

と、まともに考えている案はないようだった。

「みんなの中の誰かとか、あと、共同所有してもらうとか、そういうのでもいいかもって思ってるんだが、理紗は、一人の御主人様に徹底的に仕えるのが好きだというから…。そうなると、あの中ではvetが一番、理沙には合ってる気がするんだ」

「そうか…。定まった案はないってことか…。でも、俺のことも、あまり期待するなよ」

「ああ、無理は言わない。それに、vetと美佳さんの関係を壊すような頼みはしたくないし、その点は、理沙もわかってる」

「そうか。じゃあ、考えておくから…」

結局、私がしばらく考えて結論を出すということで、話がまとまった。

その後は、幸一も理沙も、それまでとはうって変わって陽気に食事と会話を楽しむようになった。

それはそれで私としても嬉しかったのだが、私は幸一の頼みを、多分きいてやれないだろうと、思っていたから、少し気が重かった。


美佳が居る以上、他の女を抱くという選択肢はない。

それは、美佳が奴隷になる前、セックスをする前のあの反応を見ればわかりきっていることだ。

この時の私は、美佳が理沙の受け入れを快く思わないことが十分に予測できた。

それがわかっているのに、なぜ答えを後に伸ばしたのか?といえば、その場で断れるような雰囲気ではなかったからだ。

幸一も理沙も、ものすごく必死で、理沙を私の奴隷にしてくれるようにと懇願していた。

食事会が終わって中華料理店を出てからの別れ際にも、理沙が、私に必死で頭を下げていた。

人がたくさん歩いている道路ですら構わずに土下座しそうな勢いだった。

それほど、理沙の中では御主人様がいなくなるということが、不安だったのかもしれない。

また、それを見ている幸一も、理沙に対して申し訳ないという気持ちからか、表情を曇らせていたし、理沙とともに私になんとか頼みを聞いてくれるよう、何度も

「お願いできるとありがたいんだが…」

と、言っていた。

幸一の方は、私と美佳の関係についてもよく知っているから、頼みにくい頼みごとをしているという意識は強かったのだろうが、

それでも、理沙のために頭を下げていたのだろうと思う。

こんな二人を見るのは、正直なところ辛かった。

また、御主人様と奴隷の別れというのは、本当に難しいものだと実感させられたのだった。

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幸一と理沙に気が重い頼みごとをされてから数日、私はずっと考えていた。

その頼みを断る方法を。

断る理由はもちろん、美佳が居るから。

奴隷は美佳一人で十分だし、美佳を捨てて理沙をとるなんてことは当然できない。

そうなると、必然的に、2匹を同時に飼うことになるのだが、美佳が他の女を受け入れるとは到底思えない。

ただ、それを幸一と理沙に説明するのだとしても、非常に気が重いのだ。

なんとか、他に理沙が御主人様を見つけられる方法はないものか?とか、うまく二人が別れずに済む方法はないものか?とか、おそらく幸一と理沙が散々に考えたであろう事柄を私も考えずには居られなかった。

当然ながら、考えたところで、当事者でも無い私に良い案が浮かんでくることはなかったのだが…。

そんな数日を過ごすうちに美佳と会う日がきた。

美佳もあの場所にいて、私が幸一と理沙に頼まれたことを聞いている。

そして、そんな提案を美佳が受け入れたいとは思っていないだろうと私は確信していた。

ここで、私が理沙を受け入れるかどうかを迷っている素振りを見せては、美佳にも不安を与えると思った。

だから、その日の調教は、自然に厳しいものとなっていた。

私が考え事をしていることを悟られないように、厳しく調教をしたのだった。

そして、調教が終わる。

美佳は、厳しい調教の後だったから、布団の上に投げ出され、ぐったりと横たわっていた。

私はそれをことさらに無視するように、テレビをつけてそれに見入っていた。

なるべく、美佳に私が考えていることを悟らせたくなかったから、美佳と直接話をしないようにしたかった。

今思えば、逃げているだけのなんとも情けない対応だったが、それ以外に何も思いつかなかった。

しばらくすると、美佳が布団から起き上がってきた。

そして、私の側にやって来る。

それはいつものことだったが、その時は美佳がなにか言い出すのではないかと、私の方がドキドキしていた。

「捨てないでください」とか、「他の人と比べられたら…」とか、

初めてセックスをする前に見せていた美佳の反応を思い出して、私はそんなことを言われるのではないかと、正直なところ、怖かったのだ。

そして、美佳が口を開いた。

「あの…御主人様」

「ん?」

私は、テレビから視線を外すことなく、努めて平静を装って答えた。

「奴隷の分際で、でしゃばりなことでしたら、申し訳ないのですが…。理沙さんのことで、もしも、私を気にしてくださっているのでしたら、構いませんから…」

いつものように控えめな小さな声だったが、はっきりと美佳がそういった。

その発言に私は驚いた。

美佳の口から、美佳以外の女を容認する言葉が聴けるとは思っていなかったからだ。

私は急いで、テレビから美佳の顔に目を向ける。

美佳は、ニッコリと微笑んでいた。そこには、なんの不安も躊躇も見いだせなかった。

本当に、それを望んでいるような顔で、微笑んでいたのだった。

「どうした?お前、俺が他の女のことを抱くの嫌じゃなかったのか?その気持ちはなくなったのか?」

美佳の肩をつかんで揺するようにして、問いただす。

「いいえ、なくなったわけではないのですけれども…。でも、同じ奴隷として、理沙さんの不安な気持ちもすごくわかるんです。だから…」

「でも、本当は嫌なんだろ?」

「そういうわけでもないんです。でも、なんとなく、ですけれど、理沙さんが来ても、御主人様は私のこともきちんと今までと同じように見てくださるような気がして…。御主人様の”物”になれているような気がして…。大丈夫だって思えて…。違いますか? 奴隷のくせに、自意識過剰、でしょうか? 私…」

瞬間的に返す言葉がなかった。

美佳の言い分は、完璧に私の図星だったから。

たとえ他の女が来ても、美佳を捨てる気なんて、私は毛頭なかった。それだけは確実だと言えるほど、私も美佳が好きだったから。

そんな私の気持ちを本当に見抜かれれていたのかどうかは分からないが、少なくとも美佳は私の所有物として、しっかり認められているということ、奴隷としての立場を確立したということには、多少なりとも自信があったのだろうと思う。

そこまで思い至ったとき、私の美佳への気持ちが伝わっていることを私はとても嬉しく思ったのだが、同時に、この状況でもやっぱり御主人様としての威厳を保ちたいという欲求も発生していた。

そして、その欲求がまたも素直じゃない反応を作り出す。

「奴隷の癖に、本当に自意識過剰な奴だな。他の奴隷を入れれば、お前が捨てられる可能性が高くなるんだぞ。それでも良いのか?」

と、また意地の悪いことを言ったのだが…。

「信じています」

というたった一言と、先程にも増した笑顔で返された。

こうなると、もう、私の負けだった。


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その日、私と美佳は、幸一の部屋にいた。

一人暮らしにしては、かなり広い幸一の部屋は、デザイナーズマンション?で、私の部屋なんかよりも当然綺麗で、さらにインテリアなども統一感があり、かなりオシャレだった。

そこで、私は幸一に頼みごとの返事をすることになっていた。

その集まりだったから、幸一の隣には、理沙もいた。

4人でテーブルを囲んで椅子に座り、理沙が作ったお菓子と、紅茶を飲みながらの話になった。

理沙は、首輪をつけただけの全裸だった。

紅茶をいれたときにエプロンをしていただけで、いれ終わってしまうとそれも躊躇なく脱いで、私にその裸体を晒した。

これまで、4人で会っていたときは、SMの話はしても、プレイはしなかったし、ご飯を食べに行ったり、映画を見に行ったり、ドライブに行ったり、そういう普通の遊びをして過ごしたことばかりだったから、理沙が全裸だったのには少し驚いた。

だが、それには理由があった。

「引きとってもらうように頼む以上、どんな”もの”かを、全部見せないと卑怯だと思ってな」

と幸一が言った。

その顔は真剣そのものだった。そして理沙も、全裸になってしまうと、椅子には座らず、床に正座し、

「どうぞ、私をvet様の奴隷にしてください。お願い致します」

と、この前の中華料理屋での態度と同じように、やっぱり、床に手をついて土下座をした。

だが、この時になっても、まだ私は決めかねていた。

美佳が理沙を受け入れることを承諾しているとはいっても、美佳が本心からそう思っているのかどうか?、まだ見切れずにいた。

本当に、あきらめが悪いというか、考えすぎる私の傾向が見事に発揮されていたのだった。

だから、

「色々と考えたんだけどな…」

と、私は、まだ迷っているという感じで、切り出していた。

「やっぱり、ダメか?」

幸一が、ため息をつきながら応じる。

「かなり迷っていてな…」

私も、歯切れの悪い答えを繰り返す。

だが、そんな私を見て、横に座っていた美佳が、

「御主人様、すみません。失礼いたしますね」

といって、微笑んでから、いきなり椅子から降りて、床に手をつき、土下座していた理沙に声をかけた。

「私の御主人様、素敵だから」

と。

それはもう、理沙を迎え入れると言っているようなものだった。

テーブルの下、奴隷同士で勝手に話が進んでいた。

それには、私も幸一も驚いた。

「ちょっと待て、俺は何も言ってないだろ!」

私は、焦って机の下に声をかけた。

美佳に主導権を握られている私を見て、幸一が笑った。顔が少し明るくなる。

「もしかして、理沙のこと、いいのか?」

「いや、いいというか、なんというか…」

「vetが引っかかっていたのは、美佳さんのことだろ?その美佳さんが同意してくれたみたいだし、何とかなりそうなのか?」

「でもな…」

私は、本当に情けないことに、その段階になってもまだ歯切れが悪かった。

「いいんだ。どうしてもダメなら、あとから理沙を捨ててくれて構わない。そのことは理沙にも言ってある。二人の迷惑になるなら身を引けって。だから、頼む」

幸一がこの時とばかりに、懇願してきた。

「はぁ…」

私は溜息しか出なかった。

だが、そうしている間にも、テーブルの下では、美佳と理沙が手をつないで微笑みあっていたらしい。

もう、この時点で結論は出ていたのだった。私が色々なことをゴチャゴチャと考えているよりも早く。

理沙が私の奴隷になるという結論が…。

そして、私はようやく観念し、美佳が理沙を奴隷にすることを積極的に私に進言したことなどを幸一に説明した。

すると、幸一は、なにかすごくほっとしたような顔で、

「ほんとに、ありがとう」

と言った。その言葉に、私も、これで良かったのかもしれないと、少し思えた気がするのだった。


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このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
 ◆私について
というカテゴリの中に、”現状の私”というエントリーにして書いておいた。このカテゴリには、私自身のこと(私の好みや、調教の方針など)をメインに書いているエントリーを入れてあるので、興味のある方がいるかどうかは分らないが、もしも気になるなら、見ていただければと思う。

 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

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 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

 続き物の話は、エントリーの題名に第何話という番号が書いてあり、以下のカテゴリにまとめてある。
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