理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

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しばらくして、理沙が顔をあげた。先ほどまでの話を切りたいようで、涙を拭い、少し表情を明るくして。

「それから、私のことも少し話しました。私の今の仕事のこととか、御主人様との関係とかも。御主人様のことを想っている気持ちが大きくあることも、はっきりと言いました」

そのことは、理沙はものすごく強調していた。

これは、私には言っておきたかったことなのだろう。

「そうか」

「でも、そうしたら…。幸一さんは、いい奴隷になったね、って…。笑って。もう、わけがわからないです。御主人様も、幸一さんも」

「悪かったな」

私は苦笑しながら言った。

そんな私を見て、理沙は、泣いているのか、笑っているのか、怒っているのか、よくわからない顔をした。

ただ、やっぱり、涙だけは流れていた。

「本当なら、私に、どっちがいいのかって、聞くものではないでしょうか? いつまででも考えろって言うのではなくて、ちゃんと決めろって言いませんか?」

「かも知れない」

「ですよね?なのに、幸一さんも何も聞かないんです。今決められなければ、それでも良いって」

「それが不満か?」

「不満と言うか…。こんなことをしていていいのかな?って思います」

「俺は良いって言った。幸一もそれで良いというのなら、問題ない」

「でも、そうは思えなくて…」

「それは、お前が勝手にそう思っているだけだろう。幸一の本心は知らない。でも、少なくとも、俺は、それでいい。それも信じられないのか?」

「いいえ、そんなことはありません」

「じゃあ、いい。また、幸一とも会えばいい。納得するまで、ちゃんと」

「…。はい…]

理沙は少し躊躇しながらも、ゆっくりと頷いた。

そして、私を見て、ハッと思い出したように、

「ああ、それから…」

といって、理沙が幸一に話した、理沙の現状に関しても、一言一句間違いなく伝えようとでもしているかのごとく、詳しく私に語ったのだった。

「こんな話を、幸一さんとはしてきました。お店に入ってお話をして、お店を出た所で別れました。だから、幸一さんとは手もつないでいません」

これもやっぱり理沙は私に伝えておきたかったことなのだろうと思う。

「それで、お前は、幸一のことを考えられそうなのか?」

「前よりは少し…。以前の幸一さんとあまり変わりがなさそうということだけはわかりましたから。でも、幸一さんとお話をしている間も、御主人様のことが頭に浮かんで…。だから、やっぱり迷います」

「うん」

「時間がかかっても本当にいいのでしょうか?」

「それはいい。幸一もそう言ったのだろう?じゃあ、問題ない。ゆっくり考えろ。必要なら、幸一にもまたちゃんと会ってこい」

「はい…。また会ってくるかも知れません。でも、もしも御主人様が、私のことを幸一さんに戻したくないと思われたらそう命令してください。その時には、私は幸一さんのことをきっぱりと諦めますから」

理沙はすがるような目でそう言った。

でも、それを私ははねつけた。

「それはない。そうする気なら、最初からこんなことはしていない」

「そうですか…」

「俺に命令されて楽になろうと思うなよ」

「やっぱり、駄目ですか…」

「甘えるな」

「すみません。ちゃんと考えます」

これで、理沙と幸一が会った時の話は終わりだった。

本当に、お互いの状況説明と今の心境を伝え合っただけのものだったようだ。

私は、もっと突っ込んだ話をするのかと思っていた。

幸一が理沙に、自分のところに来てくれるようにと、強く言うのではないか?とも思っていた。

でも、それはなかったようだった。

やはり、幸一には、その時点でも私に対する、遠慮があったのかもしれない。

それに、幸一も御主人様だったから、奴隷にきちんと時間を与えて選ばせるということが必要だというのは、多分認識していたのだと思う。

そういう意味では、幸一も理沙のことをしっかりと考えてくれていた。

それは、良かったと思ったが、私としては、やっぱり複雑な思いはあった。

幸一も、理沙のことを本気で大切にしようと思っているということがわかるから。

大切に思うからこそ、急かしたりせずに、理沙がちゃんと考えられるようにと、配慮している。

それを思うと、やはり私の心は揺さぶられるのだった。


その日。

話が終わってから。

理沙は、奴隷として、いつものように使って欲しいと言った。

調教はしないと言ってあったし、終電の時間もあったのだが、それでも理沙はそういって懇願した。

時間が来ても、私の部屋から帰ろうとはしなかった。

結局、終電を逃す時間まで、理沙は私のところにいた。

だから、私は理沙を性処理に使った。

終電がなくなったから、その日は理沙と一緒に眠った。

理沙をしっかりと抱いて眠った。

理沙を抱いて眠ることが、これから先もずっと出来るのか、それとも、あと何回かしかできないのか、なんて思いながら…。


次の日の朝、理沙は、かなり早くに起きて、帰っていった。

本当に、迷った顔のままで。

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社会の窓が開いている。

最近は、こういう言い方はしないのかも知れないが。

面白い表現だとは思う。

一応、説明するが、ズボンのチャックが開いたまま、出歩いている状態を指す。

これ、私もたまにやらかす。

どんなに気をつけていても、やっぱりやる。

出かける前に、急いでいる時とか、ゆったりしている時とか、そういうのもあまり関係ないようで、

余裕があっても、やるときはやる。

私は、姿見なんて持っていなかったから、特に気が付かない。

せいぜいチェックするにしても、髪型と、ネクタイが曲がっていないかくらい。つまり胸から上くらいまでの鏡しか無かった。

それに、男は、基本的にベルトをしているから、それを留めてしまうと、なんだか問題ないような気分になるのだろうと思う。

と、いくら理屈をつけたところで、ただの不注意に代わりはないのだが…。

そんなことを、私は奴隷の前でもやらかしたことがある。

特に、奴隷と会う場合、友人と会うことに比べると、ズボンを脱ぐ機会が多いわけで、そうなると確率的にチャックを閉め忘れる可能性も高くなるわけだ。

なんて偉そうに確率なんて引っ張り出しているが、やっぱりただの不注意だ。

こんな風に、恥ずかしいので、必死に隠したいことではあるのだ。

チャックが開いていても問題なし!なんて剛毅なことは私は思えない。

そんな、社会の窓。

ある時。

奴隷と会って、少し買い物と食事をしてから、調教という日があった。

私は、奴隷との待ち合わせ場所に向かう。

自分の社会の窓がしっかりと開いていることに全く気が付かずに。

そして、待ち合わせ。

奴隷が先に来ている。

私は時間にはだいたい正確に行くほうだ。

奴隷だから、多少待たせておいても問題ないんだ、なんて御主人様っぽいことを考えているにもかかわらず、奴隷との待ち合わせに遅れたことは多分、あまりない。

奴隷が遅れた時には、当然、お仕置きの材料にするのだが、奴隷は私が時間には、ほぼ正確に来るのを知っているので、それよりも結構前に来て待っていることがほとんどだった。

だから、奴隷が待ち合わせ場所で、キョロキョロと私を探しているところに歩いていくというのが大体のパターンで、奴隷が私を見つけると、走り寄ってくる事が多い。

だが、その時。

奴隷は私を見つけて、嬉しそうにやってくるのだが、その途中で、一瞬止まったのだった。

そして、ちょっと眉を寄せて首をかしげてから、私のもとにやってきた。

でも、いつものように挨拶をする。

さすがに街中だからそこに正座するようなことはしないし、声も小さく私だけに聞こえるようにいうのだが、

「私をお呼びいただいてありがとうございます。今日も、ご奉仕させてください」

というような感じ。

そんな挨拶のあと、歩き出すところなのだが。

その時の奴隷は、ちょっと躊躇した。

「どうした?」

「あ、いえ…」

と言いながらも、何かあるような様子は見える。

「なんだ?」

「でも、ちょっと…。やっぱりいいです」

なんて、奴隷はとても言いにくそうにしているのだが、私には当然その意味がわかっていない。

「はっきり言え」

「それは…。言えないです。あとで…」

「変なやつだな」

「はい、すみません」

そう言いながら、歩き出したのだが…。

この時に限っては、変なやつは私の方だったのだが…。

奴隷は私の横とか、奴隷によっては、少し後ろくらいを歩くことが多かったのだが、その時は私の斜め前を歩き、さらには、私の前に、持っているバッグをちらつかせて歩いている。

不自然な事、この上ない。

あとから思えば、奴隷としては、御主人様のチャックが開いていることを隠そうと、最大限に頑張っていたのだが…。

この行動を私は、奴隷が早く買い物に行きたいのだと、勝手に解釈した。

「そんなに買い物したいのか?」

「あ…、いえ、はい…」

なんて、反応がよくわからないことになっている。

「…」

私は首を傾げる。明らかに奴隷がいつもと違うのだが、その理由がわからない。

でも、その状態で、買い物をする予定の店に向かってしばらく歩く。

その間、奴隷はなんとなく、上の空なのだ。

そして、少し経って、デパートのトイレの前を通過しようとしたとき、奴隷が足を止めた。

「あの、御主人様、お手洗いには行かれないですか?」

と。でも、私はそんな気はなかったから、

「別に」

あっさり却下したのだが、それを見た奴隷は、

「そうですか…」

と、なんだかがっかりしたような顔で言う。私には、意味が分からない。

「お前、行きたいのか?」

「いいえ、私は大丈夫です」

さすがにここまで来ると、私も何かあるのだということは確信していた。

だから、

「何を隠してる?」

と目を細めて、少し強く言った。

御主人様っぽく。

でも、チャックは全開。しかも気がついていない。

「あ、あの…」

と、やっぱり奴隷は言いにくそうにしている。

「言いたいことがあるなら、ちゃんと言え」

「言ってもよろしいのでしょうか?迷ってしまって…」

「何を迷う?」

「御主人様を馬鹿にするようなことになるかも知れないですから…」

「俺を?」

「はい」

「それでも言いたいんだろ?」

「はい…。言ったほうがいいかなって思うんです」

「じゃあ、言ってみろ。馬鹿にされたと思うかどうかは、俺が決めることだ」

なんて、偉そうなことを奴隷に告げているのだが、何度も言うように、私はチャック全開だ。

「はい。それでは、言わせていただきます」

「ああ」

「御主人様、ズボンのチャックが、その…。開いたままで…」

奴隷は本当に恥ずかしそうに、そして、申し訳なさそうに、そう言った。

「…」

私は絶句する。

そして、急いで股間を見下ろすと、社会の窓が、大口を開けて私をあざ笑っていた。

「う…」

「御主人様、ごめんなさい。私、その…」

奴隷の顔を見るのが恥ずかしかった。

チャックが開いていた事自体は、もちろん恥ずかしいのだが、閉めればいいだけだから、それほどのショックでもない。

でも、それを奴隷に気づかれた上、奴隷に散々に気を使わせ、さらには、私はチャック全開で、それまで、偉そうなことを言っていたということが思い出され…。

もう穴があったら入りたい。

チャックの穴でも入れるものなら入ったかも知れない。

そんな心境。

奴隷も気まずい、私も気まずい。

「御主人様、本当に、ごめんなさい」

と、憮然とした顔をしている私が、怒っているのだと思って、奴隷は謝るのだが、謝られれば、謝られるほど、私の恥ずかしさはさらに拡大再生産されるのだった。

でも、そんなことは奴隷は気が付かない。

余計なことを言って、私の機嫌を損ねてしまったと思っているのだ。

このままでは、さらに謝り続けられる。

それは私の心境としてもあまりよくない上、このままにしておいた場合、奴隷は今度チャックが開いていても多分言わなくなるだろう。それはかなり恥ずかしい。

「気がついたら、その時に言え」

「で、でも、御主人様にそういうことを言うのは…。なんだかでしゃばっているみたいで…」

「お前、自分の主を晒し者にして満足か?」

「いえ、そんなことはないです!」

「じゃあ、そういうことは、ちゃんと言え。俺がそんな事で怒ると思ってるのか」

私は、照れ隠しのために、微妙に怒っているのだが…。

もう、理屈ではない。本当に理不尽だ。

「それは…」

実際、憮然とした顔をしているのだから、奴隷としては言ったのが悪いと思っていたのかも知れないのだが…。

「今度は、すぐに教えなかったら、怒るからな」

「はい。わかりました。ちゃんと言います」

「それならいい」

などと、偉そうに終わらせた私なのだが…。

所詮、チャックを全開にしていた男なのである。

今思うと、恥ずかしいにもほどがあるが、やっぱり、何があろうとも、御主人様というのは、そのプライドにかけて、こういう対応をしてしまうものなのではないかなと思うのだが…。

もしかして、私だけなのか?

今更ながら、ちょっと心配になる。


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私が美佳を奴隷にしたときのこと。

はじめて奴隷を飼い始めたとき。

美佳の方が(私が見る限り)すぐに奴隷化し、私がなかなか御主人様になりきれなかった(ように感じていた)という経験がある。

そのとき、奴隷になるのは、実は簡単なのではないのか?と思ったことがあった。

つまり、M女が奴隷になるには、御主人様に任せて頼ってしまえばそれで良い。

そういうことではないか?と。

それに対して、御主人様というのは、奴隷に対する責任を全て持つ必要がある上に、その後の調教などにおいても主導的立場を要求される。

つまり、誰にも任せることが出来ず、頼ることも出来ず、自ら考えることが必要なのが、御主人様なのではないか?などと考えていた。

もちろん、奴隷も御主人様が好むようなプレイのスキルを身につける必要はあると思うし、陰毛を剃ったり、アナルを拡張されるなどして、初めて奴隷になったと言われることもある。

だが、それも奴隷になってしまってから、御主人様の調教のもとでやっていけば事足りるのではないか。

それに対して、御主人様というのは最初から、奴隷に対して何をするのか?どういう方針で、奴隷を調教していくのか?どんな態度で接するのか?というのを考えておかなければならず、

さらには、その具体的な調教のためのスキル(主従の雰囲気をつくることから、緊縛なら、縛る方法など、様々)をある程度持っていなければならない。

こう考えると、御主人様も初めて、奴隷も初めてで、一緒に主従関係を始める場合、奴隷の奴隷化速度のほうが、御主人様の御主人様化速度よりも圧倒的に早くなるような気がしていた。

私も、美佳との主従関係の最初の頃は、自分の御主人様としての能力や覚悟の足りなさにかなり焦ったものだった。

しかも、美佳を見ていると、本当に奴隷になったということがしっかりと分かるほどに、奴隷としての態度を早いうちから取れるようになっていったように見えた。

そして、それを見てさらに私は焦ったのだった。

そんな自分への苛立ち中で、私は、奴隷になるというのは、御主人様になることに比べて、ものすごく簡単なのではないか?という気持ちを強く持つようになった。

そして、奴隷は楽でいい、などとそんなことまで思ったりもした。


だが、あの時のことを、今思い出してじっくりと考えてみると、私が御主人様初期の頃に思っていたことは間違っていたと思える。

初期の御主人様は、確かにやることは多い。

覚えなければならないSMのテクニックもあるし、調教について考えなければならないこともたくさんあり、そして、奴隷に対する全ての責任をもつということで、その覚悟を決めなければならないという、精神的な負担もある。

それらを考えると、簡単に「御主人様になりました」なんて言えないような気がする。

少なくとも私は言えなかった。

ましてや私は、性格的に、常にすべてを完璧にしておきたいという欲求がある。

御主人様としても完璧でなければならないと思っていた。

そうなると、余計に考えることは増え、習得するべきだと思う技術も増え、そして奴隷への責任についても真面目に考え込んでしまうようになる。

とてもではないが、主従関係を結んだその日から、「俺は御主人様だ!」と胸を張れるなんてことはなかった。

もちろん、御主人様としての態度は示していたし、持っていた御主人様イメージを何とか実現するようにしていた。私のやりたいこと、性欲や、S性が満たされるようなこともした。

それでも、私の気持ちの中には、「これでは、足りていないのではないか?」という思いがあった。

でも、美佳は主従関係を結んだ日から、自らを奴隷だと言って全く譲らなかった。奴隷になりきっていた。

そんな状況になったとき、奴隷になる方が簡単なように思えた。

それが、あの頃の私だった。


でも、それよりもあと、奴隷との付き合いを続けるうちに、”奴隷の覚悟”という事に思いを馳せるようになる。

奴隷になる方が簡単だと思うのは、奴隷になるM女に対して失礼なのだろうな、と私は思うようになっていった。

”御主人様”という、一人の人間に自分をすべてさらけ出し、身も心も委ねてしまう覚悟というのを固めるのは、ものすごく勇気のいることだ。

私が、もしも自分の全てを誰かに委ねろと言われたら、確実に躊躇し、そしてそのことについて本当に悩むだろう。

その相手のことも自分のことも本当にたくさん考えて、それでも結論が出せずに頭をかかえるような気がする。

何日考えても、決心がつかず、結局、自分を委ねるということを拒否してしまうように思う。

私には自分のことを誰かに委ねるということは、多分できない。

自分のことは、自分で決める。

誰かに決められたり、命令されるのは、好きではない。

仕事などでは、そういう場面ももちろんあったし、それはそれとして、乗り越えてきたが、少なくとも自分のプライベートな面に関して、誰かに判断を委ねるつもりは無い。

アドバイスや経験談は聞くが、それはあくまでも参考にするだけであって、それをそのまま実行することはまずない。

それについて、自分で考え、消化し、納得してから、実行する。

自分がやることは、自分で決めて、自分の責任でやる。

それが私の考え方だ。

自分で判断しないと、多分、怖いのだ。

誰かに判断を任せるのは、恐ろしいことだと思っているのだと思う。

なのに、奴隷はそれを平気でやる。

もちろん、御主人様を選ぶという段階では、しっかりと考えて、この人ならと、自分で判断しているのだが、その後、一度その人に心と体をまかせると決めたら、その命令を受け入れる。

たとえそれが、どんなに理不尽であろうとも。

私にはとても真似できない。

奴隷の気持ちになって(実際、私には、そうなるのは無理なのだが、できるだけそのようにして)、自分の身を誰かに委ねるということを想像してみたとき、ゾッとした。

奴隷になる方が楽だと思っていた、あの頃の自分を、今の私は、殴ってやりたい衝動に駆られる。

奴隷が奴隷になる覚悟というのは、そんなに簡単なものではないのだろうと推察する。

もちろん、その時のノリや、ちょっとした好奇心だけで奴隷になるというM女はいるかもしれない。

覚悟など特に無く、セックスの延長として、快楽が得られ、楽しくやれればそれでいいという程度に考えている人も居るだろう。

嫌な命令があれば、拒否してしまえば良いし、本当に嫌なら、主従を解消すればいいと思っている奴隷も居る。

それはそれでいいと思うし、そういう考え方や、主従関係を否定する気は無い。

だが、一途に主従関係になることを考え、すべてを捧げて奴隷になりたいと願うM女の場合には、やはり、相当な覚悟を持って、奴隷になっているのだと思う。

そして、その覚悟、というのも多岐に渡る。

体を自由に使われることへの覚悟、痛みや苦しみに耐えることへの覚悟、恥ずかしさや屈辱感、被虐感など、精神的に貶められることへの覚悟、御主人様の嗜好に合わせる覚悟、全てを支配されるという覚悟…。

それをどのくらい持つのか?深く考えるのか?というのは、奴隷によって違うとは思うが、それでも、それは御主人様になることと同等か、それ以上の勇気や決断が必要なことなのだろうと、私は思う。

上で、美佳のことを書いたが、それ以外の奴隷でも、それぞれに覚悟があったと思うし、それぞれに気持ちの区切りをつけて、私の奴隷になったのだと、今にしては、思う。

何匹かの奴隷を飼ったが、奴隷にした経緯は、様々で、覚悟の形や意味も色々だったと思うが、どれ一つとして、軽く見ていいものはなかった。


だから、御主人様になりたての頃の私というのは、本当に考えが足りていなかったのだなと自嘲するところだ。

自分のことだけで精一杯で、奴隷のことが見えていなかった。

奴隷の覚悟を考えることができていなかった。

そんな自分を振り返ると、申し訳なさが湧いてくる。

もっと、ちゃんとした御主人様で居てやりたかった。

表面だけじゃなくて、ちゃんと中身まで。

後になれば、まだマシだったのだろうとは思うのだが、初期には、本当に私は足りないものが多すぎたと思う。

それが悔やまれる。


御主人様だけが大変なわけではないということ。

奴隷も相当な覚悟を持って、御主人様に身を委ねているということに、ちゃんと気づいてやらなければならないということ。

奴隷になるということが、決して簡単なものではないということ。

もちろん、それを普段から気にしていると奴隷に言う必要はないし、私は言わないが、御主人様で居るのなら、それは忘れてはいけないことだ。

そして、もしも、もう一度、私が奴隷を持つことが叶うのであれば、その時には、奴隷になると決断したM女の必死の覚悟に値するものを与えられる存在になることを誓いたいと思うし、それができないなら、御主人様になど、なってはいけないのだと思う。


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今回は、SMや主従関係で御主人様が奴隷に施す、”調教”というものを、今さらながらだが、分類してみたいと思う。

私は今までブログを書くにあたって、定義や説明をちゃんとせずに、調教のことを書いている部分があった。

できる限り、説明したつもりではいたのだが、やっぱり、一度もそれをちゃんと整理していないのが、気に食わない。

それに、私の中では調教に関する用語もそうだし、それがどんな意味を持つのか?というのも、ある程度はわかっていることなので、無意識にさらっと書いてしまっていたのだが、

頂くメールやコメントに、SMとは無縁とか、SMや主従に興味を持ったばかりとか、そういう方が結構いらして、

私の言っていることの意味が良くわからないと言われることも最近増えたので、この辺りで説明を入れておくのもいいかと思って書くエントリーだ。

なので、この世界にどっぷりと浸かって、街行く女性を、一匹、二匹と数えてしまうとか、工事現場で危険な場所を仕切るロープを見てさえも、緊縛に使えないか?と考えるような、

日常にまでSMが出てきてしまうくらい重度に染まっている皆さんには面白くない話だから、流してくれていい。

それから、私の中での分類や意味あい、ということなので、もしかしたら、それは違う、というご意見もあるかと思うが、そういう時にはコメントなり、メールなり、いただけるとありがたい。

私もSMや主従の全てを知っているわけではないので、他の見解があるなら知りたいと思う。


ということで本題。

御主人様やSといっても、その調教の仕方には、色々なタイプがある。まさに十人十色。

でも、それを無理矢理、ざっくり、大雑把に分けると、肉体調教派と、精神調教派に別れるような気がする。

純粋に、SMプレイを楽しむ、肉体的な責めを中心に据えるタイプと、奴隷の心や気持ちの部分、精神的な責めや、心の繋がりに、やりがいを感じるタイプ。

一口に、”御主人様”といっても、S性の感じ方、どんなことをすれば快感に思うのか?というのはそれぞれに違うので、そこから来る違いなのだろう。

決して、どちらが良いとか悪いとか、そういう意味で分けているわけではないので、そこは誤解しないでいただきたい。

御主人様というのは、奴隷の様子を見て、調教を決めるということもあるのだが、どうしても、一番S性を刺激される調教に流れていく傾向はあると思う。

私も当然そうで、私がやりたいようにやるというのが、基本だ。

やはり、Sという欲求には抗えない部分がある。

そんなところから生み出される調教は、肉体と精神のどちらかを重視するタイプにまずは別れるような気がする。

例えば、緊縛が好きで好きでたまらない。誰でもいいから縛りたい。縛れればそれでいい。なんて人が、実際、いたりする。鞭でついた奴隷の傷跡を鑑賞するのが楽しみなんて人もいる。そうなると、肉体調教派なのだと思うし、

奴隷の体に触ることよりも、命令したり、精神的に追い込んだり、貶めたり、また気持ちの部分での繋がり、信頼関係を構築することに心を砕いたり、そういうことが多い場合には精神調教派と言えると思う。

でも、しっかりと主従関係を結んだときには、完全にどちらかの調教のみ、という人は多分、それほど多くなくて、どちらもやるのが一般的だと思う。その中で、どちらか寄りという風になるのだと思う。

私もそういうタイプだ。


さらに、もう少し分けてみる。

肉体的な調教は、苦痛、快楽、拘束、改造、くらいに分けられるか?なんて思う。


苦痛の調教というのは、鞭など、スパンキングの類や、蝋燭、洗濯ばさみや、イラマチオなんかもそうかもしれない。とにかく奴隷に痛みや苦しみを与えるもの。

SMというと、これがイメージとして、一番に思い浮かぶ人も多いようにも思う。多分、王道の調教なのだろう。だから、これが好きな御主人様というのも多いように感じる。


快楽というのは、性処理なんて呼ばれることもあるが、奴隷の性器への御主人様のペニスの挿入が代表的なものだが、その他の色々な愛撫や、電動器具を使った責めなど、奴隷に性的快感を与えるもの。

アナルセックスなんていうのは、アナルの拡張もあるから、改造系なのかもしれないが、一応、快楽というほうで私は考えている。

セックスの延長としてのSMという意味では、こちらも重視される傾向は感じるし、御主人様が性欲を満たすときには、その結果として、奴隷も性的快感を得ている場合が多いと思う。


拘束というのは、縄やその他の拘束具を使ったり、正座で過ごさせるとか、その他、不自然な体勢でずっといるようにと命じたりするのも入ると思う。

また、設備があれば檻に入れるとか、どこかに閉じ込める、放置する、などもこれかと思う。

そういう、奴隷の体の自由を奪うもの。好きに動くことを抑えつけるもの。

これが苦しい場合もあるから、苦痛と分けられるのかどうかは微妙な部分もあるが、私は、一応、分けて考えている。


改造というのは、文字通り、奴隷の肉体に改造を施すもの。

軽いものでは、パイパンにするなんてこともそうだろうが、性器や乳首などへのピアスなんかが多いだろう。

もう少し強いものになると、御主人様の指示で、タトゥーや整形手術をした、なんて人も居る。

上で少し触れたが、アナルの拡張に関しても、ペニスが入ってアナルセックスが出来る程度で済ませる人もいるが、それを超えて、とにかく広げるのが好きな人なんていうのも居るので、そこまで行くと、改造になるのだろうと思う。

他にも色々とあるとは思うが、肉体に関する代表的な調教は、こんな感じに分けられるかと考えている。



次に、精神的な調教も同様に分けてみるとすれば、羞恥、屈辱、奉仕、支配、嫉妬、くらいになるだろうか?


羞恥というのは、野外露出だとか、普段は着ないような恥ずかしい格好をさせられるとか、そういうことが浮かぶかもしれないが、

初期の奴隷の場合、ただ、服を脱ぐようにと言って脱いでいる時や、性器や胸を晒すように命じて、それを見られているだけでも、十分に羞恥心を刺激されている場合もあるので、そういうものも含まれる。

また、御主人様の前で自慰をするように命じられ、それを披露するとか、そういうものも、これになるかと思う。

奴隷によって、どこに羞恥を感じるか?というのが、かなり違うので、これは色々なものがある。

背中を見られるのが一番恥ずかしい、なんて奴隷も居たから、本当に奴隷それぞれだし、御主人様としては、その奴隷が、一番羞恥を感じる部分や行為を見つけ出すことが必要な調教でもある。

奴隷の、恥ずかしいという気持ちに作用する調教。


屈辱というのは、対等な人間扱いしないということが基本の調教。

物扱い、ペット扱い、等で、奴隷の人間としての尊厳、プライドを否定するもの。

だから、顔や頭を踏みつけにするとか、靴や足を舐めさせる、土下座をさせる、首輪を付けさせる、犬食いをさせるなんていうのは、屈辱の最たるものかと思う。

これらのことは、その行為そのものではなく、そこから受ける屈辱感の中に奴隷を落すものだ。つまり精神への刺激としての行為になると私は思う。

また、「私は卑しい雌奴隷です」なんて感じのことを言わされる(自ら言う)というのもそうだし、逆に、御主人様にそういうことを言われ、蔑まれるのもそうだろう。

それから、スカトロなどで、御主人様の尿や大便を口にしたり、体に付けられたり、また自分が排泄するところを見せなければならないというのも、ここに入るかと思う。

ただ、これは屈辱と感じる奴隷もいれば、羞恥と思う奴隷もいるので、羞恥と屈辱というのは、オーバーラップしている部分はあると思うが、とりあえず、私は分けてこちらに入れて考えていいかと思う。


奉仕というのは、調教、御主人様からの責めというのとは、少し違うかもしれない。

どちらかと言うと、奴隷が自発的に、御主人様に対してやるという感じだが、一応、調教の一つだし、奉仕を要求されることもあるので挙げてみた。

フェラチオや騎乗位など、奴隷が能動的に動いて、御主人様に性的な刺激を与えることもそうだし、マッサージをする、膝枕をする、なんてことで御主人様が快適に過ごせるように尽くしている奴隷も居るだろう。

もっと言えば、御主人様に食事を作ったり、部屋の掃除や洗濯をしたりなんてことをしている奴隷も居るし、

さらには御主人様が、仕事などで忙しい時にはあまり声をかけないように我慢するとか、労りのメールを出すとか、こういうことも広い意味で奉仕になると思う。

ただ、この辺りになると、恋人関係でも、世話好きだったり、相手を気にするタイプの人なんかはやると思うので、調教とは言えないかもしれないが。

こんな感じで、奉仕というのは、責めや調教という部分からは少し離れる事が多いかもしれないのだが、御主人様のために何かする、という気持ちを持つことだから、精神的な調教の部類に入れて私は考えている。


支配というのは、御主人様と奴隷という関係を、きっちり示すような調教。

御主人様に対して、敬語を使うようにさせるとか、挨拶をするとか、敬うような、態度、仕草、これは多岐に渡ると思うが、そういうことを自然にするような気持ちにさせるというのも、支配の調教だと私は思っている。

御主人様よりも、精神的に低い位置に自分を置き、そこを居場所と考え、それに基づいて行動するということ。また、そういう風にさせること。

これは奴隷の躾なんていわれることで、御主人様がさせる場合もあるし、奴隷がその気持ちから、自発的にそういう態度に出る場合もあると思う。

パターンは色々だと思うが、御主人様に支配されていることを奴隷が自覚すること。自覚させること。

これは、主従関係の根幹の部分に当たるのかもしれない。


嫉妬?というのは、しっくりくる名前が思いつかなかったので、こういう風に書いたが、用語としては、こういう使い方は多分あまりしないと思う。

私の書きたいこととしては、御主人様と奴隷以外の第3者が絡む調教ということ。

奴隷に嫉妬させる、つまり御主人様が、他の女性や別の奴隷と関係を持つ、その場面を奴隷に見せる、それを教える、そんな場合。

恋愛関係でいうところの二股、夫婦関係で言うところの不倫、主従関係で言えば、多頭飼いというようなことだ。

また、その逆で、奴隷に、他の御主人様や男性に体を使わせるように命令するといった調教。

誰かに奴隷を抱かせる、貸し出しや、奴隷を取り替えて行為をする、スワッピング、奴隷を多数の男性に使わせる、公衆便所なんていう用語がある。

精神に作用するもので言えば、おそらく、一番、耐え難い奴隷が多い部類の調教かと思う。

これを無理にやろうとして、主従関係が壊れたという話を私が一番多く聞いた調教。

主従関係崩壊のリスクとしては、かなり高いと思う。

でも、こういう事を好んでやる御主人様もいる。


と、調教というのは、こんな感じで分けられるように私は思う。


他にも、例えば、幸福調教とでも言えば良いのか。

恋人同士のような、一緒にいるときの幸福感を求めるような主従関係もあると思うし、とにかく信頼関係を深めることを主眼において接する場合もある。

それ以外にもたくさんあるだろう。主従の数だけあるかもしれない。でも、代表的なものは、このくらいかと思う。

だから、SMや主従のことを話すときには、この辺りのことを理解していれば、そんなに間違ったことはないのではないか?なんて思って書いてみたのだが…。

私が大幅に間違っていたら、申し訳ない。その時は笑ってくれ。

それから、今回は、大きく、肉体派と精神派にまずは分けた。

でも、奴隷の感じ方としては、初期はこれでもいいと思うのだが、そのうち、肉体的な調教をされていても、肉体への刺激が直接、M性を満たされることに繋がるのではなく、

自分が心を捧げた”御主人様”にされていること、として受け止めるようになる奴隷も居る。

実際、私の奴隷もそんなことを言っていた。だから、主従関係が深まると、肉体系の調教も、結局は奴隷の精神への作用の割合が、大きくなるようにも思う。

それから、このように分類した調教も、M性が強かったり、主従関係が進み、お互いの気持ちが近づくと、羞恥や屈辱なんかを感じる前に、快楽や幸福感に直接的に到達するようになるものも多い。

だから、今回のような分け方が、主従関係の最後まで妥当だと言いはるつもりはないのだが、まだ調教されたことがないM女や、奴隷初心者が、調教というものをとりあえず理解するための一つの足がかりにはなるように思う。



最後に、私はどうだったのか?ということを書こうと思う。

まず、肉体と精神で言えば、私も、両方、もちろんやったのだが、どちらかと言えば、精神重視派だったように思う。

私のS性は、奴隷の心を自分のものにしたい、という思いに強く引かれていた。だから、精神に対する調教が増えたと思う。

また、奴隷にした以上、その全てを受け入れたい、認めたい、という、想いもあったから、信頼関係を築くこと、そして私になら全てをさらけ出しても良いと思えるようにすることにも、努力したように思う。結果として、どうだったか?は奴隷にしかわからないが…。

上で挙げた分類の中でどれが多かったか?と考えると、肉体への調教の中では、拘束が一番かと思う。

とにかく縛ることが好きだった。動きを制限されて、切なげに悶える奴隷の姿を美しいと思っていた。

そして、縛った上で、鞭を振るうとか、性処理に使うとか、そういう感じが多かったから、私は拘束を基盤にして、その上に、苦痛や快楽を乗せるという構成が好きだったように思う。

だから、拘束、苦痛、快楽の順番になるか。

一番やらなかった、それほど興味が持てなかったのは、改造だろう。

パイパンにはさせた。それはほとんど、奴隷にするための儀式みたいなものと感じていたから、普通にやっていたのだが、それ以外はあまりやらなかった。

続き物の話で出てきたが、美佳の性器にピアスを施したことはある。その話の中で、これをするに至る経緯として書いたとおり、それほど乗り気ではなかった。

私は、奴隷の体に色々なものをつけるのが好きではなく、シンプルに、自然な形で、綺麗な体でいさせる方が好みだった。

そういう体に、鞭での傷を入れるとか、縄の跡をつけるとか、そういう”綺麗なものを壊す”という部分に強くS性を刺激されたような気がする。

だから、タトゥーとか、整形なんかは、奴隷がやりたいといってもやらせなかった。

ただ、こういうのが好きな御主人様もいるし、望む奴隷も居るから、それを否定しているわけではない。あくまでも私の嗜好という意味だ。

精神的な調教で言えば、私は確実に、支配というのが、一番上に来ていただろう。奴隷を支配する、その心の全てを掌握するというのが、私の目指す所だったように思う。

だから、奴隷との身分差というのは、徹底させた。

奴隷は奴隷だということ。主従関係を結んでいるのだから、当たり前のことなのだが、それを、奴隷にわからせることを強くやったと思う。

屈辱を与えるようなこともかなり多かった。

前に書いたことがあるが、首輪の徹底とか、頭に足を乗せることとか、足元に跪かせておくようなことも頻繁にやっていた。

奴隷に奴隷であることを強く意識させるようにしていたと思う。

次に奉仕が来て、最後が羞恥という感じだったように思うが、精神的な調教に関しては、肉体的な調教ほど、使い分けがはっきりしていたわけではないと思う。

支配というのを基本に、満遍なくやっていたと考えている。

ただ、嫉妬の調教は私はあまりやりたくなかった。

これも、続き物の話に書いたように、多頭飼いもしたし、スワップにも行ったこともあるが、奴隷に嫉妬心をもたせたり、競わせたり、ということにそもそも興味があまりなかった。

奴隷の心を支配する、という私の目的がブレるような気がして、やりたくなかったのだと思う。

だから、多頭飼いの話が来たときも、奴隷が納得しなければ絶対にやらなかった。

また、スワップも、理沙が私のところに来る前からの付き合いがあったから、それを断ち切らないようにと思ったので、参加はしたのだが、私のほうが苦しかったので徐々にやらなくなった。

自分の奴隷が他の男に抱かれるというのは、耐え難いものがあった。嫉妬調教といいながら、私自身が嫉妬するので、ああいう調教はしたくない。

私が野外露出もあまりしないのは、奴隷の裸も、誰かに見せたくないという独占欲の方が、圧倒的に強いからだ。

自分のものは自分だけのものとして、きっちり支配しておきたい。そう思っている。

だから、嫉妬系の調教は、私も経験はあるが、あまり好きではない。

私はこんな感じだった。

これは御主人様によって本当に色々だから、話を聞くと面白い。

私が奴隷を飼っていた頃に、付き合いのあった御主人様や、このブログを始めてからお話をさせて頂いた奴隷の方の御主人様や、御主人様ご本人も、やはり千差万別で、そんなやり方もあるのだなと、興味深くお話を伺っている。

私は、それが楽しいと感じるだけなのだが、御主人様を選ぶ時のM女に、もしも何か特別な思いのある調教(やって欲しいこと、もしくは絶対にやって欲しくないこと)などがあるのであれば、こういう御主人様の好みの調教の傾向も、事前に話を聞くべきだと思うし、自分の希望は伝えて、奴隷になる前に、相性を考える必要はあると思う。

御主人様になった人のやりたいようにやってもらいたいとか、言い出し難いと思っているM女が多いのかもしれないが、奴隷になる前であれば、言うことは言っても良いと思う。

ということで、今回書いたエントリーを、そういう場合の参考にでもしていただけたら、嬉しく思う。

テーマ:主従関係 - ジャンル:アダルト


理沙は、また会うかも知れないと言っていた通り、幸一とは何度か会っていた。

でも、その都度、私に報告を入れ、何を話したか、どんな様子だったのか、を本当に詳細に説明していた。

私はそれを全部聞き、そして、迷って、悩んで、泣いている理沙を抱いてやることが多くなった。

もちろん、奴隷としても、使った。

それは、私の願いでもあったし、そして理沙の望みでもあったのだと思う。

私は、理沙とのそんな時間をとても大切に思っていた。


そんなころ、私は幸一から連絡をもらった。

理沙が幸一と会うようになってから、私は幸一にはあまり連絡を入れないようにしていたし、幸一も、私には連絡をしてこなくなっていた。

だから、しばらく会っていなかったのだが、その時は、幸一から会いたいという誘いを受けた。

私も、それはそれで問題ないことだったから、幸一と会うことにした。


幸一と会ったのは、いつも使っていた、新宿の日本料理屋兼飲み屋だった。

落ち着いて話ができるので、そこで小鉢の料理をつまみながら飲むのが、私と幸一のいつものパターンになっていた。

そのときも、幸一と、その店で待ち合わせをした。

その日、幸一はいつもと違って深刻な顔をしていた。

普段ならすぐに酒を頼み、飲みながら、タバコをふかしながら、話をする幸一が、そのどちらもやらなかった。

運ばれてきた料理を前にしても、箸にも手を伸ばさず、ただ、悩んでいるような顔で私と対峙していた。

「どうした?」

私が促すまで、幸一は黙っていた。

言い難い何かがあるのは明らかだった。

そして、それは確実に、理沙のこと。

私も身構えた。

「言っていいのかどうか、分からないことがあるんだ」

そう前置きした幸一は、やっぱり普段の雰囲気ではなかった。

「でも、結局、言うんだろ?」

私は少し笑ってそう言った。

多分、そうしないと、私もその雰囲気に耐えられなかったから。

「そうだ…」

幸一は頷いた。でも、私が笑ったのに、それに乗っては来なかった。

やはり普段の幸一ではない。

それほどのことなのだと、私は覚悟した。

私も笑顔を収めて言った。

「理沙のことだよな?」

「そう。理沙のことなんだ…」

「理沙から聞いたかどうかはわからないけど、お前とあいつとの話は、全部、聞いたから、俺も知ってる。理沙は律儀に俺に報告していたから」

「ああ、それは知ってる。話した内容は全部、vetに言うと、理沙が言っていた」

「それを聞いた限りだと、お前が、そこまで思いつめるほどのことは、俺には見当たらない感じがする。理沙の判断を待つってことで、納得しているように思っていたけれど、違うのか?」

「それは違わない。vetがそうしてくれているように、俺も理沙が判断するのを急かすつもりはない。だた、判断材料の1つとして、理沙に言おうかと思っていることがある」

「なんだ?」

「それを言ってもいいのかどうか、を悩んでいる」

「だから、やっぱり言うつもりなんだろう?そうじゃないなら、俺を呼び出したりはしないよな」

「そうなんだが…」

「じゃあ、言え」

「ああ」

そう言ったあとも、幸一はしばらく黙っていた。私もそこまで行ったら何も言わずに、幸一の次の言葉を待った。

しばらくして、幸一が口を開いた。

「理沙に、主従関係のこととは別に、正式に、結婚して欲しいと言おうと思う」

幸一が重い口から搾り出したのはこの言葉だった。

「…」

それまで、幸一が結婚も考えてくれているという話は、理沙ともしていた。

だが、幸一の口から、直接理沙に、結婚して欲しいという風には、言っていない。

それは、理沙からの報告を聞いていたからわかっている。

理沙へのプロポーズ。

それが幸一の出せる最強の切り札であり、また、その時の私には出すことのできない条件であることには、自覚があった。

それは理沙にも、私と幸一との違いとして、話してあったのだが…。

実際に、その切り札を使うと幸一に言われてみると、私は動揺した。

とっさに何も言えなかった。

「指輪も買ってしまったんだ…。理沙に言ってもいいか?プロポーズしても構わないか?」

「…」

やっぱり、私はすぐには答えられなかった。

理沙の話を聞いていると、結婚というのは、理沙の中では、一つ大切なものとして、意識しているのはわかっていた。

だから、私の結婚観に関しても、質問をしてきていたのだ。

理沙にとっては、大事なことなのだ。

でも、美佳が居る以上、私には、理沙にそれを与えてやることはできない。

奴隷が、理沙だけであれば、私はおそらく結婚ということも考えただろう。

一生をかけて守りたいくらいに思えなければ、奴隷になどしない。

理沙に限らず、どの奴隷にも私はそれくらいの想いは寄せていた。

でも、そんな奴隷が、その時の私には、複数居た。

だから、私には幸一と同じ事は言えない。

「やっぱりダメか?それを言うのはルール違反か?」

幸一は黙ってしまった私に対して、申し訳なさそうにそう言った。

私の中では、それを使うのは、反則だと言ってしまいたかった。

私には出せない切り札。

それを使うのか…。

でも、前に幸一と会った時、幸一に、私は言っている。

理沙とのことで言いたいことがあるなら、好きに言えば良いと。

そのことははっきりと覚えている。正直に言えば、そんなことを幸一に告げたのを後悔していた。

でも、言ったことは言ったことだ。

いまさら、覆せない。

それに、幸一がプロポーズをするということは、幸一の理沙への気持ちをしっかりと表したもの。

一生守ることを誓うと理沙に宣言するということ。

理沙の判断材料としては、必要な情報だ。

その情報を私が握りつぶしていいわけがない…。

私の理性はそう言っていた。感情を踏みつぶして。

心が潰れそうだった。

でも、私は、それを表には出さない。というよりも、出せない。出す勇気がない。

だから、出来る限り、明るく言った。

「それも、理沙がちゃんと選ぶためには必要なことだよな…。言えばいい。ルールなんて最初から決めてないし。あるとすれば、理沙に嘘をつかないこと、くらいだ。お前のプロポーズが嘘じゃなければ、それもありだろう」

でも、これを言うのが、この時の私には精一杯だった。

そして、同時に最も言いたくないことでもあったのだった。

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このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
 ◆私について
というカテゴリの中に、”現状の私”というエントリーにして書いておいた。このカテゴリには、私自身のこと(私の好みや、調教の方針など)をメインに書いているエントリーを入れてあるので、興味のある方がいるかどうかは分らないが、もしも気になるなら、見ていただければと思う。

 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

 リンクフリーなので、気に入ったら、好きにリンクしてくださればと思う。言っていただければ、私からもリンクするので、そういう意味でも気軽に声をかけてもらえれば幸い。

 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

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