理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

 私への意見や質問、相談、その他の話などがある場合には、右側の欄の中段あたりにある”管理人、vet宛メール”のところのリンクから、メールフォームにいき、メールを送っていただければと思う。メールフォームは2つ用意してあるが、どちらから送ってくださっても構わない。また、各エントリーのコメント欄に書いてくださってもいいので、気軽に話しかけてくれればと思う。


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これは、ご相談を受けた方のお一人に、書いて欲しいと言われていたことだ。

かなり遅くなって申し訳ないが、やっとまとまったので、書いてみた。

ただ、具体的なことを私が書いてしまうわけにはいかないので、特定できることは全て伏せているが、それはご承知おき願いたい。

それでも、ニュアンスとしては、変わらないように配慮したつもりだ。


御主人様だったころに、私がSM関係の掲示板に出入りしていたことは、何度も書いているが、そこでは、本当に色々な人と話をした。

掲示板だから、誰でも好きなときに書き込みができたし、オフ会なんかも、活発だったから、実際に会ってお話をする機会というのも多かった。

今と違って、東京に住んでいたから、会えた人も多かった。

そういう意味では、あの時の環境というのは、SMや主従関係の話をするには、よかったなと思う。


そんな中で、あるM女と話をしたことがあった。

そのM女は、掲示板でしばらく話をし、その後、会って話をしてみたいということで、お会いした方だった。

名前をとりあえず、宏美としておくが、その宏美とは、掲示板上で話をしているときから、気があったと言うか、なんとなく、話が弾んだ。

宏美は、一度も奴隷になったことがなかった。掲示板で話はしているが、Sの人と会ったことも無いと言っていた。

でも、御主人様というか、Sの人に聞いてみたい悩みを抱えているということだった。

なかなか、掲示板にも書きにくいということで、会って話をすることになったのだが、1対1で会うのも、なんとなく、気が引けたというか、

私は別に構わなかったのだが、御主人様なんてやっている私と、一度もSの人と会ったこともない宏美が二人だけで会うのは、多分、かなり緊張するのではないか?と思ったので、私は奴隷を連れて会うことにした。

奴隷がいれば、少しは場も和んで、宏美も話しやすくなるのではないかと思った。

掲示板で話をしていた時の宏美からは、なんとなくなのだが、ちょっと及び腰と言うか、自信の無さというか、そういうものを感じていた。

だから、それなりに親しく話をしているとはいっても、私だけだと、うまく話ができないのではないかと思った。

それで、3人で会うことになったのだが、やっぱり、思っていた通りで、宏美は、私と初めて顔を合わせた時、眉根を寄せ、とても不安そうにしていた。

だが、身なりは、違った。

スーツをびしっと着こなして、首元にスカーフを巻いて、髪をアップにしていた。仕事でもないのに、隙のない格好だった。また、それが似合っているというか、普段から着慣れているのがわかる。私と会うために頑張って着てきました、という雰囲気はない。

見た目、カッコイイ仕事のできる女性という感じ(全く説明になってなくて申し訳ない…。イメージとしてわかってもらえればいい)。

だから、余計にその自信の無さそうな表情が、不釣り合いに見えた。

それでも、なんとか笑顔を作ろうとしていたので、無理をしないようにとは言ったのだが、

「すみません」

と謝ってばかりだった。

そんな感じで会って、予約していた店に入り、食事をしながら話をすることになったのだが、なかなか、宏美は言い出せないようだったので、

「掲示板でも、メールでも、言えない悩みとのことですが…。話せますか?」

と、私の方から促した。

「はい…」

と宏美は頷いて、やっと話を始めた。

まずは自分の事を説明したのだった。

その説明はしっかりしていて、必要十分な話を簡潔にできる、聡明な人だった。

それによれば、宏美は、ある仕事で、それなりに成功し、その業界では、かなり認められている存在とのことだった。

そのことに関する自覚も責任もちゃんと感じていて、自分の立場をわかっている。

仕事面での充実感は、感じていると言っていた。

バリバリと仕事をこなして、活き活きと表の世界を生きている。

そんな女性に見えた。

多分、仕事の時には誰と話をしたとしても、自信を持って、対等に渡り合うのだろうと思う。

でも、そんな人が、私の前で、とても不安そうにしている。

私の奴隷が、場を和ませようと、色々と話をしてみても、やっぱりその表情は変わらない。

そんな宏美が、その核心である、悩みについて、重い口を開いたのは、かなりしばらくしてからだ。

「私みたいな女でも、奴隷になれるのでしょうか?」

掲示板上でも、奴隷になりたいというような話をしていたから、てっきり奴隷になることは決めていて、どうやって御主人様を探すとか、奴隷になったら、どんなふうに、御主人様と接すればいいとか、そういう話なのかと思っていたのだが、その前の段階で、宏美は悩んでいたのだった。

私は、奴隷になるというのは、本人の気持ちや、覚悟次第だと思っていた。

宏美にその決意があるなら、なれるだろう。

M性については、とても大きい気がすると、掲示板で話していたから。

なのに、このような質問が出てくることに、少し驚いた。

「奴隷になれるか?というと、宏美さんには、何か、奴隷になれないような、問題があるのですか?」

「はい…。私、こんな女ですから…」

自分を指して”こんな女”という。

先ほどまで話していた、仕事をしている自分については、少なくとも、卑下しているような素振りはなかった。でも、それを指して言っているのは間違いない。

良くわからなかった。

「こんな女、といいますと?」

「あ、はい。いつも偉そうっていうか…。陰口を言われてるの知ってるんです。いきがってるって。性格悪いって…。こんな女でも、Mなんです。それが抑えきれなくて…」

宏美の口から出てくるのは、悲痛な言葉ばかりだった。

「宏美さんのようになったら、妬む人も出てくると思いますよ。どんなに丁寧に人と接しても、ちゃんと仕事をしても、仕事で宏美さんに勝てないと思えば、そういう誹謗中傷をする人は出てきますよね。どんな仕事でも」

「そう、でしょうか…。でも、私も自分で思うんです、傲慢なんじゃないかって。だから、こんな女は、Mでも、奴隷になれないのかな?って思っていまして…」

「本当に傲慢な人は、自分のことを傲慢じゃないか?とはあまり思わないと思いますが…」

「でも…。奴隷ってもっと従順な人じゃないとだめじゃないですか? 私、気が強いと思うんです。プライドも高いように、見られているから、きっとそうなのだと思いますし…」

本当に自信なげな態度。

颯爽と仕事をしている(のであろうと思われる)彼女を知っている人からすると、驚かれるのではないだろうか?と思った。

でも、このままでは埒があかない。

宏美の性格について、私はよく知らない。なのに、その部分で話をされている。しかも、彼女自身も、明確にわかっていない部分もある。

御主人様やその候補者に対した時に出てくるであろう性格のことを宏美は話題にしているのだ。でも、それの、予測も難しい。

材料が少なすぎて、私には、話のしようがないのだった。

掲示板やメールでの雰囲気から、なんとなくわからなくもない。

でも、話してみると、傲慢だと本人はいうが、それを気にしている時点で傲慢だとは思えなかったし、御主人様の前に出た時に従順であることを、宏美は必要としていると考えているが、そうなれるかもしれない。

目の前にいる宏美から、高飛車な態度などは、全く感じられなかった。

私が見てきたM女の中にも、普段は気が強そうに見えても、御主人様の前では、全く違う態度を示す人もいるのも知っている。

だから、性格について話をするのは難しいと思った。

仕方がないので、違う方向から、話をすることにした。

私がその時、ふと気になったことを。


長くなるので、次回に続く。


テーマ:支配と服従 - ジャンル:アダルト


前回の続き。

宏美が自分の性格について、私に話した。

強気でプライドが高い性格だから奴隷になれないのではないか?と。

でも、それを議論するのは、難しいと思った。また、それほど気にすることでもないようにも思えた。

私は、宏美の性格を、この時点で十分に把握しているわけではなかった。掲示板で話したことと、会ってまだ1時間くらいのもの。

また、宏美が言う自分の性格と、私が感じるものにも差があった。

それに、前に、強気な奴隷や、弱気な奴隷について書いたことがあったが、性格というのは、相性が合う相手になら、許容される。

というよりも、そういう性格でいいと思うから、奴隷にするのだ。その部分というのは、ノーマルな恋愛と変わらないと思う。

主従だからということで、奴隷は、従順で(気が弱く)なければと思う人もいるかもしれないが、それは明らかに違う。

普段、強気で、プライドが高くても、奴隷になっている人は、たくさん知っていた。

性格的に、宏美が奴隷になれないとは、思えなかった。

そんな私が、宏美に言ったことを、要約すれば、

「もしも、宏美さんが本当に傲慢だとすれば、そういう態度を取らないように気をつけたらどうでしょうか。としか言えません。それに、強気な性格の女性が好みだったり、受け入れられるS男もいますから、性格のせいで奴隷になれないとは思えないです」

という感じで、私がそれまでに見てきた、奴隷の性格について、語っただけだ。

そして、私はそういう話をしているうちに、性格のことではなく、気になること、宏美が本当は、性格よりも気にしているのではないかと思うことに、なんとなく、気がついた。

だから、そちらに話題を変えた。

「お話をしていて思ったのですが、性格とは別に、もしかして、宏美さんは、お仕事自体や、生活のレベルの面で、奴隷になれるのか?ということを気にされているのではないですか?」

「どういうことでしょう?」

「ものすごく嫌な言い方をするので、気を悪くされると申し訳ないのですが、宏美さんは、お仕事や、その立場や、同年代の人達よりもかなり高い収入、生活のレベルなどから、世間的なイメージとして”お高くとまった女”なのだと、ご自分を評価しているのではないですか? 御主人様にしたいと思う相手にもそう思われて、拒否されるのではないかと。それが、怖いのではないですか?」

「それは…」

宏美は、目を見開いて私を見た。

いきなり言われて驚いただけなのか、言われたくないことを言われたのか、わからなかったが、それは宏美にとっては、なにか引っかかることではあるように思えた。

「お話を伺っていると、性格よりも、そのことが悩みのように感じるのですが…。それに、掲示板には、気の強い奴隷の方もいます。宏美さんも見ておられますよね。○○さんとか。でも、職業を明かしている人は、あまりいません。宏美さんのような感じの方は居るのかも知れませんけれど、私はそれを明かしているのを見たことなかったですから。事例が見当たらないことで、不安に思うなら、そちらかな?と思いました」

「もしかしたら、そうなのかも知れません。自分でも、よくわからなくて…。私から相談しておいて、すみません。もし、そうだとしたら、やっぱり、私は奴隷にはなれないでしょうか?」

「正直に言えば、それを気にするS男はいると思います。自分よりも収入があるとか、社会的な評価が高い人を奴隷にするつもりにはなれないというS男は、やっぱり、いると思います。御主人様というのは、常に、奴隷の上に立っていたい、優位な立場を感じていたいという気持ちが強い生き物ですから」

「そうなんですね…。では、私は…」

といって、ため息をつき、また俯きそうになる。

「あの、ちょっと待ってください。話は最後まで聞いてください」

私は慌てて、それを止めた。でも、宏美がこのようにあっさり認め、ため息をつく、ということは、それを気にしているのは、多分間違いないと思った。

「普段の生活や仕事と、奴隷で居る時とを、しっかりと分けて接する人もいます。ですから、そういう人なら、宏美さんの仕事や収入は、無視すると思いますよ。逆に、そういうプライドをボロボロにして屈服させてやりたいという風に思うような人もいると思います。Sにも、色々な人がいますから」

「それは、なんとなく、わかりますけれど…。でも…」

といって、しばらく、宏美は口を閉じた。何事か考えている、というか、言いたいことがあるのだが、それが、喉に引っかかって、なかなか出せないような感じに見えた。

なので、私は、黙って宏美が口を開くのを待った。

普段の私のスタンスというのは、大体こんな感じで、相手の言葉を待つ。ゆっくり考えてもらう。

だから、私と話をすると、会話が弾まないことが多々ある。

要するに、私は、話が下手だ。

なんて、私のことはどうでもいいのだが、しばらく待っていると、宏美が意を決したように、口を開いた。

「それでは…。私は、vetさんの、奴隷になれますか?」

いきなり、かなり驚かされる質問をされた。

でも、ちゃんと答えなければいけない質問でもあった。少し考えて言葉を選んだ。

「今、ということであれば、なれません。すでに奴隷が居ますから。もしも、奴隷が居なければ、ということであれば、奴隷にするかどうかというお話を、宏美さんとするのは、別に構いません。私も、宏美さんのお仕事に関しては、気にならないです。そういう意味では、なれます。あとは、ちゃんとお話をして、相性を確かめてからということですね。それは、お仕事などとは、別の話です」

「本当ですか?」

「ええ。奴隷には、ちゃんと仕事はそのままにしていてもらいますし、それには影響が出ないようにします。その代わり、主従で居る時には、それだけに集中させます。その時は仕事での立場なんて忘れさせるということです。ですから、仕事で、奴隷がどんな立場にいようと、関係無いです」

「そんな感じなんですか?」

と、宏美は、同席していた私の奴隷に顔を向けた。

「はい。奴隷にして頂く時、私の仕事のことは話しましたけれど、それで駄目とかって話はされなかったです。といっても、私の仕事は普通の会社員ですから、関係ないですけど…」

「そうなんですね」

「はい」

「羨ましいです」

宏美がそう言って私を見る。

だが、私は自分のスタンスというのが、特別なものではないと思っていた。

現に、御主人様が普通のサラリーマン、奴隷が医者で、おそらく奴隷のほうが収入があるであろうと思われる主従(何年も続いている)も知っていたから。

「私と同じように考える人は、他にもいますよ。主従関係になったら、どんなに社会的、経済的に良いと言われる仕事をしていようと、気にしないのは、特別なことではないと思います」

「そうでしょうか…」

「何度もいうようですが、Sも色々居ますから。今の宏美さんで問題ないと考えている人を探せば良いと思います。逆に、宏美さんが必要以上に、仕事のことを気にしていると、近づきがたいかもしれません。そんなに気にせずに、普通にされたらいかがでしょうか」

「それでいいのでしょうか?」

「いいというか、それ以外にないように思いますが…。奴隷になるために今のお仕事を辞めるとか、そんな事を考えてはいないですよね?」

「それは、はい。出来れば、仕事はこのままで、と、思っていますけれど…」

「それなら、その条件に合う人を探すことにすればいいということだと思います。あとは、性格とか、宏美さんのM性とか、仕事とはまた別の話なので。宏美さんの仕事のことを気にしない人の中から、相性が合うと思う人を探すということです」

「見つかるでしょうか?」

「それは、わかりません。出会えるかどうかは、可能性の問題です。でも、他の皆さんも、同じですから。それに、宏美さんは、そんなに条件が厳しいわけではないと思います。未婚ですから、誰に気兼ねすることも無いと思いますし、それこそ、お仕事がちゃんとあって、収入もあるのですから、高価なSM器具でもたくさん買えますしね。好条件かもしれません」

そう言ったら、宏美もやっと笑ってくれた。

「少し、ホっとしました」

「そうですか。それなら良かったです。ただ、宏美さんは、有名みたいですから、SMをしていることなどをバラすような人にだけは気をつけてください。ちゃんと、秘密を守ってくれる人を探してください。お仕事に影響が出ては困りますから」

「はい」

実は、私の一番の心配はこれだった。

宏美なら御主人様を見つけるのはそんなに難しくないだろうと思った。

高価なSM器具が買える、なんて冗談を言ったが、そんなことよりも、表の世界で人と関わりあって仕事ができているということは、少なくとも、コミュニケーションに問題があるわけではないだろう。

むしろ、仕事で成功しているということは、そういう能力も一定以上備えていると言えると思う。

御主人様探しも、うまくやれると思った。

だから、宏美が不安に思っていた内容については、それほど気にすることではないような気がした。

それより、宏美の表の世界での立場をきちんと理解し、それを守ってくれる人を見つけることのほうを心配すべきだと思った。

また、そんな人を見つける過程で、例えば、何人かの御主人様候補のS男と会うとして、その人達が、宏美の表の世界に影響が出るようなことを、口外したりしないようにと願ったし、自分の仕事や、個人情報を明かすかどうかには、十分に気をつけるようにと、最後まで念押ししたのだった。


私は、奴隷の表の世界は守りたいと思った。ましてや、仕事に影響が出るようなことは避けて奴隷を飼っていた。今もその対応は間違っていなかったと思う。

だから、宏美にも、そういう人が見つかれば良いと、思っていた。

ちなみに、その後、しばらくしてから、宏美は、御主人様が見つかったと、私に連絡をくれた。喜んでいた。

相談といっても、話を聞いただけで何もしていない私だが、その報告は、とても嬉しかった。


こんな感じで、宏美のように、考えて、考えすぎて、奴隷になれないのではないか?と思ってしまうM女が居る。

社会的に認められているとか、学歴があるとか、会社などで上の立場にいる、同年代の他の人達よりも収入が多い、生活レベルが高い…、なんてことを、気にしていたM女というのは、何人か知っている。

奴隷という、もっとも蔑まれた存在と、自分の表の世界での立場にギャップがありすぎて、悩んでしまう人がいる。

御主人様を上回ってしまうのではないか?そのために相手にしてもらえないのではないか?嫌われてしまうのではないか?と気にしている人がいる。

もちろん、それを気にするS男はいるだろう。S男が奴隷を奴隷とみなすときの基準として、奴隷よりも自分が、常に上回っていること、というものも含まれていることがあるから。仕方がない。

口に出してはあまり言わないが、そういうことを思っているのだとわかるS男もいる。

性格的なものなら、強気な奴隷でも、それをさらに上回って屈服させることはできるだろう。でも、社会的な評価や収入をすぐに、奴隷よりも上にするというのは、難しい。

ただ、それを気にしないS男もやっぱりいる。私も気にしないタイプだ。

表の世界での立場なんて、奴隷にしてしまえば、関係ない。

私にとっては、そのM女がどんなに社会的に、経済的に、成功していようと、奴隷にしたなら、私の所有物になったなら、それは、ただの”奴隷”であり、それ以上でも、以下(その下が存在するか?というのは、また別の話だが)でもない。

表の世界で、本人にくっついている社会の評価や、持っているお金なんて、本人の価値に比べたら、正直、どうでもいいことだ。

私が所有物にするのは、奴隷本人、その体と心なのだから…。


ということで、今回、この話を書いたのは、前から何人かの方に同じようなご相談を頂いていたから。

表の世界のこと、社会的に、経済的に、高いものがある女性に関して、御主人様(S男)というのは、どう思うのか、知りたいとのことだったので。

お返事はそれぞれの方にすでに書かせて頂いたが、私の経験談(といっても、お話を伺っただけのことなのだが…)や、考え方を、エントリーにするのを、お約束していたのでそれを何とか果たせた。

遅くなって申し訳ない。

それから、本当は、宏美とは、もっと長い話をしたのだが、全部は書けないので、抜粋して、まとめている。

また、宏美の具体的なことは全て伏せてあるから、わかりにくかったかもしれないが、ニュアンスとしてはご理解いただけたかと思う。


結局のところ、簡単に言ってしまえば、御主人様にしたい人が居るなら、その人に聞いてみるしか無いのだ。

そして、私もそうだが、女性の社会的立場が高いことを奴隷にできるかどうかの判断基準にしないスタンスの人は、そんなに少ないわけではないと思うから、それほど表の世界のことで、悩む必要はないように思う。

そのことを心配するくらいなら、本当に奴隷になっていいのか?とか、それで幸せになれると思えるのか?覚悟ができているのか?とか、決めようとしている相手を御主人様にしていいのか?とか、そういう、奴隷になることの本質的な部分をちゃんと考えるべきだと思うし、

なによりも、表の世界に性癖が露見して、仕事に影響が出ないように、ちゃんと秘密が守られるかどうか、守ってくれる人なのかどうか、を用心するべきだと思う。


テーマ:主従関係 - ジャンル:アダルト



私は、奴隷の体を好きなように扱った。

だから、キスマークなんていうのも、別に遠慮することなくつけたりもした。

鞭やスパンキングの痕でさえも躊躇しなかったのだから、キスマークなんてかわいいものだ。

他には、縛った時の縄痕、拘束具の痕、強く奴隷を掴んだ時に、指の痕がくっきり付いたことなんかもある。

ただ、私は、奴隷の身体は綺麗な方が好きだった。

その綺麗な身体に、無残な痕をつけることが、私としては嬉しい。

だから、痕は付けても、すぐに治ってほしいと思っていたし、後々まで、残る傷はあまり付けたくなかった。

傷があるところに、更に新しい傷をつけるというのは、あまり面白くない。

まっさらなものを、汚す。

綺麗なものを、壊す。

私は、そのことに快感を感じるS性ということ。

私の前に置かれたキャンパスは白くないと嫌だ。


これは、御主人様によって、色々な考え方がある。

奴隷に自分のものである証を刻むということで、消えないほどの傷を付けるのが好きな御主人様もいるし、

前回の調教の傷が残っているのがいいという人もいた。

また、逆に、全くそういうものを付けたくないという人もいる(傷跡がつくような調教をしない)。

ただ、奴隷の意識としては、ある程度の傾向があって、傷が消えないで欲しいと願っていた奴隷が多かった。

私の奴隷もそれは言っていて、調教の時の傷が治ってしまったといって、泣いて電話してきたこともある。

「傷をつけてください」と言って。

奴隷にとっては、御主人様に付けられた傷というのは、奴隷であることの証明のようなもののようにも思う。

傷を愛おしいとも言っていた。

これも、奴隷によって、意識は違うのではあろうが。

そんな、傷痕。

その中で、痕の程度としては、軽い(傷の程度としてという意味ではなく、SMじゃなくても付けることがあるという意味で)部類に入ると思われるキスマークの話をしてみようかと思う。


その日、奴隷は、なんだか様子が違っていた。

少し、思いつめたような顔をしていた。

だから、調教をはじめる前に、話をする時間をとった。

と言っても、首輪をつけ、私は椅子に座り、奴隷は床に正座して私を見上げた格好で、だが。

「お前、何か、考えてるだろ」

「私…」

「話があるなら、聞いてやる」

「あの…」

と言ったきり、奴隷は俯いた。

これだけ見れば、もう、何かあるのは確定なのだが…。

しばらくして、奴隷が顔を上げて言った。

「やっぱり、大丈夫です」

奴隷は、思っていることを言わなかった。

「そうか」

この奴隷の場合、そういう風に言った時には、問い詰めたとしても、それを言わないことが多い。気が弱いのだが、かたくななところもある奴隷だったから。

こういう場合には、あとから、別の方向から、話すことにしていた。

私が、奴隷が何か思うところがあるということを、覚えていればいい。忘れなければいい。

この時もそうすることにした。

そして、奴隷の挨拶も終わり、私は、ひれ伏す奴隷の顔に足を突きつけた。

「舐めろ」

「はい、ご奉仕させて頂きます」

そう言って、奴隷は私の足を舐め始めた。

しばらく、足舐めをあまりさせていなかったから、その時は、念入りにさせようと思った。

だから、私は、本を取り出してそれを読みながら、足舐めしている奴隷を放置した。

と言っても、前にも書いたことがあるが、足舐めの最中というのは、失敗すると足がつるという、非常に辛く、無様で情けないことになるので、本を読みながらも、それだけは気をつけて。

だから、完全に放置したというわけではないのだが、奴隷にしてみると、足舐め奉仕しているのに、それを見てももらえないという状況だから、放置されていると思っていただろう。

それでも、奴隷は、足の指を一本づつ、丁寧に舐めていく。

そして、それが終わると、足の甲、そして裏までも丹念に舐める。

さらに、それも済むと、もう片方の足。

這いつくばり、床に顔をこすりつけながら、懸命に奉仕する。

そして、両足を舐め終える。私もそれがわかったから、本を置いた。

「お前が舐めると汚れるな」

なんて言って、足を奴隷の頭に乗せ髪の毛に擦りつけて拭ったりして、足舐めを終えた。

次の調教に移ろうかと思った時、奴隷が私を見上げる顔を見たのだが、やっぱり何か言いたそうな感じは、変わらなかった。

そして、足舐め前よりも、少しだが、言えそうな様子に見えたから、私の方から促した。

「何を隠してる?」

「…」

「お前が言いにくいことがあるのはわかる」

「でも…。くだらないことなので…」

「本当にくだらなかったら、後で罰を与えるだけだ。俺から受ける罰が嫌なのか?」

「そんなことは…」

「じゃあ、言えるな」

これは、論理的に考えると私の理屈はおかしいのだが、これで奴隷が言いやすくなるのはわかっている。

この時も、やっと、つかえがとれたのか、奴隷は思っていることを言い出した。

「あの、キスマークのことで…」

と。

「キスマーク?」

「はい」

「それがどうした?」

「あの…」

と言って、奴隷が話したのはこういうことだ。

数日前。

奴隷が会社で、何人かの同僚の女性と昼休みに話をした時のことだった。

その中の一人の女性が、首に絆創膏を貼っていた。

彼とのセックスで、彼に付けられたキスマークであることは、女同士なので、すぐにわかったという。その女性も、「付けられちゃったのよ」みたいなことを言って、そんなに深刻に考えているわけではないようだった。

ただ単に、かなりくっきりしたものだったので、そのままにするのは、さすがに恥ずかしいから、絆創膏で隠しているというだけのもの。

そこからキスマークの話で盛り上がったのだそうだ。

そして、その最中に、ある女性が言ったのだという。

「私は、彼にも付けるよ。虫よけに」

と。

”虫よけ”というのは、彼にはすでに自分がいるということを示して、他の女が寄ってこないようにしているという意味だ。

キスマークがどの程度、虫よけになるのかは知らないが、つまりは、その男は私のものだという主張を、彼の身体に残しているということ。

それを堂々とできているということ。

奴隷は、それが羨ましかったと言った。

私は、その話をくだらないとは思わなかったが、ちょっと苦笑してしまった。

でも、奴隷は本当に真剣だった。

自分は、そういうことをしたことがない。

つまり、私が、他の女(この場合、奴隷)に、心が移るかもしれない、ということまで、考えたようだった。

私が苦笑したのは、そんな、昼休みの他愛のない会話でここまでのことを考えてしまう奴隷が、なんだか、可愛らしかったからだ。

「お前、俺にキスマーク付けたいのか?」

「いえ、そんなこと…」

「付けたくないなら、そんな顔してないだろ」

「…」

「お前、バカだな。俺が本を読んでる間に勝手につければよかったのに」

「え?」

「さんざんに、足を舐めてたんだ。付けたければ、付けられただろう。足の裏は無理だろうが、足の甲ならできただろうな。それとも、首じゃないと不満だったのか?」

「そんな…」

「俺が普通の彼女を持つと思うか?」

「あまり、そうは思えません」

「じゃあ、足のキスマークでも、お前の自己主張には、十分だろう。どうせ奴隷には、足舐めさせるんだから、気がつかないことはない」

「そう、ですよね」

「少し考えれば、わかったのに。残念だったな」

そう言って笑った。奴隷はやっぱり複雑な顔をしていた。


そして、それから少ししてから。

奴隷と会った。

私は、やっぱり、足舐めをさせた。

そして、本を取り出して、これみよがしに読み始めた。

前と同じ状況を作った。

奴隷が、どんな反応をするのか?というのが、楽しみだったというのもある。

そして、奴隷が、私にキスマークを付けることで、安心して奴隷で居られるなら、それもいいと思った。

その日、奴隷が足舐めをしながら、どうしようかと躊躇しているのがわかった。

勝手に御主人様にそんなことをしていいのか?と思っていたのだと思う。

私は、本を読むふりをして、そんな奴隷の反応を伺っていた。

結局、奴隷は、キスマークは付けなかった。

私に自己主張の印を付けるよりも、御主人様に許可を得ていないことはできないという、奴隷としての立場、自分が奴隷なのだということを重視したのだろうと思う。

私としては、どちらでもよかったのだが。

そういう判断は、その奴隷らしいと思った。

そして、とても、可愛らしいと思った。

それに、キスマークなんて無くても、私の心には奴隷のことが、これでもかと刻まれている。

未だに、どの奴隷に付けられた痕も、私の心からは消えてない。

もしも、そんな私の心境もちゃんと理解して、奴隷が足にキスマークを付けなかったのであれば、本当に嬉しいことだと思うが…。

どうだったのだろう?

テーマ:主従関係 - ジャンル:アダルト



理沙とのことが大変になっていた時期、私は理沙とばかり会っていたというわけではない。

もちろん、美佳とも会っていたし、調教もした。

その時の話。

ただ、それが、どのタイミングだったのか?というのが、ちょっと曖昧だし、一度だけ会ったというわけではないので、ここに入れたのだが、理沙の話をしていた時期、特にそれがかなり切迫したものになってきたときのことであることは確かだ。


あるとき、美佳が言った。

その顔は、憂いを帯びていて、普段からあまり明るい感じではない美佳が、さらに表情を曇らせていた。

「理沙さんと、この間、お話ししました」

美佳と理沙との関係というのは、私が当初、心配していたよりも、明らかに良好だったように思っている。

私と関係のないところでも、普通に話をしていたのは知っている。

本人たちにきちんとした形で聞いたことは無いのだが、私が見る限りでは、仲の良い女友達のように思えた。

それが本心からの友情なのかどうか?は私にはわからないのだが、もしも、奴隷が2匹居ることで、何かの問題が出たなら、私が困るのであろうことを、おそらく両方共にわかっていたのだと思う。

そして、美佳の元々の控えめな性格もある。また、理沙は後から無理を言って奴隷になったという経緯がある。

そういうことから、お互いに、少し遠慮していた部分もあったのかもしれない。

相手を排除しようという意思は、私には、どちらからも感じられなかった。

都合の良い捉え方かも知れないが、私と2匹でうまくやりたいと思ってくれていたように私は思っている。

私はそのように思ってくれていたことには、とても感謝している。

もちろん、一人の御主人様に飼われている2匹の奴隷ということで、お互いに想いはあったのだと思うが…。

こんな2匹だったから、理沙と、美佳が話をするということに関しては、特別なことではなかった。

「そうか」

「はい。すごく悩んでいました」

美佳にしては珍しく、ストレートに言った。それくらい、理沙の状態が普通ではないということだったのだろう。

普段、快活さが全面に出ている理沙が、美佳にさえ、そういう姿を見せたということに、私はショックを受けた。

「…」

「それで、御主人様のことも、心配していました」

「俺を?なんでだ?」

「御主人様を悩ませてしまっているからって」

「そうか…」

「ですから、私でよろしければ、私を使って、お気持ちを吐き出してください」

美佳がそう懇願してきた。

美佳の美佳なりの配慮だった。

私を少しでも楽にしたいと思ってくれていたのだろう。

実際、理沙のことが始まってから、私がそれに思いを向けている時間が長かったのは事実だし、そのために、私が、悩んでいるような素振りを見せたこともあった。

できる限り、隠していたつもりではあったのだが…。

美佳は気がついていた。

それに対して、美佳が、心配に思うのは、当然のことだったのだろう。

でも、私はそれを素直に受け取らなかった。

黙って美佳に冷たい視線を向けた。

「…」

「御主人様?」

「お前に吐き出したところで、何か解決するのか?」

強い口調で言った。こういうところに意地を張る。

「理沙のことを、お前に心配してもらう必要はない。でしゃばるな」

あの頃の私らしいと、今にしてみると思うのだが、もう少し、美佳の気遣いをわかってやっても良かったなと、思うところだ。

私自身は、御主人様として、また、自分としての、格好をつけているつもりなのだが、客観的にみると、誰かの親切を素直に受けられない、無様な言い様だと思う。

でも、そういう風にしか、出来なかった。

あの時の私はそれで精一杯だった。

自分の奴隷にさえも、奴隷だからこそ、多分、私は悩んでいることを吐き出せなかったのだと思う。

美佳がどれほど私のことを考えてくれていたのか?それに思いを馳せる余裕はなかった。

「そうですね…。申し訳ありません」

そう言って、美佳は私に謝罪した。

多分、美佳は悪くはない。

それもわかる。

なのに突っぱねた。

だから、私を非難したりせず、ただ頭を下げている美佳の姿を見ると、私はますます、自分は何をしているのだろうと、思うようになる。

自分のしていることが、歯がゆく、情けなくなる。

そして、それを取り繕おうと足掻く。

ずっと、頭を下げている美佳に触れ、首輪を掴んで、その顔を無理矢理に上げさせてから、

「また理沙と話をするか?」

と、先ほどまでの語気を少し緩めて聞いた。

「あ、はい。電話とかはよくするので。それはあると思いますけれど…」

「そうか。じゃあ、その時に、俺のことじゃなくて、自分のことを第一に考えるように、お前から言っておけ。俺がそう言っていたってことじゃなくて、お前の意見として」

「御主人様…。でも、それは御主人様の想いですよね?だったら、御主人様からおっしゃったほうが、理沙さんもきっと嬉しいと思いますけれど」

これは、今思うと、美佳の言い分が正しいだろう。私の言っていることは、自分で言わなければならないことを美佳に押し付けているに他ならない。

多分、無意識に逃げていたのだと思う。

「俺が言っても、理沙を悩ませるだけだ」

なんて、こんな理由を付けて…。

「そういうもの、でしょうか?」

確実に、美佳は、そうじゃないと思っていた。美佳のほうが、きっと冷静に判断していた。

でも、私は押し切った。

「そうだ」

その言葉は、私が私に無理矢理言い聞かせていたようなものだ。不自然だっただろう。

「…」

美佳は、そんな私に気がついていたと思う。ただ私を見つめて、少し考えると、意を決して言った。

「はい。分かりました。今度話すときには、言います」

そう言った美佳だったが、納得している感じではなかった。

やはり美佳の心配というのは、理沙に対してもあったのだろうが、私に対してあったのだと思う。

私が、理沙のことで心を揺さぶられていることに、美佳は完全に気がついていた。

私は、動揺していないふりを、美佳の前では続けていたのだが、多分隠しきれてはいなかった。

この時期の美佳は、事あるごとに私のことを心配するような素振りを見せていた。

それまでとは、少し態度が変わっていた。

私が理沙のことで動揺していることに、美佳は心を痛めてくれていた。

それを何とかしたい。

それが美佳の望みだったのだろう。

だから、納得しないことであったとしても、私がそれで少しでも楽になるなら、良いと思って、この話も受けたのではないかと思う。

同様のことが、他にもあったが、美佳は黙ってそれを受け続けてくれた。

そして、事あるごとにこう言った。

「御主人様、愛しています」

と。

それまで、こういうことはあまり口にしない美佳だった。

なのに、なんでそんなに言うようになったのか、私にはわからなかったし、こう言われても、「私も愛している」と、返したことはなかったが、それでも、美佳はそう言い続けた。

美佳は多分、理沙が出す結論の如何に関わらず、私を支えたいと願ってくれていたのだろうと思う。

今はそんな美佳の思いがわかる気がするのだが、その時は、美佳がこの時期、態度を変えていたことの意味を私ははっきりとわかっていたわけではなかった。

だから、美佳への感謝は、やっぱり伝えられていない。

本当に、悔しいことだし、私の未熟さ、思慮の浅さを呪う。


テーマ:主従関係 - ジャンル:アダルト

奴隷の首輪の話というのは、今までに何回か書いたことがあるのだが、また書きたくなった。

ちょっとしつこいか。

でも、こういうふうに思うということは、私は、奴隷の首輪には思い入れがあったのだろう。

当時も、意識が強いアイテムだとは思っていたのだが、後から考えて、こんなに思い出すことだとは思っていなかった。

ただ、考えてみると首輪に関しては色々とこだわったように思う。

SM用のアイテムとして、私が一番こだわったのは、多分、縄だったと思うのだが、こだわり度合いとしては、その次くらいにくるのかも知れない。

そんな奴隷の首輪。

前に、メールで、「犬の首輪を奴隷に使うには、どのくらいのサイズを買えばいいのでしょうか?」なんて、ご質問を頂いたことがあるのだが、基本的に中型犬用っていうくらいのを買っておけば大抵問題はないと思う。

首が細い奴隷だと、小型犬用がキチキチで使えることなんかもあるのだが、多少余裕をもたせるなら、小型犬用はきつい。しかも幅があまりないので、首輪の存在感が小さくなり、拘束しているという感じも薄れるので、私の好みではない。

なんて、こんなこと、知っていても、人生にはあまり役に立たない知識ではある。

というか、SMをしていたとしても、奴隷の首周りを測ればいいだけの話なので、そんなに重要な情報でもない。

それよりは、首輪によっては、肌が荒れる奴隷が居る(肌荒れを起こす首輪がある)ので、それだけは注意したほうがいい。ちゃんと吟味するべきだ。こっちのほうが、少しは役に立つ情報か。

話がそれた。

私の場合は、結構、しっかりと、奴隷に首輪のサイズを合わせたいタイプなので、奴隷の首周りは確認してから買う事が多かった。

だから、適当に、中型犬用とか、そういう買い方はあまりしていない。

奴隷の首輪というのは、あまりきっちりとはまっていても、ゆるゆるでも、私は納得出来なかった。

このあたりも首輪に対するこだわりだろう。

ゆるすぎる場合、やっぱり、奴隷に対する拘束感が薄れる気がしたし、たまにAVなんかで見ることがあるが、首から垂れ下がってる感じになるのは、だらしない。だから、ゆるすぎる首輪は論外だ。

逆に、きつい首輪というのは、私としては、ゆるいよりは、はるかに良いと思っているのだが、それもきつすぎると、あることができなくなるので、嫌だった。

それは、奴隷の首輪を直接掴んで、顔を無理矢理、私の方に引き寄せるという行為。

リードで引っ張るよりも、そのほうが、奴隷を力強く動かしている感じがあるので、私はたまに、

「ちゃんと、顔を見せてみろ」

なんて言いながらやるのだが、

それをやるためには、首輪と首の間に、私の指が4本、スッと入る余裕が必要になる(首輪の下から手を入れて掴むので)。

だから、少なくとも、その分の空間が、首と首輪の間には欲しい。

首輪を掴む時、なかなか指が入らなくて、もたもたしていては格好がつかないから。

一気にグッと掴んで引き寄せる。奴隷を翻弄する。

これも私の、御主人様としての見栄っ張りなところだ。

でも、ゆるめるといっても指4本分までだ。それ以上にゆるいのは、まずい。

ということなので、奴隷の首輪の長さ(穴の位置)には、私はこだわった。

実際、可能な限り、この理想的な長さの物を求めていた。

事情があって、首輪を即席で用意しなければならず、きっちりとそこまでできないこともあったし、そもそも、首輪というのは、穴の場所が最初から決まっているので、適当な所で納得せざるを得ないこともあった。

でも、私が一番こだわったときには、奴隷の首の太さに合わせて、首輪の最適な位置に、穴を開けた。

ちなみに、穴を開ける場合、目打ち(千枚通し)で、開ける事を考える人が多いように思うが、革製の首輪に目打ちだと結構大変だし、出来上がりの穴も微妙な形になるので、いまいちだった(私が下手なだけかも知れないが…)。

なので、私はピンバイス(ドリルの刃を手で持って使うための道具)を使うことが多かった。

と、こんな改造までする人はあまりいないと思うので、これも、どうでもいい情報なのだが…。

首輪に、納得できる穴を開ける機会のある、ごく一部の特殊な方は、覚えておくと良いかも知れない。


首輪の風合いということも、気にしていたように思う。

奴隷が奴隷として、人間より下の存在として、扱われているということが、明らかにわかるもの。

それが大前提だ。

だから、首輪というからには、首輪らしいものを私は好んだ。

犬用の首輪というのは、そういう意味でもいいのだが、中には妙に可愛らしい物があったりする。

キャラクターが付いているものとか、模様がパステルカラーで色とりどりとか、水玉模様とか…。

ペットグッズというのは、飼い主(この場合は本物の犬猫の)を喜ばせるために作られているように思う。

奴隷には首輪の色などは選ばせることもあったが、こういうキャラクターものとか、パステルカラーのものは、私は却下した。

首輪が、私の求める首輪らしくないという理由で。

それから、SM用の首輪の中には、装飾品が付いているものがあったりする。

ビーズとか、パールがついて、さらに、金具でアクセサリーのようになっているものがある。

ちょうど、皇族の女性がつける、ティアラ?のような装飾。

さらには、レースで覆われた首輪なんていうものも見たことがある。

下手をすると、その首輪をつけて外を歩いても、派手なネックレスをつけていると思われるくらいで、全く首輪っぽく見えないものまである。

奴隷は、それを見て、

「この首輪、可愛いですね」

なんていって、ちょっと欲しそうにしていたのだが、私は使わなかった。

奴隷が首輪で首周りを彩る。なんて、私には考えられないことだ。

首輪は奴隷をどこまでも奴隷らしく、貶め、蔑まれた存在に見せるものでなければならないと思う。

そういう首輪をつけているからこそ、奴隷は奴隷らしく見えて、無残で屈辱的であればあるほど、私にとっては、とても可愛いと感じられる。美しいと思える。

それが、私のS性であり、奴隷を見る目なのだ。

だから、私は、装飾過多な首輪には、興味はなかった。

もちろん、それを選ぶ御主人様を批判する気はない。単に、私の好みというだけだ。

ただ、装飾的なもので、私が惹かれた首輪があった。

それは、そういう派手な装飾具が付いているものではないのだが、和風の首輪だった。

首輪の皮の部分がむき出しではなく、全面に和風柄の布が貼ってあるようなもので、かなり落ち着いた雰囲気があって、いいなと思った。

それと、普通の首輪よりも、少しだけ幅(高さ)があって、和風の柄のせいで和らいだ感じに見える首への拘束感が、その幅によって補われている感じだった。

そんなバランスが良くできていると思った。

多少、高価ではあったのだが、この首輪は見つけたとき、すぐに気に入って買い、しばらく使った。

ただ、皮ではなく、和風柄の布が奴隷の首に当たるので、使っているうちに、それが擦り切れてくるという弱点があり、強度としては、いまいちだった。

でも、気に入っていたので、もう一度買おうと思ったのだが、その時にはすでに無くて、残念な思いをした。

少し前に、それを思い出して、ちょっと調べてみた(ありがたいことに、そのお話をした方が調べて下さったりもした)のだが、残念ながら、見つけられなかった。もう無いのかもしれない。

あの首輪はよくできていたというか、和風の楚々とした雰囲気が、奴隷の悲壮感を際だたせるように思っていた私にとっては、かなりツボな首輪だった。

こんな感じで、首輪には、色々な思い出がある。

私は熱帯魚を飼育しているから、餌などを買いにペットショップにはたまに行くのだが、そのとき、犬の首輪を見かけると、そういうことをいくつも思い出しては、苦笑する。

こんなにこだわっていたのだな、と。

また、首輪をした奴隷のことを、本当に好きだったのだな、と。

私が最後に、奴隷から首輪を外した時のことなどを、とても強く思い出す。

あの時の、なんとも言えない奴隷の顔を。


ということで、首輪については、これで書き終えたかと、思われるかもしれないが…。

実は、まだ、書きたかったことがいくつもあったりするのだが、長くなりそうなので、それはまたの機会に書くことにする。

こうして書いてみて、改めて思うが、本当に、色々な思いが首輪にはあったなと思う。

こだわりは縄のほうが強かったが、思い入れは首輪のほうが強いのかもしれない。

私の側ですら、そうなのだから、付けられた奴隷には、もっとたくさんの想いがあったように思う。

付けられた時、付けている最中、そして、外された時。

実際、その思いを感じさせてくれるような奴隷の態度や言葉も、見ている。

そういう意味でも、首輪は私にとってはとても重要なアイテムだったと思う。


ちなみに、上で書いた、昔、一度だけ使ったことのある、和風の首輪を調べた話を、twitterで書いた時、

その話が盛り上がってしまい、見つからないなら、自作したらどうか?という話まで出ていた。

私も、元来の工作好きな部分を刺激されてしまって、仕事が暇な時期になったら、作ってみようか、なんて、結構本気で思ってしまった。

ただ、最大のネックは、今、奴隷が居ないことだ。

首輪を作るなら、完璧に作りたい。

そんな、工作好き魂をくすぐられているだけに、つけるべき奴隷の首のサイズがわからないのが、非常に残念なところだ。

テーマ:支配と服従 - ジャンル:アダルト

このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
 ◆私について
というカテゴリの中に、”現状の私”というエントリーにして書いておいた。このカテゴリには、私自身のこと(私の好みや、調教の方針など)をメインに書いているエントリーを入れてあるので、興味のある方がいるかどうかは分らないが、もしも気になるなら、見ていただければと思う。

 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

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 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

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