理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

 私への意見や質問、相談、その他の話などがある場合には、右側の欄の中段あたりにある”管理人、vet宛メール”のところのリンクから、メールフォームにいき、メールを送っていただければと思う。メールフォームは2つ用意してあるが、どちらから送ってくださっても構わない。また、各エントリーのコメント欄に書いてくださってもいいので、気軽に話しかけてくれればと思う。


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奴隷が表の世界で悩んでいることを、私と居る時くらいは、”忘れさせて”やりたかった。

そんな思いが、いつしか、私の中に出来上がった。

奴隷に対する思いの一つ。


奴隷にも、表の世界での悩みがある。

会社で仕事がうまくできないとか、人間関係に悩んでいるとか、セクハラやパワハラを、されていた奴隷もいた。

家庭環境が、思うように行かない奴隷もいた。

本当はやりたいことがあるのに、それが出来ないと嘆いていた奴隷もいた。

体のことや、性格なんかで、コンプレックスを持っている、なんていうことも、半分、裏の世界のことかもしれないが、表の世界での悩み事の一つでもある。

他にも色々。

奴隷だからといって、表の世界をないがしろにしているわけではなく、普段は、表の世界で生きているのだから、やっぱり、表の世界での、困難なことというのは、奴隷の前に立ちはだかる。

私は、そういうことを、なんとかしてやりたいと思った。

最初は、なんとかしてやれると思っていた。

最初の奴隷なんかは、特にそうだ。

まだ、ブログに詳しくは書いていないが、私は、その奴隷のためにと思って、あがいた。

必死であがいた。

やれると思えることは全部やった。

奴隷の表の世界に、かなり深く干渉した。

奴隷の持っている悩みをなんとか解決したかった。

そのために、踏み込んではいけないかもしれなかったところまで、踏み込んだ。

それが最善だと思ったから、やった。

それで、奴隷が、幸せになれると思ったから。

というよりも、奴隷と共に、幸せになりたかった。

でも、それは、失敗した。

奴隷の悩みを、何一つ、解決してやれなかった。

それどころか、状況を、混乱させただけだったかもしれない。

とにかく、私は、奴隷の表の世界に対して、あまりにも無力だった。

あんなに、無力感を感じたことは無かったと思う。


でも、その後も、私はあがいた。

何匹か、奴隷を飼ってきたが、どの奴隷のときにも、私は、あがいた。

自分の無力は、嫌というほど、思い知らされていたが、それでも、やっぱり、悩んでいる奴隷、困っている奴隷を、そのままにしておくことは出来なかった。

表の世界のことだからといって、そのまま、何も聞かずに、ただ、裏の世界で、奴隷で遊ぶことはできなかった。

奴隷が困り、悩み、悲しむたび、それを聞き、どうすれば、それが解決されるのかを考えた。

そして、私ができると思うことは、やったつもりだ。

その中には、奴隷の悩みや困り事や辛さを解決することが出来たこともある。

でも、出来なかったことのほうが多かった。

奴隷の表の悩みは、私には手が出せないもの、手を出しても、簡単に跳ね返されるものが、多くを占めていた。

そのたびに、無力感に、さいなまれた。


そうしているうちに、私は一つのことを思うようになった。

それが、冒頭に書いたことだ。

奴隷が表の世界で悩んでいることを、私(裏)の世界に居る時くらいは、”忘れさせて”やりたかった。

裏の世界は、ある意味、私の世界だ。

私が自由に、演出することのできる世界だ。

せめて、そこに、奴隷がいる時くらい、表の世界のことを忘れさせてやりたかった。

裏の世界の中に、没頭させてやりたかった。

それなら、私にもできるのではないかと思った。

だから、奴隷を、ひたすらに、奴隷として、扱った。

私と居るときは、奴隷であることを、意識しろと、強く命じた。

奴隷が、表の世界の、悩み事や困り事や心配事を、考える余裕をなくするくらいの、快楽や、恥辱や、苦痛を、与える。

奴隷の、M性を満たし、性欲で埋め尽くす。

奴隷であることだけに集中させる。

表の世界を忘れるほどに。

自分の無力を知った後、奴隷が、とても悩んでいる時の調教で、私は、こんなことを思っていた。

その時だけは、奴隷が、表の世界の辛さを忘れられたのであれば、私にも価値があるのだろうと思う。

奴隷の頭の中はわからないから、調教中にも忘れずに、思っていたのかもしれないが、少なくとも、それを口にするほどに意識しないで過ごせるようには、させてやれた気がする。

でも、調教が終わると、奴隷は、また表の世界のことを思い出す。

表の世界の悩み事を、ぽつりぽつりと話したりする。

そして、私はまた、同じことをする。

なんとか、奴隷の悩み事を解決できないかと、あがく。

色々なことを考えて、こうしたら良いのではないか?とか、奴隷に言ったりする。

でも、これは、奴隷の表の世界のことであり、私があがいたり、口や手を出すことが良かったかどうかはわからない。

ただ単に、話を聞いてくれれば、それでよかったと思っていた奴隷もいたと思う。

でも、放置することは出来なかった。

どうしても、考えてしまう。

奴隷の、表の世界が、平穏であるようにと。

表も、裏も、うまくいくようにというのは、贅沢な願いかも知れないが、私は、奴隷には、そうであって欲しいと思っていた。

表の世界で、笑っていて欲しいと思っていた。

だから、あがいた。

でも、無力だったことのほうが多い。

それが現実だった。

あまり、変えられなかった。


奴隷が悩むなら、せめて、奴隷が、私の前で、奴隷で居る時には、それを忘れさせてやる。

それが、私にできる、最低限のことなのだろうと思う。

とは思うのだが…。

やっぱり、奴隷が、悩んでいたら、私は考えるし、できることがあるなら、それをする。

たとえ、表の世界のことであっても。

奴隷の悩みなんか、放っておいて、自分が使いたい時だけ、奴隷を好きに使えばいいのかもしれない。

自分のS性だけ、満たせば、それでいいのかもしれない。

それが、主従の本来の姿なのかもしれないし、そもそも、奴隷が、私に望むのはそれだけなのかもしれない。

でも、私には、そういう対応は、おそらくできない。

無力なくせに、お節介な奴だなと、思う。

こんな奴だからこそ、せめて、裏の世界でだけは、奴隷に、表の世界の悩み事を忘れさせてやりたいと思うのだろう。

それだけ強い、裏の世界の雰囲気を作る力が、欲しいものだ。

テーマ:SM・拷問・調教・凌辱  - ジャンル:アダルト



話術と書いたが、考えてみたら、このブログを読んでいる方の中に、私と肉声で話をしたことのある方は、かなり少ない。

ご相談のメールなどでお話をしていて、できれば、直接話がしたいと、わざわざ私に会いに来てくださった方とお話をしたことは何度かある。

また、たまたま、私が住んでいる函館(北海道)に、旅行に来たので、vetにでも会ってやるか、ということで、お会いした方などもいらっしゃる。

そういう方々は、私の話し方は、ご存知かと思う。

でも、殆どの方は、私の話し方というと、ブログや、メール、コメント欄での文章になる。

だから、話術というよりも、文章の書き方といった方がいいのかも知れないが、とりあえず、私から出る話ということと、私の話の展開の仕方もあるかなということで、こんな題名にしてみた。

そして、なぜ、こんなことを書こうと思ったのか?というと、以前にも、メールで言われたことがあるのだが、最近も、メールに書いてこられた方がいらっしゃるので、今更ながらだが、私のことを、書いておこうと思ったということ。

ブログだけなら、読むのが大変なら、読まずに、それまででいいと思うのだが、私にメールを送って話をしたいと思う方は、以下のことを、ご承知おき頂きたいと思って書くものだ。


まず、大前提。

私は、話が下手だ。

そして、私は、このブログの題名にもしている通り、理系人間だ。

全ての理系人間が、そうだとは言わないが、なにかと、説明をしたがる。

きちんと、言葉を定義して、その言葉を使って、的確に、そして、詳しく、わかりやすく、説明したいという、気持ちが根底に流れている。

もっと簡単にいえば、文学的文章ではなく、論文的文章を書く傾向がある(というか、そういう風に書きたいと思ってしまう)。

なので、曖昧な表現をすることが、どうも苦手だ。

また、意図がちゃんと伝わらないのも、嫌だ。

でも、感情のこととかは、曖昧にしかわからないので、それを書くときには、一文を書くのに、ものすごく悩んでいたりもする。

以前書いた、感情のままのエントリーなどを読まれた方は、わかるかと思うが、ああいう時、文章が、ものすごく短かったりするのは、そのせいだ。

そういう人間なのだ、私は。

もっと言えば、本当は、文章だけのブログやメールにしたくないと思っていたりする。

といっても、緊縛写真をアップしたいとか、SM動画を貼り付けたいとか、そういうことではない。

何かを説明する時などに、可能なのであれば、図や表を駆使して説明したい。

使っておられる方もいらっしゃると思うが、Windowsであれば、PowerPointだし、Macなら、Keynote‎みたいなものを使ってやりたいくらいに思いながら、文章を書いている時もある。

でも、会社のプレゼンでもなければ、学会発表でもないので、さすがに、ブログやメールに、図をつけたりは、しない。

その代わり、私の文章は、自分でも思うが、長くて回りくどくなる。

私の頭の中には、書きたいことが、文章として浮かんでいる時と、グラフィカルなもの(図や表や、写真、映像など)として、浮かんでいる時がある。

その、グラフィカルなものを文章表現にするとき、ものすごく、説明が長くなる傾向がある。

そして、説明が長くなってしまうと、わかりやすくするためと称して、例を出したりする。

その例が、適切ならいいのだが、あまりうまくなかったりもする。

それで、私の例について、

「vetさん、それは、ちゃんとした例(説明)になってないかもです。あ、でも、雰囲気はわかりますよ、雰囲気は(笑)。だから、大丈夫ですけれども…」

なんて感じで、ご指摘をいただくことが、たまにある。

すごく優しく書いてくださるのは、皆さんの寛大さなのだと思うが、要はわかりにくいのだ…。

そして、多分だが、例を失敗していたり、書きすぎて分量が多くなっていたりして、読むのが大変になっている。

これは、推測ではあるが、私がメールのお返事を書いて、それに対して、何も反応がなくなってしまう場合の、何割かは、きっと、私の文章(話し方)が、不適切だからではないかと思っている。


何度も言うようだが、私は、決して、文章がうまいわけではない。

それは、わかっておられるとは思うが、今一度、認識していただきたい。


ただ、一つだけ、胸を張りたいのは、ブログもそうだが、メールのお返事を書く時も、一生懸命に、なるべく丁寧に書いている。

決して、手を抜いて書いたことはない。

それだけは、誓って言える。

もしも、これからも、私の話にお付き合いいただけるなら、

文章が長くなっても、話が重複したり、回りくどくても、例がなんか微妙に的を外していても、ちょっと失礼なことを書いてしまっていても、

適当な気持ちや、悪意を持って書いたものではないことだけは、わかっていただければ嬉しい。

下手は、下手なりに、精一杯、なんとかうまく伝わるようにと、考えて、書いていることだけ、わかってほしいと思う。

それから、私へのお返事も、私と同じくらいの分量で書かないと、失礼になるとか思わなくてもいい。

話したい部分にフォーカスしたりして、適度に割愛してもらって構わない。

むしろ、そのほうが、あなたが、本当に話したいと思っていることがわかるから、嬉しいし、助かる。


そして、「文章が長いので読めません」との、ご指摘くださった方、また、同じように思われた方、こんな私なので、もしも、主従やこの世界についての、ご相談があり、私と話すのが、大変だと思うなら、

そのときは、私以外にも、この世界について、ブログを書いていたり、twitterや、その他のツールで情報発信されている方は、それなりにいらっしゃるので、もっと話の上手な方を見つけてください。

私は、残念ながら、上記のような書き方でしか、お返事はできませんので。

私にできるのは、出来る限り、一生懸命に、なるべく、丁寧に、お返事をするということ。

それが、私の話術?ですから。


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奴隷になるのだから、M性があるのが当然で、それに悩むなんて、おかしいと思う方は多いのかもしれないが、実際には、そういう奴隷は存在する。

私の奴隷の中にもいた。

そのことを、思い出したので、それについて、私の思うところを、書いておこうと思う。


私の過去の奴隷や、オフ会などで知り合ったM女性、このブログを始めてから、メールなどで話をさせていただいた方の中にも、自身のM性に気がついてはいるのだが、それを自分の中で、肯定できずに悩んでいる女性に出会うことは多い。

逆に、M性を肯定し、それを謳歌している人にも、出会ってきた。

ご主人様に飼われ、積極的にSMプレイを求め、さらには、SM関連のイベント(プロによるSMプレイの体験会など)にも参加したりして、M性を満たして楽しむ。

そんな人も、いる。

私の奴隷の中にも、M性があることをとても喜び、その快感を求め、楽しんでいるように見えるのもいた。

たっぷりとSM行為をした後に、

「お前は、やっぱり変態だな」

なんていうと、その奴隷は、

「はい!」

と、すごく嬉しそうに、何の曇りもない笑顔で答えていた。

そんな風に、M性を認め、自分のものとして、肯定的に納得している女もいる。

だが、自分がMではないか?と思っている女の中で、このように、肯定的に、M性を捉えられている人と、否定的にM性を捉えている人とでは、私が出会った中では、後者の方が、かなり多い。

私の何匹かの奴隷も、奴隷にした当初は、M性を否定的に捉える、もしくは、なぜ自分には、そんな性癖があるのか?という疑問を持って、肯定的にはなれずに居たものの方が多かった。

つまり、M性は悪いものだと、思っている女性、M性など、なかったらよかったのにと、思っているM女は、多いと思う。

自分が、M性を持っている。

つまり、変態だ。ノーマルではない。

変態は、いけない。

変態は恥ずかしいことだ。

なんで、変態なんだろう?

…。

そんなことを思い、自分の中のM性に悩み、苦しんでいる。

そして、そんな人たちの中には、「そういう自分が嫌い」だと言っていた人も、多かった。

M性が自己嫌悪、そして、自己否定にまで繋がってしまっている人もいる。

そういう話を聞くたびに、私は、何とも言えない気持ちになる。

私が、奴隷と出会い、そして、主従関係を結べたのは、私にS性があり、そして、奴隷に、M性があったからだ。

私の奴隷になる前、その女が、自身のM性を自覚していたからだ。

最初の奴隷だけはちょっと事情が違うが、それ以降の奴隷は、M性がなかったら、少なくとも、主従関係を結んではいなかった。

だから、私は、奴隷たちが持っていたM性に、とても感謝している。

M性を持っていてくれて、ありがたいと思う。

私に、奴隷を引き合わせてくれたのは、その女のM性だからだ。

それがなければ、主従関係など結べなかった。

その奴隷との幸せな時間など、無かった。

でも、そのM性に悩む奴隷も飼っていた。

なんで、こんなものがあるのかと、苦しんでいるところも、たくさん見てきた。

「御主人様、私のMを無くしてください!」

取り乱し、大声で泣きながら、そう言ってすがりつかれたこともある。

その時、なんとか、その苦しみが、奴隷から、なくなればいいと私は思った。

でも、もしも、無くなったとしたら、その時には、私とその奴隷の、主従関係は壊れるということでもある。

興奮していた、その時の奴隷は、そこまでは考えていなかったのかも知れないし、もしかしたら、M性をなくして、私との主従関係を解消するほうが、幸せだと思っていたのかもしれない。

それはわからない。

でも、その悩み、苦しみが、消えるには、奴隷から、M性を無くすることが、たぶん、一番いい解決策なのだろう。

それは、わかっている。

ただ、私がこれまで見てきたM女の中で、M性を完全に消せたと思えた女はいない。

私は、M性は、薄れることはあっても、消えることはないものと思ってる。

でも、M性を我慢し、その欲求に打ち勝ち、押しとどめることに成功している女は、何人か見たことがある。

もう、主従やSMはしなくていい。M性を押さえて生きていく。

そう言って、この世界から、去った女も知っている。

一生、M性を封印することを覚悟して、ノーマルな男との結婚を選んだ女も知っている。

そういう意味での、M性への対処法というのは、ある。

ただ、これには、おそらく、だが、強い覚悟が必要なのだと思う。

ちょっとしたことで頭をもたげてくる誘惑を退けることができないといけない。

実際、そう覚悟して、この世界を去ったはずなのに、ノーマルな夫では、耐え切れず、戻ってきてしまった女も、残念ながら知っている。

そして、誰でもが、そんな覚悟を持てるとは限らない。

それは、その女が、弱いとかそういうことではないと思う。

強い意志を持っていても、M性を抑えきれない女も居る。

M性というのは、おそらく、その女に備わったもので、なおかつ、それぞれに個性的なものだと私は思う。

身体のパーツとして、目や、鼻や、耳が、備わっているのと同じように、食欲や、睡眠欲や、性欲があるように。

そして、その形や大きさが、人によって違うように。

心のパーツとして、備わっているもの。それが、M性だと思う。

M性というのも、備わっている人には、備わっているものであり、また、その強さも個人によって違う。

だから、意志の力で、どうにかなる人もいれば、どうにもならない人もいる。

何人もの、M女を見てきて、私は、そう思う。


だから、選択するしかないのだろう。

M性と、どう向き合うのか?

M性を否定し、嫌悪し、それを呪い、そんな自分をも呪って生きるという、選択もある。

M性を肯定し、その快楽に身を委ね、そんな自分を認めて生きるというのも、選択だ。

M性があるのを認め、でもそれを抑えこみ、ノーマルな自分をその上にしっかりと構築して生きるというのもある。

他にも、おそらくやり方はあるだろう。

気になるほどのM性があるなら、何かを選ばないといけない。


私(御主人様)というのは、多分、奴隷たちにとって、その選択肢の一つだったのだと思う。

M性を肯定していた(ように思える)奴隷の御主人様にも、なった。

これは、多分、一番自然なのだと思う。

S性を持った私と、M性を認め、それをポジティブに満たそうとする奴隷。

利害が一致している(という言い方が、適切かどうかはわからないが)から、スムーズに関係を持っていられる。

でも、そういう奴隷ばかりではなかった。

M性を否定的に捉え、さらには、自己嫌悪、自己否定にまで、思考が及んでいた奴隷もいた。

そんな状態で、私の奴隷になった。

M性を嫌悪してはいるが、それを私にさらけ出し、受け止め、満たしてもらったなら、何かが変わるかもしれないという思いで、この選択肢を選んで、私のところにいたのだと思う。

そして、奴隷になってからも、悩み続けていた。

M性について、そして、自分というものについて。

M性を認められず、さらに、自分をも認められずに、私のそばに居て、苦悩していた奴隷。

私には、その苦悩を、直接的に、取り去ってやることはできなかった。

M性を消してやるすべは、私にも無いからだ。

そんな私が、奴隷にしてやれたことは、M性を満たしてやることと、受け止めてやること(主に話を聞いてやること)くらいだ。

だから、せめて、奴隷が、M性を「苦しいけれど、あっても、悪くないかもしれない」と、思えるくらいには、M性を満たしてやりたいと思った。

そして、奴隷が言う、M性の否定や、そこから派生する、自己嫌悪や、自己否定を、徐々に、徐々に、ではあるが、受け止めていたつもりだ。

足の下に組み敷き、縄で縛り、鞭を振るい、穴を使い、苦痛や、羞恥や、屈辱を与えながら、ではあるが。

「惨めな姿の、お前は、可愛いな」と言って、奴隷を肯定してやる。

御主人様である、私には、そんな方法でしか、できなかったが、それでも、奴隷の、自己嫌悪が、少しでも減って欲しいと思った。

前にブログにも書いたが、奴隷が、「自分は、自分でいいんだ」と、思って欲しかった。

私と別れた時、奴隷が、自身のM性について、また、最初に持っていた自己嫌悪や、自己否定について、どう思っていたのか?はわからない。

M性が満たされて、よかったと思ったのか、それとも、こいつでは、満たされないと思ったのか。

私に、自己嫌悪を受け止めてもらえて、少しは楽になれたのか、何も変わらなかったのか。

もしくは、全て、諦めたのか…。

そこのところは、私には、よくわからないが、奴隷が、否定したがっていたM性について、私との主従関係を始める前よりは、楽に考えられるようになっていてくれたなら、いいなと思う。

それが、M性を肯定するところまでいっていたなら、何よりだし、そこまで行けなくても、自己嫌悪や自己否定が、多少なりとも、減っていたなら、私も、少しは役に立ったのだろうと思える。

今更ながら、だが、M女が持つ、M性というのは、難しいものだと思う。

M性だけでもそうだし、そこから出てくる、自己嫌悪なども含めたら、本当に大変なことだ。

それを、私はどうしてやれたのだろう?

過去の奴隷についての、こんなことを、思った。



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このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
 ◆私について
というカテゴリの中に、”現状の私”というエントリーにして書いておいた。このカテゴリには、私自身のこと(私の好みや、調教の方針など)をメインに書いているエントリーを入れてあるので、興味のある方がいるかどうかは分らないが、もしも気になるなら、見ていただければと思う。

 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

 リンクフリーなので、気に入ったら、好きにリンクしてくださればと思う。言っていただければ、私からもリンクするので、そういう意味でも気軽に声をかけてもらえれば幸い。

 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

 続き物の話は、エントリーの題名に第何話という番号が書いてあり、以下のカテゴリにまとめてある。
 ●最初の奴隷
 ●二匹目の奴隷
 奴隷と私とのストーリーを読みたい場合にはこちらを読んでもらえればと思う。

 単発物のコラムは、以下のカテゴリにまとめてある。
 ●四方山話:1エントリーでひとつの話
 ●四方山話(続き物):複数エントリーでひとつの話
 短い話を気軽に読みたい場合にはこちらを読んでもらえればと思う。

 単発物のコラムの中でも、SMの技術的な話だけは別にしてある。それは、
 ●SM技術
にまとめておいた。技術的なことに興味のある場合には、こちらを読んでもらえればと思う。

 カテゴリの記事は古い順に並べてあるので、カテゴリ名をクリックしてもらえれば、続き物の記事でも最初から順番に読めるようになっている。


  当ブログ内に書くことは、私が実際にやってみたことや考えたことであって、それが正しいかどうかを完全に検証したわけではない。だから、もしも同じことを試す場合には自己責任で、細心の注意を払って実行して欲しいと思う。SMなので、体への損傷などの可能性もなくはないから。とにかく気をつけて欲しい。そして、このブログ内のことを試して、いかなる不利益が生じたとしても、私、vetは免責されることとする。そのことはしっかりと承知した上で読んでもらいたい。
 奴隷のためにも、そして御主人様のためにも、本当に無茶なことはしないで、幸せなSMを楽しんで欲しいと願っている。

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