理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

 私への意見や質問、相談、その他の話などがある場合には、右側の欄の中段あたりにある”管理人、vet宛メール”のところのリンクから、メールフォームにいき、メールを送っていただければと思う。メールフォームは2つ用意してあるが、どちらから送ってくださっても構わない。また、各エントリーのコメント欄に書いてくださってもいいので、気軽に話しかけてくれればと思う。


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美穂がトイレに行き、その時を見計らうように拓也が「美穂はどうですか?」と彼女の評価を私たちに聞いてくる。

おそらくずっと聞きたくてウズウズしていたことだったのだろう。

期待と不安が入り交じったような顔だった。

それに対して、正昭が先に口を開いた。

「俺なら、美穂さんは奴隷にしないな。言っちゃ悪いけど、常識が無いし、なにより品がない」

あっさりと断言していた。

それを聞いて、拓也は少し肩を落とし、今度は私に顔を向けた。

「vetさんはどうですか?」

「奴隷にできるかどうかとか、そういう以前に、社会人として、あの態度はちょっとな。奴隷にしても、躾けるのがあまりにも大変そうで、俺なら遠慮したいところだよ」

その評価に、

「やっぱり、無理そうですか…」

拓也はすごく落ち込んだようにうつむいた。

「あ、いや、無理って言う意味じゃないよ。俺の好みの奴隷じゃないというだけだよ」

と私は言った。

「うん。俺もそういう意味。奴隷にしても楽しくなさそうということかな。奴隷に出来ないという意味じゃない」

と正昭も言う。

「え?じゃあ、できるんですか?」

うつむいていた拓也の顔がパッと持ち上がった。

それに向かって正昭が、

「出来るかどうかは、別問題なんだけどな…。そこを混同しないで欲しいんだけど…。拓也くんが、本気で彼女の心を屈服させるだけの迫力というか、魅力があれば、強引にやって成功するかも?とは思った。ただ、難しいだろうとも思った。結局、SMの主従関係って、心の力関係だから。彼女の心が拓也君を御主人様だと認めれば、それで主従関係は出来上がる。でもねぇ…」

「どうやって認めさせるんですか?」

「うーん、それが問題なんだよ。彼女、あんな感じで完全に拓也くんのこと、見下してるしね」

「え?見下されてますか?」

と、なんだかとぼけた顔で、拓也は不思議そうに聞いた。

「そりゃそうだよ。拓也くんがセッティングした会食だってこと、彼女も知ってるわけでしょ? それなのに、ホスト側である拓也くん自身が遅れるようなことまでさせて平気なわけだから。拓也くんの立場なんて、彼女、全く考えてないでしょ?」

「そ、そうですかね?」

と、まだ拓也は、不思議そうにしていた。完全に分かってない状態に、私も正昭も苦笑する。

そう、これが私と正昭がもっとも困っている部分だった。美穂のことよりも、拓也の方に問題があるような気がするのだ。

ご主人様というのは、自分をしっかりと持ち、きちんとした自己評価をした上で、奴隷との精神的な力関係を把握し、そして奴隷に対して責任を負う覚悟を持つ必要がある。

なのに、拓也はおそらく自己評価が間違っているように思われるのだ。また、美穂との力関係もきちんと把握出来ていないように思える。

そして、それが、一番の問題であることに、拓也自身が全く気がついていない。

私と正昭の苦笑は、そういう拓也に対してのものだった。

だが、苦笑しただけで拓也がそれに気がつくわけではないのだった。

次に拓也は私の奴隷に顔を向けた。

「あの、奴隷の方から見ても、美穂は私を見下してるように見えますか?」

「そうですね…。私なら、御主人様に大恥をかかせるようなことだけは絶対に出来ないです。そんなことしたら、死んだほうがマシです」

「え…」

あっさりと言い切った私の奴隷の言葉に驚く拓也に向けて、今度は正昭の奴隷が言った。

「奴隷なら、このくらいの覚悟は普通に持っています。私も、御主人様に恥をかかせたらどんな酷い罰でも受ける覚悟です。でも、あの美穂さんが、そういう覚悟を持つくらいの気持ちで、拓也さまの奴隷になるとは、私にも思えません」

二匹の奴隷にも、あっさりとダメ出しを食らったのだった。

そんな話をしているうちに、美穂が長いトイレから帰ってきた。

メイクを直していたようで、さらに睫が黒くなっていた。

その後も、それまでどおりに普通に話をし、てんぷらを食べ、デザートなんかも食べて、みんな満腹、そのあと、どうしようか?という話になった。

本当は、お酒を飲みに行くことも考えていたのだが、てんぷら屋でも日本酒などを結構飲んでいたし、かなり長居もして、

なんとなく、その場の雰囲気で飲みに行くのは取りやめになり、その日は解散ということになった。

駅に向かって歩きながらも、拓也は私達に謝ったりして、とにかく非礼を詫びていたが、それを横目で見つつも、美穂は何も言わず、

多少不機嫌そうな顔で、歩いていった。

そして、駅で皆が解散して、その日の会食は終わった。

テーマ:支配と服従 - ジャンル:アダルト















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このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
 ◆私について
というカテゴリの中に、”現状の私”というエントリーにして書いておいた。このカテゴリには、私自身のこと(私の好みや、調教の方針など)をメインに書いているエントリーを入れてあるので、興味のある方がいるかどうかは分らないが、もしも気になるなら、見ていただければと思う。

 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

 リンクフリーなので、気に入ったら、好きにリンクしてくださればと思う。言っていただければ、私からもリンクするので、そういう意味でも気軽に声をかけてもらえれば幸い。

 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

 続き物の話は、エントリーの題名に第何話という番号が書いてあり、以下のカテゴリにまとめてある。
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 奴隷のためにも、そして御主人様のためにも、本当に無茶なことはしないで、幸せなSMを楽しんで欲しいと願っている。

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