理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

 私への意見や質問、相談、その他の話などがある場合には、右側の欄の中段あたりにある”管理人、vet宛メール”のところのリンクから、メールフォームにいき、メールを送っていただければと思う。メールフォームは2つ用意してあるが、どちらから送ってくださっても構わない。また、各エントリーのコメント欄に書いてくださってもいいので、気軽に話しかけてくれればと思う。


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そのカップルは、私と美佳ともかなり仲が良かった。

それが御主人様である幸一とその奴隷である理紗だった。

私と幸一の気が合ったというか、二人共に年齢も近く、もちろんSだったし、お互いにSMへの考え方も良く似ていたので、話が弾むことが多かった。

私と美佳、幸一と理紗という、2人と2匹だけで出かけることも何度もあったほどだ。


幸一はもともと、ヨーロッパに留学していた関係もあって、海外志向が強い男だった。

そして、あるとき、幸一が自分で事業を起こし、その仕事をヨーロッパでやることになったのだった。

しばらく日本に帰ってこられなくなるということになった。

初めは理沙も幸一についていくということで、ヨーロッパに行く前に結婚することまで考えたりもしたようだが、結局、それは出来なかった。

幸一は自分で始めたばかりの事業だったから、軌道に乗るまでは、理沙を扶養することが難しいという事情だったように思えたが、

そのあたりの詳しい事は私は詮索しなかったから知らない。

とにかく幸一と理沙は少なくとも数年の間、離れることになるとのことだった。

理沙の仕事も特に給料が高いわけでもない上に不定期で忙しいので、飛行機代もそれほど出せず、会いに行く時間も取れそうもなくなるということだった。

だから、この機会に主従関係を解消して別れるということで、二人の間では話がまとまったらしかった。

私も美佳も、とても親しくしていた二人だったので、それをとても寂しく思ったが、だからといって、何かしてあげられるわけでもなかった。

だから、幸一がヨーロッパに行く少し前、ささやかなお別れ会を開くことにした。

横浜の中華街の、あるお店で個室を借り、そこで二人と二匹で夕飯を食べた。

お別れ会ではあったが、雰囲気が暗くなるのもイヤだったので私は特に盛り上げるようにしたし、

美佳も、そういうのは下手なりにも、話をして暗いムードを作らないようにしていた。

だが、やはり、幸一と理沙は思いつめたような顔をしていた。

そして、しばらくして、幸一が私に切り出した。

「なぁ、頼みがあるんだけど、聞いてくれないか?」

と、とても深刻な顔で言った。

私は、内容は分からなかったが、しばらく会えなくなる幸一の頼みとあれば、できることはしてあげようと思った。

「ああ、どうした?」

と、話を聞くことにしたのだが、その幸一の口から発せられた言葉はかなり意外で、なおかつ難しい選択を迫られるものだった。

「理沙を奴隷として、vetが引き取ってくれないか?」

幸一の表情が、苦渋の選択だと物語っていた。

そして、隣に座っている理紗は肩が震えていた。

私は言葉を失った。

「別れようってことは、決めたんだよ。だけど、もう、こいつ普通のセックスじゃイけないようにしちまったから…。今から別れて、これからノーマルな男と付き合えって言ったって、無理っぽいんだよな。それにどっかでSの奴を探せって言うのもさらに難しそうだし…」

幸一がこのときばかりは、理沙に対して申し訳ないとでも言いたげに説明した。

幸一が言うには、理沙自身も、もうノーマルな男との付き合いは無理だと思っているらしい。

また、日本とヨーロッパという長距離恋愛で、肉体関係がなく長い時間を過ごすのもおそらく無理だと二人ともに思っているのだった。

そして、幸一とSMに対する趣向や考え方が似ていた私になら、理沙も飼われてもいいと思っているとのことだった。

奴隷の譲渡は、御主人様が決めればそれに従うと、奴隷が言うことは多いが、

実際問題として、勝手に決めて新しい御主人様にそのまま飼われてもいいと本当に思っている奴隷はそれほど多くはないだろうと私は思う。

幸一はそのことも分かっていたから、理沙ともしっかり話をしたようだった。

その結論として、私への譲渡ということが理沙も納得できる第一の候補ということになったそうだ。

私としては、その相談はかなり唐突なものだったし、正直、美佳だけでこれまでやってきたところに新しい奴隷を入れるということに、全く自信は無かった。

何よりも、私が他の奴隷を持つことを美佳が本心から許容できるのか?というのが、私が最も気にしたところだった。

そうすることで美佳との関係が崩れることを、私は一番に心配していた。

だから、その提案に、私は即答できなかった。

そんな私の顔を見て、幸一も私の心境を察したようだった。

「すぐには無理だよな。すでに、奴隷がいることだし…。でも、考えてくれないか?vetになら、理沙を飼ってもらいたいって、俺は本気で思えるんだよ」

幸一はすごく真剣な顔でそういった。

そして、横に居た理沙も、

「私をvet様の牝奴隷にしてください。お願いします」

と、椅子から降りて、手をつき、頭を床にこすりつけるようにして言った。

私は予想外の展開に驚くばかりで、どう答えて良いのか、すぐには思い浮かばず、結局、

「考えさせてくれるか?幸一が向こうに行く前までには返事するから」

と、答えを先延ばしにしたのだった。

そのときの私は、そういうしかなかった。

「ああ、それでいい」

幸一は、少しホッとした顔をしていた。

理沙はそれでもまだ床で土下座をしていた。


テーマ:SM - ジャンル:アダルト

ええ~~~!!???
ま、ま、まさかそんな展開なんですか??なんだか今回の記事はあらすじから一気に核というかメインまで、きてしまいましたよ??そしてすごくいい具合にカットされて次回につづく形ですよ?そしてそしてすごくすごく気になりますよ??今回はなんですか、少々ドラマ仕立てなんですか?わ~気になります>_< !!!
[2010/01/26 21:42] URL | sabo [ 編集 ]

そんなにドラマっぽかったですかね?
私は、文章はそんなにうまくないので、いつもだいたい同じくらいの行数で、切れるところまで来たらそこまで書いて、後は次回に回すという感じで書いていますので、特に今回だけ何かしたわけではないんですが…。ちょっとびっくりさせてしまいましたでしょうかね?
確かに、言われてみれば、急な展開ではあるかもしれませんね。でも、実際にもこの話は唐突に出てきたことですので、急な話を、急な話として書いていると言うだけだったりします(笑)
[2010/01/31 20:14] URL | vet [ 編集 ]

vetさんはストーリーテラーですね。実際に経験されたお話なのでしょうが、ドキュメントタッチの小説と言ってもいいくらいに展開が面白いので、毎回続きが気になって仕方ないです。将来、書籍化なさっては如何でしょう?!
[2010/02/01 00:29] URL | はる [ 編集 ]

このブログって、私の経験したことや聞いたことを、ただダラダラ書いているだけという感じなので、そんなに褒めていただけるとちょっと照れくさいですね。でも、ありがとうございます。素直に嬉しいです。
書籍化は…、さすがに恐れ多いので、全然考えてないですが、自分の書いたものが本になったら、きっと嬉しいのでしょうね。
[2010/02/03 21:35] URL | vet [ 編集 ]














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このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
 ◆私について
というカテゴリの中に、”現状の私”というエントリーにして書いておいた。このカテゴリには、私自身のこと(私の好みや、調教の方針など)をメインに書いているエントリーを入れてあるので、興味のある方がいるかどうかは分らないが、もしも気になるなら、見ていただければと思う。

 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

 リンクフリーなので、気に入ったら、好きにリンクしてくださればと思う。言っていただければ、私からもリンクするので、そういう意味でも気軽に声をかけてもらえれば幸い。

 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

 続き物の話は、エントリーの題名に第何話という番号が書いてあり、以下のカテゴリにまとめてある。
 ●最初の奴隷
 ●二匹目の奴隷
 奴隷と私とのストーリーを読みたい場合にはこちらを読んでもらえればと思う。

 単発物のコラムは、以下のカテゴリにまとめてある。
 ●四方山話:1エントリーでひとつの話
 ●四方山話(続き物):複数エントリーでひとつの話
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 単発物のコラムの中でも、SMの技術的な話だけは別にしてある。それは、
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にまとめておいた。技術的なことに興味のある場合には、こちらを読んでもらえればと思う。

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  当ブログ内に書くことは、私が実際にやってみたことや考えたことであって、それが正しいかどうかを完全に検証したわけではない。だから、もしも同じことを試す場合には自己責任で、細心の注意を払って実行して欲しいと思う。SMなので、体への損傷などの可能性もなくはないから。とにかく気をつけて欲しい。そして、このブログ内のことを試して、いかなる不利益が生じたとしても、私、vetは免責されることとする。そのことはしっかりと承知した上で読んでもらいたい。
 奴隷のためにも、そして御主人様のためにも、本当に無茶なことはしないで、幸せなSMを楽しんで欲しいと願っている。

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