理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

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車のナンバーのことで言い合っていた楽しい飲み会から3ヵ月後。久美子の軽自動車が納車された。

そのナンバーがどちらになったのか、私と理沙はかなり気になっていた。

そして、納車記念に4人で久美子の新車でドライブにいくことになり、ある駅の駅前で私と理沙は、車が来るのを待っていた。

理沙が、

「御主人様、久美子さんはどちらにしたと思いますか?」

と、私に聞くので私は、

「奴隷ということを重視するなら、2910で納得するだろうけど、会社にも乗って行く車だからな。”肉奴隷”ってことは言わなければ分からないにしても、やっぱり嫌だろうなぁ。俺は、なんとか押し切って935にしたと思うな」

と答えた。

「そうですか」

「理沙はどう思うんだ?」

「私は2910だと思いますよ」

と、自信たっぷりにそう言うのだった。

さすがにそれには少し驚いた。

「なんで、そんなにはっきり断言できるんだ?」

「だって、もしも私が車を買って、御主人様に、”肉奴隷”ってナンバーにしなさいって言われたら、絶対にそうしますから。久美子さん、私と同じ奴隷ですから、そこの気持ちも同じだと思うんです」

「そうか?」

「はい。色々と言ったとしても、やっぱり奴隷は奴隷です。御主人様に気に入られたいって気持ちがあるんですから、最後は逆らえないですし、逆らいたくないって気持ちになってしまうと思います」

「そんなもんか?」

「そんなものです」

そう言うと、理沙はニッコリと微笑んだ。

こんな話をしながら待つこと、十数分、ついに久美子の赤い車がやってきた。

車種と色だけは事前に教えてもらっていたから、遠くからでもそれはすぐに分かった。

「あれだな」

と、私が指差す。

理沙は車種がよくわからないので、私の差した先を目で追った。

「ナンバーが…」

と私が目を凝らす。理沙も目を凝らす。

そして、理沙が言った。

「やっぱり、私の言ったとおりでしたよ」

と。

そう、その車のナンバーは見事に、”2910”だったのだった。

久美子の車が、待っている私たちの前に来て停まる。

運転しているのは久美子、助手席が浩二だった。

そして、助手席の窓が開き、浩二が私たちに車に乗るように言った。

私たちは、後部座席に乗り込む。

すぐに車が走りだした。

すると、浩二が、待ってましたと言わんばかりに、口を開いた。

「ナンバー、見ただろ?やっぱり奴隷はこうじゃなくちゃ」

と言って、満面の笑顔。

その横で運転しながら久美子は、苦笑いのような、恥ずかしがっているような、そんな複雑な顔をしていた。

「久美子さん、このナンバーで本当に良かったの?」

理沙が尋ねた。先ほど、あれだけ自信たっぷりに言っていたのだが、やっぱり、久美子が2910(肉奴隷)にした理由は聞きたかったようだった。

「はい。御主人様がすごく喜んでくださるので、それが嬉しくてつい。ちょっと恥ずかしいのは変わりませんが。それに、理沙さんが一生懸命考えてくださった番号ですから、そう言うのもありまして、これでいいかなぁって思って。何よりも私は、御主人様の肉奴隷ですから」

そう言って、にっこり笑ったのだった。

その答えを聞いて、理沙もほっとしたような顔をし、そのあとで私に微笑みかけた。

口には出さなかったが、「ほら、言ったとおりでしょう?」と言いたげな顔で。

私は、そんな理沙に苦笑いを返すのがやっとだった。

やはり、奴隷の気持ちは奴隷にはわかるものなのだと、私も思った出来事だった。

そして、2910というナンバーに決めた久美子のまんざらでもない態度、むしろ喜んでいるかのような様子を見ていると、

車というそれなりに値の張る買い物をするときでさえも、というか、値の張る買い物だからこそ、奴隷という立場を忘れるなと言われれば、それに従うことを喜びとしてしまう奴隷らしいメンタリティを感じざるをえなかった。

私なら、絶対に車のナンバーが”肉奴隷”なんて、ありえないのだが…。

それがありえてしまう久美子。そして、それを当然のこととして理解してしまう理沙。

やはりこの2匹は奴隷なのだ。そして、奴隷としてものを考えている。

もちろん、そんなことは分かっているのだが、それでも、この時の私は、そんな2匹の奴隷の考え方が不思議でならなかった。

テーマ:支配と服従 - ジャンル:アダルト















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このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
 ◆私について
というカテゴリの中に、”現状の私”というエントリーにして書いておいた。このカテゴリには、私自身のこと(私の好みや、調教の方針など)をメインに書いているエントリーを入れてあるので、興味のある方がいるかどうかは分らないが、もしも気になるなら、見ていただければと思う。

 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

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 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

 続き物の話は、エントリーの題名に第何話という番号が書いてあり、以下のカテゴリにまとめてある。
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