理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

 私への意見や質問、相談、その他の話などがある場合には、右側の欄の中段あたりにある”管理人、vet宛メール”のところのリンクから、メールフォームにいき、メールを送っていただければと思う。メールフォームは2つ用意してあるが、どちらから送ってくださっても構わない。また、各エントリーのコメント欄に書いてくださってもいいので、気軽に話しかけてくれればと思う。


※パソコン以外で見ていて、何故かここしか表示されずに困った方は、以下のボタンを。

 ▼スマホの場合▼
スマホ版へのボタン

 ▼携帯の場合▼
携帯版へのボタン

理沙と幸一の再会は、イタリアンレストランでの食事になった。

私は、理沙を連れて、そこに行った。

ドキドキしていた。

幸一に理沙を会わせることで、理沙の気持ちが幸一に向いてしまうのではないか?また幸一の気持ちが理沙に戻ってきてしまうのではないか?

その結果として、私の元から、理沙は去ってしまうのではないか?

そんな思いが、私の中で渦を巻いていた。

夕飯時、店内はかなり混んでいた。

店には、私達が先に到着し、テーブルについて、幸一の到着を待った。

理沙は、とても緊張した面持ちだった。いつもは見せない顔で、少し肩が震えているようにも見えた。

そして、おそらく私も、緊張が顔に出ていたのだろうと思う。

理沙にとっては、1年半前、主従関係を解消して以来の再会。

どんな想いが理沙の中にあったのかはわからないが、それがかなり複雑で、平常心を保つのが難しいものであることは、普段とは全く違うその様子から容易に想像できた。

そして、そんな思いをすることが分かっていながら、なぜ理沙が幸一に会いたがったのかということに、私は考えが及ぶ。

やっぱり、理沙の中には幸一への忘れられない特別な想いがあるからなのではないだろうか?

そんなことをどうしても考えてしまう。

だから、私は、落ち着かない理沙の様子を見ているのが、かなり辛かった。

私たちが席について、少ししてから、幸一もやってきた。

やはりいつもの格好、変わらない幸一だった。

そして、緊張気味にそれを向かえる私たちとは対称的に、幸一の表情はいつもの笑顔だった。

そして、幸一がテーブルに付き、一番先に、理沙に声をかけた。

「理沙さん、お久しぶり」

と。

理沙はハッとした顔で、幸一を見た。

”さん”付けで呼ばれるなど、ありえないことだと思っていたのだろう。

もちろん理沙には、幸一が理沙に会う条件として言っていたことは伝えてある。

理沙はあくまでも私の奴隷として、そして、幸一は元御主人様ではなく、ただの友人として会うのだと。

だから、”さん”付けで呼ぶのも、幸一としては当然なのだった。

そして、理沙もそれは覚悟していたことだったはずなのだが、やはり呼ばれてみると違和感や驚きを感じるようだった。

ただ、私の方は、この時、幸一に感謝していた。

幸一は、理沙が私の奴隷であることを、そこでも明確に示していたから。

それは私にとってはありがたい態度だった。少しホッとしている私がいた。

そして理沙も、最初の驚きからなんとか立ち直り、

「幸一さん、お久しぶりです」

と、返して、ちょこんと頭を下げる。

「そうですね。お元気でしたか?」

と、幸一。

「はい。おかげさまで」

と、理沙。

二人の会話は、どこまでもぎこちなかった。

こんな会話になってしまうことが分かっていたはずなのに、なぜ理沙が幸一に会いたがったのか、やっぱり私は考えてしまう。

そして、幸一も、理沙と会うことを承諾したのが、そのときになると少し不思議に思えた。

でも、たとえこういう会話になったとしても、理沙も幸一も、お互いを無視できなかったということは事実だ。

その事実は、私にとっては重い。

理沙も、幸一も、完全に相手を忘れるということは出来ていなかったということだから。

もちろん、お互いに気持ちを通じ合わせ、体も心も全部開いて愛しあっていた二人だ。

別れたとしても、大切な相手であることは間違いなく、それを忘れてしまうというのが難しいことは私もわかる。

忘れる方がむしろ不自然だとも思う。

だが、そういう、”過去の大切な人”という意味での再会ではなく、未だに強く惹かれるものがあっての再会なのではないか?と、私はどうしても思ってしまうのだった。

二人はおそらく、心穏やかではなかったと思う。だが、それを見ている私の心も平静ではなかった。

注文した食べ物が運ばれてきて、ぎこちないながらも和やかに食事は進んだ。

その間、ほとんどが幸一の話題だった。

ヨーロッパでの仕事、そして、こちらに戻ってきてからの事情。

すべて幸一は、私に言ったのと同じ事を、包み隠さず理沙にも話していた。

理沙はその話を真剣に聞き入っていた。

だが、それを聞く理沙はとても辛そうだった。思いつめた顔をしていた。

特に、幸一に”理沙さん”と呼ばれ、普通の友人のように話をされることがとても堪えているようだった。

また、幸一の現状として、実家でのゴタゴタがあまりよくない方向に行っているということに関しても、胸を痛めている様子が見受けられた。

そして食事が終わった。

2時間くらいの食事とおしゃべりだったと思う。

だが、私にとっては、永遠とも言えるくらい長い時間に思えた。

店を出ると、幸一が私と理沙に、

「それじゃ、また」

と言って手を振った。私も、

「じゃあ、また、東京に来たときには連絡くれ」

「ああ、また飲もう」

そう約束した。

だが、理沙は、食事中と同じように、思いつめているようだった。

そして、

「では、また、幸一さん…」

と、彼女にしては小さな声で言って、幸一と別れた。


テーマ:SM - ジャンル:アダルト















管理者にだけ表示を許可する

このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
 ◆私について
というカテゴリの中に、”現状の私”というエントリーにして書いておいた。このカテゴリには、私自身のこと(私の好みや、調教の方針など)をメインに書いているエントリーを入れてあるので、興味のある方がいるかどうかは分らないが、もしも気になるなら、見ていただければと思う。

 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

 リンクフリーなので、気に入ったら、好きにリンクしてくださればと思う。言っていただければ、私からもリンクするので、そういう意味でも気軽に声をかけてもらえれば幸い。

 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

 続き物の話は、エントリーの題名に第何話という番号が書いてあり、以下のカテゴリにまとめてある。
 ●最初の奴隷
 ●二匹目の奴隷
 奴隷と私とのストーリーを読みたい場合にはこちらを読んでもらえればと思う。

 単発物のコラムは、以下のカテゴリにまとめてある。
 ●四方山話:1エントリーでひとつの話
 ●四方山話(続き物):複数エントリーでひとつの話
 短い話を気軽に読みたい場合にはこちらを読んでもらえればと思う。

 単発物のコラムの中でも、SMの技術的な話だけは別にしてある。それは、
 ●SM技術
にまとめておいた。技術的なことに興味のある場合には、こちらを読んでもらえればと思う。

 カテゴリの記事は古い順に並べてあるので、カテゴリ名をクリックしてもらえれば、続き物の記事でも最初から順番に読めるようになっている。


  当ブログ内に書くことは、私が実際にやってみたことや考えたことであって、それが正しいかどうかを完全に検証したわけではない。だから、もしも同じことを試す場合には自己責任で、細心の注意を払って実行して欲しいと思う。SMなので、体への損傷などの可能性もなくはないから。とにかく気をつけて欲しい。そして、このブログ内のことを試して、いかなる不利益が生じたとしても、私、vetは免責されることとする。そのことはしっかりと承知した上で読んでもらいたい。
 奴隷のためにも、そして御主人様のためにも、本当に無茶なことはしないで、幸せなSMを楽しんで欲しいと願っている。

最新記事
カテゴリ
管理人、vet宛メール

当ブログの管理人、vetへのメールは以下のリンク先のメールフォームから送っていただければと思う。2つあるが、どちらのメールフォームからでも、良いので、都合の良い方を使ってもらえればと思う。

メールフォーム1
メールフォーム2

月別アーカイブ
twitter

ブログよりも、短い話題はこちら。 こちらの方がブログよりも気軽に書いている。また、チャットみたいな感じで誰かと会話をしていることも多いので、ブログでの私のイメージと少し?だいぶ?違うかもしれない。あまり遠慮せず、気楽に話しかけてくれると嬉しい。

最新コメント
コメントボード

掲示板形式で話ができる場所。ブログにコメントできない時のための非常用に作ったが、それ以外でも、私と参加者、また、参加者同士などで、話をするのにも気軽に使っていただければと思う。

コメントボードへ

検索フォーム

RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード

QRコード

アルバイト情報