理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

 私への意見や質問、相談、その他の話などがある場合には、右側の欄の中段あたりにある”管理人、vet宛メール”のところのリンクから、メールフォームにいき、メールを送っていただければと思う。メールフォームは2つ用意してあるが、どちらから送ってくださっても構わない。また、各エントリーのコメント欄に書いてくださってもいいので、気軽に話しかけてくれればと思う。


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幸一と理沙の再会のための会食が終わった。

幸一とは、店の前で別れた。

幸一と別れた私と理沙は、その日はそのまま、ホテルに泊まることになっていたから、電車で少し行ったところにある、予約していたホテルに向かった。

駅へ向かう間も、電車に乗っている間も、そして、電車を降りてホテルへ向かって歩いている間も、理沙はうつむき加減で、口をきかなかった。

私も話しかけなかった。

そして、私たちは無言のままホテルに着いて、部屋に入った。

いつもなら、そのまま調教をするところなのだが、理沙の思いつめた表情を前に、私は調教どころではないことを察していた。

そして、私自身の気持ちも調教をするどころではないというのが、本音だった。

結局、理沙を幸一に会わせてしまった。

私が、一番望まないことをしてしまった。

理沙と幸一が会いたいと言ったとはいえ、それをやめさせることはいくらでもできたのに、そうしなかった。

度量の大きい御主人様であることを演じたかったのかもしれない。

いい人で居たかったのかもしれない。

そんな、自分が、とても愚かにも思えた。

そして、幸一に会ったことから、理沙がどんな判断を下すのか?

それが気になって仕方がなかった。

理沙の御主人様であるはずなのに、奴隷の気持ちが気になって心が震えていた。

だから、私は言った。

「今日は、調教はやめだな。たまにはホテルでゆっくり過ごすのもいいだろ」

と、少し投げやりに言って、ベッドに体を投げ出した。

だが、理沙は、

「そんなことは…。申し訳ありません。すぐに支度しますから」

といって、服を脱ごうとした。

「言ったろ。今日は、やめだ。お前、調教されるって顔じゃないからな」

そう言いながらも、調教する気持ちになっていないのは、私の方だった。

「でも、私は…」

「いいよ。色々と気になることがあるのも分かるし」

あくまで、理沙を気遣っていることを装いながらも、私は自分の動揺を隠すために言っていたのだと思う。

「すみません…。せめて、フェラだけでもさせてください。御主人様には、気持ちよくなってただかないといけませんから」

理沙も、どうしていいのかわからなかったようだった。

幸一と会ったことで戸惑っているのは確実だった。

だから、調教をしないと言われても、何かやりたかったのだろうと思う。

「俺じゃなくて、自分が落ち着きたいってことじゃないのか?」

「あ、はい…。申し訳ありません…」

「まあ、いい。今日だけだ」

私は理沙にフェラチオを許した。

フェラチオにしても、膣やアナルへの挿入にしても、私が性処理に使いたいと思ったときか、調教の後のご褒美という意味合いですることがほとんどだったから、

この時のように、理沙がやりたいといって、それをすんなり許すというのは、私たちの間では、例外といってよかった。

でも、このときは、そうしてやらないと、気持ちが崩れてしまうのではないかと思うほど、理沙は落ち着きがなかった。

いつも、精神的にはかなり安定しているように見える理沙だったから余計にそう思ったのだと思う。

だから、この時は理沙の気持ちが少しでも落ち着けばと思って許したのだった。

「ありがとうございます」

私はベッドに仰向けになったまま、理沙は床にひざまづいて私のスボンのチャックを開けて、ペニスを引っ張り出し、口に含んだ。

理沙のフェラチオは上手い。少なくとも、美佳よりは確実に上手かった。

幸一の奴隷になったとき、自身でも練習していた上に、スワッピングなどで色々な男に鍛えられているからこそ、なせる業だった。

いくら気持ちが動揺していても、その技術には変わりはなかった。

だから、私を射精に導くのも早かった。

私は射精感とともに、理沙の口の中に精液を射出した。

理沙がそれを大事そうに飲み込む。

そして、

「口の中に出していただいてありがとうございます。とても美味しいです」

と言って頭を下げた。

私は、複雑だった。

理沙はどんな気持ちで私の性欲を処理したのだろう。

それもわからなかったから。

理沙が私のズボンを直すのを待って、上体を起こし、声をかけた。

「今日、幸一と会って、もう満足できたなら、それでもいいし、また会いたければ、それもいい。会ったりするのは当然構わない。そこはまたお前が決めろ」

私の口からは、私の本心とは裏腹の言葉が出てくる。本当は、もう幸一には会わせないと言ってしまいたかった。

私のところにずっといてくれと、頼んでしまいたかった。

だが、それは、言えなかった。

やっぱりここでも、私の御主人様としての気持ちの大きさを示したいというような見栄が邪魔をしていたのだと思う。

ここで、「もう会うな」とは、言えない心境になっていた。引込みが付かなくなっていた。

それに対して、理沙は、床に正座し、両手を付いた姿勢で、言った。

「今日は、こんな時間を作ってくださってありがとうございました。御主人様にも久しぶりにお会いできましたし、私は…」

と。

ここまで言って、理沙はハッと目を見開いた。

いつの間にか、幸一のことを”御主人様”と呼んでいたのだった。

でも、私も理沙が気がつくまで、実は気がついていなかった。

それほど自然に、理沙は幸一のことを”御主人様”と呼んでいた。

そのことを一番はっきり自覚したのが、他ならぬ理沙本人だったのは、私にも良くわかった。

私に対して、最も言ってはならないことを口にしてしまったのだと思ったのだろう。

理沙の顔から血の気が引いていた。

そして、そんな理沙の言葉に最もショックを受けていたのは、私だった。

理沙の心の中には、幸一がいる。

今でも御主人様と思うほど強い思いがある。

理沙の一言から、私は、そう考えざるを得なかった。

理沙が、間違えて口走ってしまったのだとしても、それをただの間違いだとは、私には認められなかった。

幸一への思いがあるからこそ、口をついて出たのだ、としか思えなかった。

そして、そこから導き出される結末の一つが頭に浮かぶ。

理沙を失うかも知れない。

そんな考えが、心の奥底で確実に広がっていくのを自覚していた。


テーマ:支配と服従 - ジャンル:アダルト


初めまして。
私はこの世界に最近興味をもったばかりで、奴隷も所有していませんがとてもたのしく
読まさせてもらってます。

文章もとても読みやすいですね。
続きがこんなにも気になる読み物はなかなか出会えません。
[2011/04/20 03:07] URL | yu [ 編集 ]

はじめまして。ブログ読んでくださってありがとうございます。
この世界に興味を持たれたばかりで、奴隷はまだいないとのことですが、興味を持って読んでいただけているようで嬉しいです。

続きはかなり長いんですが、じっくりお付き合いいただけると幸いです。
今後とも、よろしくおねがいします。
[2011/04/21 09:37] URL | vet [ 編集 ]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2011/04/23 11:11] | [ 編集 ]

2011/04/23 11:11にコメントくださった、匿名希望さんへ

はじめまして。
私のブログ、かなりしっかりと読んでくださったみたいで、ありがとうございます。
そして、色々なことを感じてくださったようで、それが何よりです。書いてよかったなと思いました。
文章に関しては、まだまだだと自分では思っているのですが、気に入っていただけたようで、嬉しいです。

こうしてコメント頂けるのは、本当に嬉しいですよ。謝らなくていいですから。
また、いつでもお越しください。そして、コメントもお気軽に。お待ちしております。
今後とも、よろしくおねがいしますね。
[2011/04/24 22:43] URL | vet [ 編集 ]
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[2011/04/27 22:28] | [ 編集 ]

2011/04/27 22:28にコメントくださった匿名希望さんへ

私のこと、そしてこのブログのことをそんなにも評価してくださって、嬉しいやら恥ずかしいやらですが、ありがとうございます。
私としては、過去のことをただゆっくりと書き連ねているだけのように思っているのですが、それでも、こうしてしっかりと見ていただけて、書き手としては嬉しい限りです。

リンクの件は、私も、匿名希望さんのブログに魅力を感じたので、させていただきました。ご迷惑ではなかったとのことで、ホッとしております。またお邪魔させていただいて、しっかりと読ませていただきますね。
私のブログへのリンクですが、もちろん、OKです。とても光栄に思います。ありがとうございます。リンク作業が後になることは全く構いません。匿名希望さんの良い時にしてくださればそれでいいですので。

こちらこそ、ありがとうございます。とても嬉しかったです。
また、私の体の心配までしていただいて、なんだか恐縮です。匿名希望さんもご自愛くださいね。

今後とも末永く、宜しくお願いします。
[2011/04/29 00:35] URL | vet [ 編集 ]














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このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
 ◆私について
というカテゴリの中に、”現状の私”というエントリーにして書いておいた。このカテゴリには、私自身のこと(私の好みや、調教の方針など)をメインに書いているエントリーを入れてあるので、興味のある方がいるかどうかは分らないが、もしも気になるなら、見ていただければと思う。

 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

 リンクフリーなので、気に入ったら、好きにリンクしてくださればと思う。言っていただければ、私からもリンクするので、そういう意味でも気軽に声をかけてもらえれば幸い。

 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

 続き物の話は、エントリーの題名に第何話という番号が書いてあり、以下のカテゴリにまとめてある。
 ●最初の奴隷
 ●二匹目の奴隷
 奴隷と私とのストーリーを読みたい場合にはこちらを読んでもらえればと思う。

 単発物のコラムは、以下のカテゴリにまとめてある。
 ●四方山話:1エントリーでひとつの話
 ●四方山話(続き物):複数エントリーでひとつの話
 短い話を気軽に読みたい場合にはこちらを読んでもらえればと思う。

 単発物のコラムの中でも、SMの技術的な話だけは別にしてある。それは、
 ●SM技術
にまとめておいた。技術的なことに興味のある場合には、こちらを読んでもらえればと思う。

 カテゴリの記事は古い順に並べてあるので、カテゴリ名をクリックしてもらえれば、続き物の記事でも最初から順番に読めるようになっている。


  当ブログ内に書くことは、私が実際にやってみたことや考えたことであって、それが正しいかどうかを完全に検証したわけではない。だから、もしも同じことを試す場合には自己責任で、細心の注意を払って実行して欲しいと思う。SMなので、体への損傷などの可能性もなくはないから。とにかく気をつけて欲しい。そして、このブログ内のことを試して、いかなる不利益が生じたとしても、私、vetは免責されることとする。そのことはしっかりと承知した上で読んでもらいたい。
 奴隷のためにも、そして御主人様のためにも、本当に無茶なことはしないで、幸せなSMを楽しんで欲しいと願っている。

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