理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

 私への意見や質問、相談、その他の話などがある場合には、右側の欄の中段あたりにある”管理人、vet宛メール”のところのリンクから、メールフォームにいき、メールを送っていただければと思う。メールフォームは2つ用意してあるが、どちらから送ってくださっても構わない。また、各エントリーのコメント欄に書いてくださってもいいので、気軽に話しかけてくれればと思う。


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幸一のことを御主人様と呼んでしまった理沙。

そして、それを聞いてしまった私。

おそらく私の顔は、瞬時にこわばっていたのだろうと思う。

理沙を失うのではないかという、恐怖が心を圧迫していた。

「も、申し訳ございません。私の御主人様は、vet様だけですから。今のは、昔の癖で…。ですから、本当にすみません」

と、理沙は慌てて床に額をこすりつけ、土下座をして謝った。

だが、それで、私の心が晴れることはなかった。

理沙が、幸一を御主人様と呼んだ…。

それは、理沙の中に、幸一を主として崇拝する気持ちが、まだ残っているということを意味しているのだと私には捉えられた。

喉の奥に心臓がせりあがってくるような息苦しさを感じた。

それを飲み込むのに少し時間がかかった。

そして、表面上はショックから立ち直ったように繕うことだけは、なんとかできた私は、理沙に言った。

「昔の癖だと言うのは分かる。でも、さすがにそれを言われると、俺は理沙の何なんだ?って思うな」

努めて冷静に聞こえるように言ったつもりの私だったが、おそらくは声が上ずっていたのではないかと思う。

「申し訳ございません。本当にすみませんでした…」

とにかく、理沙は必死で謝る。

だが、謝られれば謝られるほどに、理沙が、幸一を未だに御主人様と呼んだことが、強く私の中に刻み込まれていくのだった。

苦しかった。

もう、どうしようもなく苦しかった。

「さっき、調教は無しだと言ったが、撤回。罰を与えるから覚悟しておけ」

私はそういうしかなかった。この苦しみから逃れるには、理沙にそれをぶつけるしか無いと思った。

このときは、御主人様としての冷静な判断から調教をすることを決めたわけではなかった。

とにかく私の気持ちをなんとか保つために、その時の感情の勢いで決めてしまった調教だった。

私は、調教をするかどうか、どんな調教をするかは、冷静に奴隷の状況を見て決めることが必要だと思っているし、なるべくそうしてきたつもりだ。

でも、このときは、そんな理性は働いていなかった。

とにかく、感情を理沙にぶつけることしか頭に浮かばなかった。

「はい。愚かな理沙に、厳しい罰をお与えください。お願いいたします」

「まずは、少し寝る。お前はシャワーを浴びて、罰を受ける準備をしておけ。1時間位したら起こせ」

「はい」

寝るとは言ったものの、私は寝るつもりなどなく、というか、寝ることなどできようはずもなく、ただベッドに横になって、目を閉じ、今回のことを考えようと思ったのだった。

少し冷静になろうとしたのだった。

理沙は、自らの失態に、もぞもぞと力なく立ち上がると、バスルームに入っていった。


このとき、私は幸一に理沙を返すことになる可能性を考えざるを得なくなっていた。

私は理沙を愛していた。

本当に大切な奴隷だった。

だから、そんな可能性を考えるのは、苦痛でしか無い。

だが、理沙は、幸一を”御主人様”と呼んだ。

それは、理沙の中に、幸一がまだ住んでいることを示しているように私には思えてならなかった。

理沙を幸一に会わせた時点で、こうなる可能性を、考えていなかったわけではない。

でも、実際にその一端が見えたような事態になってみると、予想以上に私の心は深くえぐられていた。

そして、状況も理沙と幸一の復縁に何らの障害も与えていなかった。

今の幸一には理沙を支えられる基盤がしっかりとある。結婚しても問題ないだけの社会的な立場や経済力を持っている。

そして、何よりも幸一は、日本にいるし東京にも頻繁にやってきていたから、遠距離になる心配がない。結婚しないまでも、主従関係を結びなおしても問題ないはずだった。

だから1年半前に、二人が別れを決断したときの障害はすべてクリアされているのだった。

結局は、二人の気持ちの問題になってしまっている。

私は、それを確かめるために、二人を会わせたつもりだった。

会食の席で、終始交わされていたぎこちないやり取りを見た限りでは、幸一は理沙を完全に私に譲渡したという立場を崩すつもりはないようだった。

それが幸一の潔いところだ。そして、私が救われていた部分だ。

だが、気持ちとして理沙への想いが残っているかどうかは、そこから察することは出来なかった。

一方の理沙も、ぎこちない会話をしていたイタリアンレストランのときには、私にも気持ちは分からなかった。

だが、先ほど、口を付いて出た”御主人様”という理沙の言葉は、幸一への気持ちがまだあるのではないかと私に思わせるに十分なものだった。

「どうすればいい…」

私は自問した。

理沙には私の奴隷となる約束をしていることが、気持ちの中に当然ある。

私との間で奴隷契約書なんてものまで作ったのだ。

だから、理沙から幸一の元に行きたいと言い出すことはないのかもしれない。

そうは思える。

だが、幸一への気持ちが全くないとは言えないように思えたし、幸一のもとに理沙を戻してやるのが、理沙の幸せにつながるのではないか?などという考えが、どんなに振り払っても私の頭からは抜けないのだった。

本当に、どう対応していいのか、わからなかった。

だから、そのときは、かなり考えた末に、少し待とうと結論付けた。

逃げだったかもしれない。でも、そう思った。

理沙に何かの反応が出たら、それを見逃さないように気をつけていよう。理沙の様子をもうしばらく、しっかり観察していよう。

そのとき私はベッドでそう思うことにした。

というよりも、それしか思い浮かばなかったのだった。


1時間ほどして、私の狸寝入りを、シャワーを浴びた理沙が全裸で起こしに来た。

私は、そんな理沙に首輪をつけ、いつもよりもかなり厳しく調教した。

理沙への私の思いをその体と心に刻み付けるかのように、激しく理沙を責めた。

最後は、性処理をさせ、膣内に私の精子が残っているままで、いつもつけている貞操帯を装着する。

まるで、理沙の所有権をその膣の中に誇示するかのように…。

そして、理沙は床で、私はベッドでそれぞれに眠りに付いた。

普段、奴隷と一緒に寝る時は、同じベッドや同じ布団で抱いてやりながら寝ることが多かったのだが、この時のように、寝る時も調教の延長として、奴隷だけを床に寝かせるというようなこともあった。

だから、これも調教だとばかりに、

「お前は、卑しい奴隷なんだ。それに、今日は何をしたのか、分かってるな。そんなお前は、床で寝るのが当然だ」

と言って、ベッドには上がらせなかった。

このときは、そうするほど、理沙を強く貶めなければ、私の気持ちが落ち着かなかったのだった。

本当は、自分の気持ちを落ち着かせるためだけに奴隷にこんな事を強いるのは、良くないと分かっているのだが…。

私は、どうしてもあふれてくる気持ちを抑えきれなかった。

この時の私は、心が揺れ、冷静さを失い、それを隠すために奴隷に八つ当たりしているような、本当に無様な御主人様だったと思う。

だが、この日は、御主人様としての資質を疑われるようなことを、あえてしてさえも、私は殆ど眠ることのできない夜だった。


テーマ:支配と服従 - ジャンル:アダルト

失礼します
三月ほども前の記事にコメントしてすみません。
初めてのコメントで突然質問なのですが、vetさんの奴隷さん達は、避妊などに関してはどのような対処をしてらしたんでしょうか。
この記事を読んだところ、膣内に精液が残ったまま貞操帯をつけたとありますが、何の対処もしていないとしたら大変なことですよね。奴隷の方達が自主的に何か避妊方法をとってらしたんでしょうか?やはりピルでしょうか。
読んでいてどうしても気になってしまって…。自身の参考にもしたい所存ですので、答えて頂けたら幸いです。
もし触れてはいけないことだったら、申し訳ありません。
[2011/08/13 00:29] URL | hyst [ 編集 ]

>hystさん
hystさん、はじめまして。読んで頂いて、ありがとうございます。
そして、前の記事へのコメントでも、全く問題ないですから、気にしないでくださいね。
それから、ご質問に関しても、出来る限りお応えしたいと思っておりますので、それも遠慮なさらずに。

それで、避妊のお話ですね。
私の奴隷に関しては、最終的には、全ての奴隷が、ピルによる避妊を選択しておりました。ですから、この時の理沙も避妊には、ピルを使っていました。
ピルに関しては、前に、”奴隷の避妊について(http://mastervet.blog53.fc2.com/blog-entry-166.html)”というエントリーも書きましたが、こんな感じでした。
雰囲気としては、奴隷が御主人様の精液を膣で受け取りたいという気持ちになり、また、そうしてもらうことが、快感や幸福感に繋がるようで、自ら中出しを望んだ結果として、奴隷の方でピルを自発的に飲み始めた場合が多かったです。
私の方から、避妊をどうするか?という話をしたこともあり、別の避妊方法を取ったこともありますが、最後はピルが一番避妊の確率も高いということで、それになりました。

私の場合には、そんな感じではありますが、hystさんもご自身の参考にされたいということですので、避妊の方法を考えておられるのですよね? そのあたりは、パートナーの方としっかりお話されると良いと思います。

こんな感じで、お返事になっておりますでしょうか?
また何かありましたら、気軽に書いてくださいね。
[2011/08/14 00:33] URL | vet [ 編集 ]

答えて下さって、ありがとうございます。
そのようなエントリーがあったのですね、気付かず申し訳ない。
当方はきちんと「主従」という関係ではないのですが、体内で受けとめたい、体内に出させてやりたい、という気持ちが強まってきたため、何か対策をとろうと思っていました。自分でもいろいろと調べていたのですが、やっぱり実際SMに携わった方の話を参考にしたかったので、大変為になりました。
身体的にも金銭的にも、薬は避けたかったのですが、最悪ピルを服用しようかなと思います。
それでは、お礼までですので、お返事はなくても大丈夫です。
ありがとうございました。
[2011/08/15 00:32] URL | hyst [ 編集 ]

>hystさん
いえいえ、エントリーが多いですから、全て読んでくださいなんて思っていませんので、気にしないでくださいね。
体内で出させることを考えておられるのですね。でしたら、避妊は必須ですね。
私は、ピルの避妊率の高さを考えて、それが一番だろうと思っていましたが、あとから、ピルの副作用の話などを聞くと、本当に良かったのかどうか?というのは、気になりました。金銭的にも飲み続けるのは大変ですし。
ですから、本当にしっかりと考えてくださいね。
hystさんにとって、良い方法が見つかりますように、願っております。
[2011/08/16 09:07] URL | vet [ 編集 ]














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このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
 ◆私について
というカテゴリの中に、”現状の私”というエントリーにして書いておいた。このカテゴリには、私自身のこと(私の好みや、調教の方針など)をメインに書いているエントリーを入れてあるので、興味のある方がいるかどうかは分らないが、もしも気になるなら、見ていただければと思う。

 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

 リンクフリーなので、気に入ったら、好きにリンクしてくださればと思う。言っていただければ、私からもリンクするので、そういう意味でも気軽に声をかけてもらえれば幸い。

 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

 続き物の話は、エントリーの題名に第何話という番号が書いてあり、以下のカテゴリにまとめてある。
 ●最初の奴隷
 ●二匹目の奴隷
 奴隷と私とのストーリーを読みたい場合にはこちらを読んでもらえればと思う。

 単発物のコラムは、以下のカテゴリにまとめてある。
 ●四方山話:1エントリーでひとつの話
 ●四方山話(続き物):複数エントリーでひとつの話
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 単発物のコラムの中でも、SMの技術的な話だけは別にしてある。それは、
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