理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

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前回の続き。


私に見せたいものがあると言って、かばんを引き寄せた幸夫。

そして、そこから出したものは…。

やっぱり、フリル付きのエプロン。しかも、胸の部分にハートマーク付き。

全く予想を裏切らない。

そして、それを自慢気に私に掲げながら、

「これで、45枚目なんですよ。私が買ったのは!」

と、誇らしげに言い放った。

「自分で買ってるのか!」

と、ツッコミを入れそうになったのだが、なんとかそこも耐えた。

でも、どこかの服屋?で、裸エプロン用のエプロンを必死で吟味している幸夫の姿が目に浮かび、私もなんだか、胸に熱いものがこみ上げてきたような、こないような…。

微妙な気持ちになった。

パンストフェチの私だが、自分でパンストを買いに行くことはないから、そういう幸夫の行動力にも驚かされた。

それに、1ヶ月に一度くらいしかやってもらえない裸エプロンのために、45枚もエプロンを買うというのはすごすぎる。

45枚あったら、毎回違うのをつけてもらったとしても、4年間近くは足りる計算になる。

私の場合、調教の時は私の気分で奴隷にパンストを履かせたりもできたし、なによりも、破いたりもするから、パンストは消耗品であり、奴隷にたくさん買わせないと困るのだが、エプロンはそう簡単に破れるものでもないし、エプロンを付けているのがいいのだから、そもそも破るプレイはない。

なのに、そんなに必要なのか?

というか、それだけのエプロン、どこにしまってあるんだ?

フリル付きの白いエプロンばかり45種類もあって見分けが付くのか?

もう、疑問だらけ、ツッコミどころだらけなのだが、私はそれもグッとこらえた。

だが、そんな私に追い打ちをかけるかのように、

「vetさん、良かったら、これ、進呈しますよ。こんなに話の合う方に出会ったの初めてですから。その記念に。もらって下さい!」

といって、幸夫は私に、その、胸にハートマークの刺繍が付いた、白いフリフリのエプロンを渡してきたのだった。

まだ、パッケージも開封してなかったし、その服屋?の袋に入っていたから、本当に買ってきたばかりのものなのだろう。

このオフ会に来る途中で買いに行ったのだろうと推測された。

でも、もらっても、仕方が無いんだが…。

「いや、でも、これ、結構するんですよね? そんなものを頂くのは、申し訳ないですから…」

とやんわりお断りしたのだ。

だが、

「いいえ、いいんです!vetさんなら、これを有効活用してくださるって思えましたから!是非、貰ってやってください!」

なんて、顔を近づけて、すごい勢いで言われた。

しかも、ニコニコ笑顔で渡してくる幸夫を見ると、やっぱりそれ以上は断りきれず、

「本当に、いいんですか?」

「もちろん!」

と、心から嬉しそうな幸夫から、私はエプロンを笑顔で渋々受け取ったのだった。

「これで、裸エプロンの輪が広がりましたよ!」

なんて言われた。

私もその輪に入っているのか?

そうなのか?

はぁ…。

オフ会がお開きになり、解散の時間。

幸夫も、帰っていった。

私に、

「今日は本当に楽しかったです!ありがとうございます」

と、満面の笑みを残して。

それと、もう一つ、フリルの付いたエプロンも残して…。


私は、その日は、奴隷の部屋に泊まる予定だったから、そのまま向かうことになっていた。

だが、私の手には、エプロンの入った袋がある。

それを奴隷に見せないといけなくなるということに考えが至ったとき、私は躊躇した。

御主人様が、こんなエプロンを吟味して買ってきたのだと、奴隷に思われたくない。

それはかなり嫌だということに、その時になって気がついた。

でも、今更、幸夫に返すわけにも行かないし、どこかに捨てるというのも、なんだか悪い気がする。

だが、エプロンだけを持って、奴隷の部屋に行くのは、あまりにも恥ずかしい。

どうしようか?

なんて考えているうちにも、電車は私を奴隷の部屋の最寄り駅に運んでくれた。こういう時の電車は妙に早い。

駅を出て、奴隷の部屋に向かいながらも、私は悩み続ける。

このエプロン、どうしたものか?と。

もちろん、幸夫のことを話して、もらったものだと説明すればいいのだが、なんだかそれは、後付けの言い訳のように聞こえそうだったし、

何よりも、幸夫が私にこれをくれるくらいになるほど、裸エプロンのことを話し込んだということを奴隷に話すとすれば、

パンストフェチを晒すだけでも少し躊躇するところがある私なのに、さらに、裸エプロンフェチだとも思われてしまうことにもなりそうで、それも嫌だ。

だから、奴隷の部屋に近づくほど、足取りがどんどん重くなっていった。

でも、どんなに足が重かろうと、歩けば、奴隷の部屋にはつくのだった。

そして、ドアの前に立っても、まだ良い案は思い浮かばなかった。

結局、何も考えのないまま、奴隷の部屋のチャイムを鳴らした。

「はい」

と声がして、中からドアが開く。

そして、奴隷がいつものように、

「いらしてくださってありがとうございます。御主人様」

と、とても嬉しそうに言うのを聞きながら、私は多分、ちょっと憮然とした顔で、奴隷の部屋に上がったのだと思う。

そんな私の態度を見て、奴隷が、少し眉根を寄せながら、

「御主人様、オフ会、楽しくなかったのですか?」

なんて聞いてくる。

楽しくなかったわけじゃない。

裸エプロン談義は、幸夫に圧倒されて付き合っていたというところはあるが、同じようにフェチを持つ者としては、その心情に同意できる部分もあった。

同意できない部分のほうが多かったのは確かだが…。

でも、それなりに、面白い話だったとも思っていたし、幸夫は悪い人ではないのは分かっているので、そういう意味でも話をしたことを後悔していたわけではない。

ただ、手に持った袋が、その中のフリフリエプロンが、私のモヤモヤした気持ちの原因だということは、奴隷にはまだ分かっていなかった。

「いや、楽しかった」

「では、どうされたのでしょうか?私、なにかしてしまったでしょうか?」

と、今度は、奴隷は、自分に否があるのではないか?と思い始めた。

そうじゃない。

でも、言い出しにくい…。

だから、私は、黙ってエプロンの入った袋を奴隷に突き出したのだった。


次回に続く。


テーマ:フェチ - ジャンル:アダルト















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このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
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 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

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 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

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 奴隷のためにも、そして御主人様のためにも、本当に無茶なことはしないで、幸せなSMを楽しんで欲しいと願っている。

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