理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

 私への意見や質問、相談、その他の話などがある場合には、右側の欄の中段あたりにある”管理人、vet宛メール”のところのリンクから、メールフォームにいき、メールを送っていただければと思う。メールフォームは2つ用意してあるが、どちらから送ってくださっても構わない。また、各エントリーのコメント欄に書いてくださってもいいので、気軽に話しかけてくれればと思う。


※パソコン以外で見ていて、何故かここしか表示されずに困った方は、以下のボタンを。

 ▼スマホの場合▼
スマホ版へのボタン

 ▼携帯の場合▼
携帯版へのボタン


前回の続き。


私は、幸夫にもらったエプロンの入った袋を奴隷に渡す。

それを見た奴隷は、「ん?」とちょっと意外そうに首をかしげながら、その袋を受け取った。

「これ、私にですか?」

と聞くので、

「ああ」

とだけ答えた。あまり、それについて話をしたくなかった。触れたくなかった。

「ありがとうございます!嬉しいです」

と、中身も見ずに奴隷は大喜びしている。でも、その姿を私は複雑な思いで見つめていた。

そして、奴隷が中身を取り出すと、

「あっ、すごく可愛い!」

と、はしゃいだ。

「御主人様が、こういうものを買ってくださるなんて、初めてですよね?こんな可愛いのを選んでくださるなんて、びっくりです」

やっぱり、私が買ってきたと思われた…。

このままでは、まずい。

御主人様としての威厳が損なわれる。

でも、説明もあまりしたくない。

私は、精神的にかなり追い詰められていた。

奴隷を追い詰めるのは大好きだが、自分が追い詰められるのは大嫌いという、理不尽な精神構造を持った私だ。

幸夫のことをちゃんと説明するべきか?それともせざるべきか?

考えた。

だが、どちらにしても、私の望む結果にはならない、ということはすでに結論が出ている。

説明したとしても、奴隷に、私が裸エプロンフェチでもあると思わる可能性はかなり高いし、このまま説明しなかったとすれば、私が奴隷のためにフリフリエプロンを吟味して買ってきたのだと思われる。

つまり、もう手遅れ。

エプロンを奴隷の部屋に持ってきた時点で、もっと言えば、幸夫の勢いに押されて、そのエプロンを受け取った時点で、さらに言えば、幸夫のフェチ話に相槌を打っていた時点で、私の敗北は確定していたのだ。

とっくの昔に負けていたことにやっと、気がついた。

だからその時は、結局、説明を省くことにした。

どうせ負けなら、グダグダと言い訳するよりは、潔くしていたほうがまだマシだと思ったから。

そして、

「何をしている。今日は奴隷じゃないのか?」

と、奴隷に言ったのだった。

奴隷は私と部屋にいるときは、基本的に全裸だったし、まだ挨拶もしていないのだから、早くそうしろと言ったのだが、この時は、私の照れ隠し以外の何ものでもなかった。

なんとか、エプロンから話を逸らしたかった。

もう、こうなると、ただの逃げだ。

「あ、はい。すみません」

といって、奴隷は服を脱ぎ、いつものように、首輪を持ってきて、私に付けてくれと言った。

私は、それを付けてやり、奴隷のご挨拶をひと通り聞いた。

いつもよりも長めに頭を踏みつけてやったり、足を舐めさせたり、挨拶にケチを付けてやり直させたりと、色々とやった。

奴隷があのエプロンのことを忘れるようにと願って。

だが…。

効果は無かった。

奴隷は、私からのプレゼントだと思っているそのエプロンが気になって仕方がなく、裸になって、首輪を付けられても、やっぱり話題がそこに戻った。

戻らないでくれという私の願いなど、全く天には通じない。

「このエプロン、付けてみてもよろしいでしょうか? せっかくですから、お夜食でも作ります」

なんて、嬉しそうな顔で言い出す。

心のなかの私が言う。

「今、それを付ける気なのか? 頼むからやめてくれ…」

と。

でも、私が奴隷のために買って来たということにしてしまったエプロンである以上、今、付けるというのを止める理由はどこにもない。

今、付けるな、と言うほうが不自然だし、それに対して、「どうしてですか?」なんて聞かれたら、返答に窮することは、明らかだ。

だから、実際に言ったのは、

「付けたければ、付ければいい」

ということ。もちろん、憮然とした顔のままで、かなりぶっきらぼうに…。

でも、奴隷は対照的に、

「あぁ、本当にうれしいです」

と言って、なんだかうっとりした顔でエプロンを身につけた。そして、私の前で、一回りして見せる。

「似合っていますか?」

なんて、笑顔で言いながら…。

私はそれに、

「ああ」

というのが、精一杯。

しかも、裸エプロンの状態になった奴隷を見ると、いやが上にも、幸夫が言っていた言葉の数々を思い出す。

エプロンからチラチラ見えるヨコチチ。

丸見えの尻。

背中で動く肩甲骨。

…。

私の奴隷は細めだったから、背中の蝶結びの紐が少し長くなって、尻の下の方まで来てしまっていたので、それは幸夫に言わせると、あまりよくない状態なんだな、なんてことまでも思った。

普段は気にしないところに自然に目が行く。

しかも、それが妙に色っぽく思えて性欲を刺激される。

考えたくないことが、次々に頭に浮かぶ。

幸夫の屈託の無い笑顔と共に…。

「はぁ…」

私は、ため息しか出てこない。

鼻歌交じりで台所に立ち、夜食の準備をする奴隷の後ろ姿を見ながら、なんでこんな状況になってるのか?と、自分の不甲斐なさを呪っていた。

だが、そんな私に奴隷は最後の追い打ちをかけるのだった。

夜食の準備を終え、どんぶりに、私の好きなそばを作って持ってきた奴隷が言った。

「御主人様、この(エプロンの)ブランドって、よく知らないのですけれども、多分、可愛いものが好きな女の子が買うところだと思うんです。そんなところに、よく行かれましたよね?いつも、女性の服の売り場とか、あまりお好きじゃないのに」

そこに突っ込むな、と思うところを的確に突いてくる。

さすが、私の奴隷。私のことをよく分かっている…。

でも、今はやめてくれ。

頼むからやめてくれ。

「別にいいだろ」

と、かなり投げやりに言って、私は顔を背ける。

だが、そんな私を見ても、奴隷は、

「今日の御主人様、ちょっと可愛いですね」

といって、クスリと笑ったのだった。

悔しい。

なんだか、猛烈に悔しい。

でも、

「…」

もう、私には言葉がなかった。

これ以上なにか言えば、泥沼になる。

御主人様権限を振りかざして強制的に黙らせることはできるが、今、そんなことをすれば余計に私が恥ずかしがっていることを、奴隷にバらすことになる。それもできない。

つまり、この舌戦(と私だけが思っている)に勝ち目はないのだ。

だから、口をつぐんだ。

嵐が過ぎ去るのを待つことに決めた。

そんな私に、

「今度、一緒に買いに行きましょうね!」

なんてことまで、楽しそうに言い出す奴隷。

頼む、もうやめてくれ…。

でも、この後しばらく、奴隷はすごく嬉しそうな顔をして、無言でそばを食べる私を見ながら、エプロンのことを楽しそうに話していたのだった。

私の心境など、全く知ることもなく…。


もう、二度と、エプロンなんて人からもらうまいと固く固く心に誓った出来事だった。

そして、他人のフェチや奇妙な話には無闇に同意するものではないということも、学んだ気がする。

そう、学んだはずなのだ…。

でも、私は、基本的に人の話を聞くのが好きだ。

しかも、それにちゃんと最後まで付き合ってしまうタイプだ。

お人好しとか聞き上手というわけではないと思うのだが、なんとなく、途中で話を中断するのは申し訳ないと思ってしまう、ややこしい性格なのだ。

だから、その後も、やっぱり色々な人の奇っ怪な話を聞くことになる。

全く学んでない私だ。

そんな話は、またそのうち、機会があれば、書こうと思う。



最後に。

幸夫について、こんなことを書いたが、私もパンストフェチなので、人のことは言えないというのは、十分に承知している。

だから、これは、幸夫を馬鹿にしているわけではないし、私は幸夫を馬鹿にするつもりなんて、全くない。

幸夫とは、楽しく話ができたので、良かったと思っている。

それに、一度話しただけの付き合いだったが、とてもいい奴だったのも確かだから、良い思い出でもある。

今回は、私が自分に対する戒めの意味で書いているようなものなのだ。

とはいえ…。

もしも、私のパンストフェチの話を、真面目に聞いてくれる人がいたならば、私がその人に幸夫と同じように話をしないとは、言い切れないな、と思う。

私も、フェチを持つ者なので。


テーマ:フェチ - ジャンル:アダルト

すみません・
思わず笑っちゃいました・

仕事場の事務所で携帯見ながらニタニタ笑う変な人に・

ビンゴの景品とかでごまかせなかったんでしょうか

これからも楽しみにしています
[2011/06/11 13:20] URL | 隷裸 [ 編集 ]
面白かったです
1から5まで全部面白かったです。
特に奴隷さんにタジタジなvetさんが私もなんだか可愛いって思いました。
こんなこと書いたら失礼でしょうか。ごめんなさい。
ご主人様って怖いと思っていましたけどvetさんのブログを読んでそういう気持ちが少し薄らぎました。
私はパンスト履くのは好きです。
vetさんに見てもらえたら嬉しいなって思いました。
[2011/06/12 10:05] URL | 好実 [ 編集 ]

>隷裸さん
笑っていただければ、本望です。
こんな、間抜けなこともやらかしておりましたので、私はやっぱり完璧な御主人様ではなかったんですよね。
でも、今となっては、楽しい思い出です。
ちょっと恥ずかしいですが…。

ビンゴの景品。それは、名案ですね!
さすが、隷裸さんです。
あの時、それを思いついていれば、こんなことにはならなかったのに…。
悔やまれます。

今後とも、よろしくお願いしますね。

>好実さん
楽しんでいただけたみたいで良かったです。
普段なら、なんとか御主人様の威厳を保とうと、何か考えるんですけどね。
この時ばかりは、思いつかず、こんなことになってしまいました。
いつも、良い案が浮かぶわけではないんですよね。
それから、感想を書いてくださったのですから、失礼ではないですよ。
謝らないでくださいね。

御主人様のイメージが少しでも変わったのでしたら、良かったです。
御主人様の中には、本当に怖い人も居るんですが、普段は普通に生活している人がほとんどですから、性格的に言えば、怖い人ばかりというわけではないんですよ。
世の中、色々な人がいるように、御主人様も色々なんです。

パンスト履くのが好きなのはいいですね。私のツボです。
もしも、ご縁があって、お会いすることなどがあれば、その時は好実さんのパンスト姿、是非見せて下さいね。
[2011/06/14 08:42] URL | vet [ 編集 ]














管理者にだけ表示を許可する

このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
 ◆私について
というカテゴリの中に、”現状の私”というエントリーにして書いておいた。このカテゴリには、私自身のこと(私の好みや、調教の方針など)をメインに書いているエントリーを入れてあるので、興味のある方がいるかどうかは分らないが、もしも気になるなら、見ていただければと思う。

 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

 リンクフリーなので、気に入ったら、好きにリンクしてくださればと思う。言っていただければ、私からもリンクするので、そういう意味でも気軽に声をかけてもらえれば幸い。

 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

 続き物の話は、エントリーの題名に第何話という番号が書いてあり、以下のカテゴリにまとめてある。
 ●最初の奴隷
 ●二匹目の奴隷
 奴隷と私とのストーリーを読みたい場合にはこちらを読んでもらえればと思う。

 単発物のコラムは、以下のカテゴリにまとめてある。
 ●四方山話:1エントリーでひとつの話
 ●四方山話(続き物):複数エントリーでひとつの話
 短い話を気軽に読みたい場合にはこちらを読んでもらえればと思う。

 単発物のコラムの中でも、SMの技術的な話だけは別にしてある。それは、
 ●SM技術
にまとめておいた。技術的なことに興味のある場合には、こちらを読んでもらえればと思う。

 カテゴリの記事は古い順に並べてあるので、カテゴリ名をクリックしてもらえれば、続き物の記事でも最初から順番に読めるようになっている。


  当ブログ内に書くことは、私が実際にやってみたことや考えたことであって、それが正しいかどうかを完全に検証したわけではない。だから、もしも同じことを試す場合には自己責任で、細心の注意を払って実行して欲しいと思う。SMなので、体への損傷などの可能性もなくはないから。とにかく気をつけて欲しい。そして、このブログ内のことを試して、いかなる不利益が生じたとしても、私、vetは免責されることとする。そのことはしっかりと承知した上で読んでもらいたい。
 奴隷のためにも、そして御主人様のためにも、本当に無茶なことはしないで、幸せなSMを楽しんで欲しいと願っている。

最新記事
カテゴリ
管理人、vet宛メール

当ブログの管理人、vetへのメールは以下のリンク先のメールフォームから送っていただければと思う。2つあるが、どちらのメールフォームからでも、良いので、都合の良い方を使ってもらえればと思う。

メールフォーム1
メールフォーム2

月別アーカイブ
twitter

ブログよりも、短い話題はこちら。 こちらの方がブログよりも気軽に書いている。また、チャットみたいな感じで誰かと会話をしていることも多いので、ブログでの私のイメージと少し?だいぶ?違うかもしれない。あまり遠慮せず、気楽に話しかけてくれると嬉しい。

最新コメント
コメントボード

掲示板形式で話ができる場所。ブログにコメントできない時のための非常用に作ったが、それ以外でも、私と参加者、また、参加者同士などで、話をするのにも気軽に使っていただければと思う。

コメントボードへ

検索フォーム

RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード

QRコード

アルバイト情報