理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

 私への意見や質問、相談、その他の話などがある場合には、右側の欄の中段あたりにある”管理人、vet宛メール”のところのリンクから、メールフォームにいき、メールを送っていただければと思う。メールフォームは2つ用意してあるが、どちらから送ってくださっても構わない。また、各エントリーのコメント欄に書いてくださってもいいので、気軽に話しかけてくれればと思う。


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ある日、私は、仕事を休んだ。

その日は理沙の休日。

理沙の会社はイベント会社で、休みは不定期で、土日営業もかなりあったから、私と休みが重なることがそれほど多くない。

理沙と確実に一日付き合おうと考えると、私か理沙が仕事を休むのが一番手っ取り早い方法。

でも、会おうと思えば、いつものように仕事が終わってから会うことはできるし、少し待てば、休みが重なる日も出てくる。

だから、私が仕事を休んでまで理沙に会うことにしたのは、理由がある。

この日、理沙に対する自分の気持ちに整理をつけようと思ったからだった。

これが、理沙のことで悩み続けた私が、やっとのことで、思いついたことだった。

理沙を手放すことになるかもしれないということに、その日、気持ちの中でケリをつけたいと思ったのだった。

色々な想いが頭の中を支配していたから。

もう迷わないようにと…。


そして、私は朝から理沙の部屋に行った。

理沙には何も伝えていない。

突然に行って、理沙の部屋のチャイムを鳴らした。

すぐには返答はなかった。

休みだったから、理沙は寝ているのだろうと思われた。

本当に、迷惑な御主人様だと今にしてみると思う。

そして、少し時間を置いて、「はい、どなたですか?」とドアの向こうで言う理沙は、完全に寝起きの声だった。

「俺だ」

とだけ返してドアの前に立っていたら、覗き穴で私を確認したのであろう理沙が、ものすごく焦っているのが、外からでもわかった。

「ご、御主人様!今日ってお約束、ありましたでしょうか?」

なんて、いきなりワントーン高い声で返してくる。

「約束がないと来ちゃダメか。じゃあ、帰るな」

といって、ドアの前から姿を消してみた。

すると、勢い良くドアが開いて、理沙が顔を出した。

「ちょ、ちょっと待ってください。そんなことないですから。入ってください。私、寝起きですみません!」

パジャマにカーディガンを羽織った姿の理沙だった。しかも、完全な寝起きの顔だが、その表情はかなり焦っている。

私がチャイムを鳴らすまで、寝ていたのは確実だった。

せっかくの休日、起こしてしまったのが、ちょっと悪いと思いながらも、そういう理沙の顔を見るのも珍しいので、私は、それを見て少し微笑んだ。

だが、理沙の方は、それどころではなかった。

いきなりやってきた私に、寝起きの顔を見られるのが恥ずかしいと思いながらも、帰ってしまわれるのも困るということで、あたふたしている。

「じゃあ、入っていいのか?」

「はい、もちろんです。でも、ちょっとだけ、待っていてください」

といって、私を部屋に入れると、理沙は洗面所に駆け込んだ。

急いで顔を洗って、身なりを整えているのがわかる。

そんな姿がちょっと面白かった。

少しして、理沙が洗面所から出てくると、なんとか寝起きの顔だけは解消されていたのだが、いつものようにきちんとメイクしているわけではないので、多少雰囲気が違った。

でも、すっぴんの理沙も、私は好きだったから、それはそれで問題ないのだった。

ただ、理沙の方は、

「まだ、お化粧もしてないし、髪の毛も整えてないのに…。うぅ…すごく恥ずかしいです」

なんて言いながらも、とりあえず私にお茶を出して、

「飲んでいてください。ちゃんとしてきますから」

と言って、今度は寝室の方に向かった。

私は、それを見て、やっぱり少し笑いながら、お茶をすすって理沙を待った。

しばらくして、理沙はいつもよりはナチュラルなメイクをして、服もきちんと着替えて寝室から出てきたのだった。

そして、私の前に正座すると、手をついて頭を下げ、

「御主人様、おはようございます。せっかくいらしてくださったのに、お待たせした上に、お見苦しいところをお見せしてしまい、申し訳ありません」

と謝ったのだった。

「ああ。で、もう、ちゃんと起きたか?」

と、私は理沙をからかうように笑って言った。

「御主人様、意地悪です。ちゃんと起きてます!」

「そうか。それは良かった」

「それで、御主人様、あの、今日は、どうしてこんな早くに来てくださったのですか?それに、お仕事は?」

「仕事は休んだ。今は忙しくない時期だしな。この時期に休みを消化しろって言われてる。今日は、一日、理沙と過ごすつもりで来たけど、なんか、別の用事でも入っていたか?邪魔なら帰るぞ」

「そんなことはありません!用事なんて無いですから。一日、御主人様と一緒に居られるなんて、すごく幸せです」

理沙は、ニッコリと笑い、本当に嬉しそうな表情をする。かわいらしい顔だった。

「そうか」

「はい。今日は、一日、ご調教をしてくださるのでしょうか?」

「それもある。でも、今日はまず、一緒に出かけないかと思ってる」

「御主人様とお出かけできるんですか?嬉しいです」

と、理沙は無邪気に喜んでいた。

だが、理沙を誘った理由は気持ちの整理をつけるためだったから、私はそんな理沙の笑顔を複雑な思いで見ていた。

でも、とりあえずは、楽しもうと思って、

「どこに行きたい?」

と聞いた。だが、理沙は、

「御主人様の行きたいところならどこでもいいです」

なんて言うのだった。

「そういうのが一番困るんだ」

「でも、本当に、御主人様と一緒ならどこでも嬉しいです」

「そうか。じゃあ、水族館でいいか?」

「はい。本当に御主人様、お魚を見るのがお好きですよね」

と言って、理沙が笑った。

私は、生き物が基本的に大好きで、魚もかなり好きだ。だから、都内の水族館はあらかた行ったと思う。奴隷をつれていくこともあったから、私の魚好きは奴隷たちもよく知っていた。

「それじゃあ、私、お出かけする準備してきますね」

そう言うと、また理沙は寝室に向かい、出かける用意を始めた。

程なく、それも終わり、今度はメイクや服装もいつもの理沙っぽい感じになっていた。

一緒に部屋をでる。

まだ、さすがに時間が早かったので、近所のマクドナルドでゆっくり朝食を食べた。

そして、朝の通勤ラッシュがあらかたおさまるのを待って、電車に乗った。

行き先はサンシャイン水族館。

着いてみると、平日であまり混んでは居なかったので、魚をじっくりと見ることができた。

私はもちろん楽しかったが、理沙も楽しんでくれているようだった。

笑顔が絶えなかった。

その後、新宿に移動して昼食をとってから、ショッピングをしたり、映画を見たりして過ごした。

本当に普通のデートだった。

主従関係であるが、男女関係のような過ごし方。

この日は、私がそれを望んだからだ。

もしも、理沙を手放すことになったとき、こういうことをしていなかったと、させてやらなかったと後悔したくないという気持ちだった。

だから、その日は、本当に普通に過ごしたかったのだった。

そして、夕飯は、ホテルのレストランでディナーを食べた。

ずっと、理沙は笑顔だった。

それを見ているだけで幸せだった。

調教なんてしなくても、私は理沙と居るだけで満たされていた。

でも、そんな理沙の笑顔を私は、自分から手放す決断を下そうとしている。

なんでだろう?

そんな疑問も湧いてくる。

このまま何もしなければ、このまま理沙の笑顔は私の物で在り続けるのに。

そう思った。

でも、同時に、幸一の前でなら、もっといい笑顔をするんじゃないか?ということも思えた。

幸一の存在に気がついたときの理沙の尋常ではない動揺の仕方。

理沙が幸一に会いたがったこと、そして、幸一を御主人様と呼んだこと。

美佳が、理沙の中では、幸一は特別な存在であると言ったこと…。

そこから私が論理的に考え出すのは、やっぱり、理沙は幸一のそばにいるべきなのだろうということだった。

理沙の笑顔を受け止めながら、この日、決心をつけるために仕事を休んでまで理沙とこうして過ごしていることを思い出していた。

ディナーが終わってから、理沙の部屋に戻った。

そして、調教をした。

普段と変わらない、普通の調教をした。

そして、普段と変わらない、普通の性処理に使った。

理沙はいつもと同じように感じていた。

私のことを切ない声で、

「御主人様…」

と何度も呼んで絶頂に達していた。

その声を聞くたび、理沙の快感に支配された表情や、体を突っ張らせてイク姿を見るたび、私の気持ちは、どんどん理沙に吸い寄せられて行った。

理沙のことを決意するための日だったはずなのに、理沙を求めている自分がいる。

そのことにはっきりと気づいた。

やっぱり、私の気持ちは、理沙にある。

理沙を愛している。

それを再確認してしまった。

性処理も終わり、私は性交の余韻に浸りながら、理沙を胸に抱いてベッドに横になった。

理沙は私の胸の中ですごく幸せそうな顔をしてつぶやいた。

「嬉しいです、御主人様…」

と。

それを聞いたとき、理沙の幸せは幸一のもとにあると私が勝手に決め付けることは傲慢なんじゃないか?と思った。

理沙のこの言葉や表情が本心からのものであるなら、私の元に居させるのが、理沙の幸せなんじゃないかと思えた。

そして、私も理沙を抱いていることがこの上なく幸せだった。

だから、その日、私は理沙の部屋から帰る電車の中で、理沙を幸一のもとに返すということが本当に良いのかどうか、大きな疑問を抱え、それに頭を悩ませていた。

朝とは真逆のことを考えていたのだった。

理沙を手放すことを決意しようと決めた日。

仕事を休んでまで、そうしようと思った日。

でも、私は結局、自分の中の理沙への想いを強くしただけだった。

もう、どうすればいいのか、わからなくなってきていた。


テーマ:支配と服従 - ジャンル:アダルト

なんと言うか…
まだここまでしか読んでいないので良く分かりませんが…
美佳さんがとても可哀想
理沙さんが現れてから何か読んでいると気分が悪いです
美佳さんは全てあなたに捧げあなたが苦しむ事全てを察して
そうならないように自分を犠牲にした事もあっただろうに
それが例え美佳さんの望みであったとしても
あなた(の存在)がそうさせている
それがまた不憫です
不躾な事書いてごめんなさい
[2012/08/12 00:16] URL | 蘭丸 [ 編集 ]

>蘭丸さん
はじめまして。
あの頃の私に関しては、どんな感想を持っていただいても良いので、それを素直に書いていただけて、ありがとうございます。謝らないでください。

蘭丸さんが、おっしゃること、同じように言われたことがあります。
おそらく、これは、”多頭飼い”という、御主人様一人に、複数の奴隷という状況になった場合に出てくる、歪みなのだろうと思います。
そして、美佳が望んでいたとはいっても、その状況を作ったのは私なので、美佳が本当は、悲しんでいたのだとすれば、その責任も私にあります。
それだけは、承知しているつもりです。
ただ、だから、あれはあれでよかったのだ、ということにはならないということも思います。美佳は特に、大人しい奴隷でしたから、言えなかったこともあったようにも思いますので。
そういう思いも持ちながら、私は、私のしたことを、そのままに、このブログに書いています。

[2012/08/13 23:00] URL | vet [ 編集 ]














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このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
 ◆私について
というカテゴリの中に、”現状の私”というエントリーにして書いておいた。このカテゴリには、私自身のこと(私の好みや、調教の方針など)をメインに書いているエントリーを入れてあるので、興味のある方がいるかどうかは分らないが、もしも気になるなら、見ていただければと思う。

 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

 リンクフリーなので、気に入ったら、好きにリンクしてくださればと思う。言っていただければ、私からもリンクするので、そういう意味でも気軽に声をかけてもらえれば幸い。

 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

 続き物の話は、エントリーの題名に第何話という番号が書いてあり、以下のカテゴリにまとめてある。
 ●最初の奴隷
 ●二匹目の奴隷
 奴隷と私とのストーリーを読みたい場合にはこちらを読んでもらえればと思う。

 単発物のコラムは、以下のカテゴリにまとめてある。
 ●四方山話:1エントリーでひとつの話
 ●四方山話(続き物):複数エントリーでひとつの話
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 単発物のコラムの中でも、SMの技術的な話だけは別にしてある。それは、
 ●SM技術
にまとめておいた。技術的なことに興味のある場合には、こちらを読んでもらえればと思う。

 カテゴリの記事は古い順に並べてあるので、カテゴリ名をクリックしてもらえれば、続き物の記事でも最初から順番に読めるようになっている。


  当ブログ内に書くことは、私が実際にやってみたことや考えたことであって、それが正しいかどうかを完全に検証したわけではない。だから、もしも同じことを試す場合には自己責任で、細心の注意を払って実行して欲しいと思う。SMなので、体への損傷などの可能性もなくはないから。とにかく気をつけて欲しい。そして、このブログ内のことを試して、いかなる不利益が生じたとしても、私、vetは免責されることとする。そのことはしっかりと承知した上で読んでもらいたい。
 奴隷のためにも、そして御主人様のためにも、本当に無茶なことはしないで、幸せなSMを楽しんで欲しいと願っている。

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