理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

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奴隷は、私に色々なことを言ってくる。

普通の会話ももちろんあるのだが、それ以外に、私に、特に聞いて欲しいと思って言ってくる言葉があるように思う。

想いを込めた言葉、とでもいうべきか。

そういう風に私が捉えた言葉が、結構あった。

また、口癖のように言う言葉もある。気に入っている呼び方とか、そういうものだ。

印象深い奴隷の言葉というのは、いくつもあるのだが、その中の一つに、

「私の御主人様」

というものがある。

今回は、このフレーズに関する話。


いきなり、これだけを言う奴隷もいた。

私の顔をじっと見上げて、

「私の、御主人様…」

と、噛み締めるように呟き、憂いのような顔をして、うなづいたりする。

その姿は、そのことを、改めて確認しているかのように私には感じられた。

そういう時は、何か、奴隷が考えていたり、心がざわついていたり、感情が大きく動いている時が多かったように思う。

だから、奴隷のことをいつもよりもよく見てやるようにしていた。

できるだけ、心が満たされるように。

できることを、してあげようと思った。なるべく、そばに居てあげようと思っていた。

でも、大抵は、これだけで言うことはなくて、もう少し、ソフトな使い方をしてくる事が多かった。

例えば、寝るときに、

「お休みなさい。私の御主人様」

だとか、朝、モーニングコールなんかをしてきた奴隷に、

「おはようございます。私の御主人様」

なんて、感じで言われた。

また、送ってくるメールの最後に、

「読んでくださってありがとうございます。私の御主人様」

なんてことを、必ず書いてくる奴隷も居た。

こんな感じで、色々な場面で使われるものだったから、この「私の御主人様」というフレーズを聞いた回数が、印象的な奴隷の言葉の中では、一番、多かったかな?と思う。

でも、他にも奴隷が言っていた印象深い言葉はいくつもあるから、いちいち数えていたわけではないし、確実なことは言えないのだが…。

どうだっただろう?

まあ、いい。

とりあえず、今回はこれが一番、ということで書く。

別の機会に、他のものが一番だと言って、何の臆面も無く、書くかも知れないが、それはそれだ。


この「私の御主人様」というフレーズ。

最初のころ、これを言われるのが、どうも苦手だった。

一番初期には、”御主人様”と呼ばれること自体にも、かなり気恥ずかしさを感じたものだった。

でも、それは、主従関係を結んだ以上、奴隷が私を呼ぶときには、そうするのが、セオリーだと、私も奴隷も思っていたから、

私は仕方が無いと覚悟したし、何よりも奴隷が嬉しそうにそう呼ぶので、なんとか慣れていった。

だが、そこに、”私の”と付くと、さらに、私の恥ずかしさは増した。

だから、最初のころは、奴隷が、私に向かって、「私の御主人様」と言ったときには、いちいち、

「俺は、お前のものになった覚えはない」

なんて、冷たい反応を返していた。

もちろん、これは、奴隷が、私を、自分の所有物だと思って言っているとは私も考えてないから、それを否定するために言ったわけではない。

それに、私のことを確実に慕って言っている言葉なのはわかるので、嬉しいとも思っていた。

でも、圧倒的に、照れくさいという気持ちが上回っていたから、単に、照れ隠しのために、奴隷の言葉に難癖をつけていただけだ。

ただ、それが私の照れ隠しなのだと、奴隷もわかっていたようで、こんなことを何度言っても、奴隷は、

「私の御主人様」

という言葉を嬉しそうに使い続けた。

そのうち、私も、根負けして、もう、好きにしてくれ、と思うようになった。

奴隷が、そういう風に私を呼ぶことで、満足して、気持ちが落ち着くなら、それでいいと思った。

私が、その恥ずかしさに慣れればいいと思った。


何度か、奴隷に聞いたことがある。

「なんで、わざわざ、”私の”なんてつける? 呼ぶだけなら、普通に呼べばいいだろう」

と。

そのときの奴隷の答えは、

「”私の御主人様”ということは、私は確実に御主人様の奴隷ということですから」

というものだった。

やっぱり、奴隷である自分、その立場、受け止めてくれる御主人様が居るということ、それをいつも確認していたいという気持ちの、一つの表現の仕方なのだろう。

そして、こんなことを言った奴隷も居た。

「私の御主人様は、御主人様だけですから。だから、”私の”なんです」

だとか、さらには、

「”私の御主人様”って思うと、すごく興奮して、濡らしてしまいます…」

なんてことまで言い出す奴隷も居た。

もちろん、これを使わない奴隷も居た。

ただ、それでも、

「私は奴隷になったんだって、毎日、思っていてもいいんですよね?」

なんてことを、言っていたのを覚えている。

やっぱり、奴隷としての立場、御主人様がいることを、確認していたい気持ちというのは、奴隷の中にあるのだと思った。

それを、こういう言葉を言うことで、奴隷が、自身のM性を満たすことになっているのだと思った。

そして、

「家にいても、御主人様のことを考えるときには、絶対、”私の御主人様”って思います。そうすると、本当に、そこに居て、包んでいてくださるような気がしますから…」

なんてことも言われた。

「出張とかで、長くお会いできないときには、ずっと思っています。”私の御主人様”って。独り言でも、言っちゃうことがあります。おかしいですよね? でも、そうしたら、御主人様のこと、しっかり思い出せて、私のこと、遠くにいても受け止めてくださっている気がして、嬉しくて、幸せな気持ちになります」

ここまで言われてしまうと、もう、言うなとは、言えなくなった。


そんな、「私の御主人様」というフレーズ。

多分、今、言われたとしても、やっぱり、あの頃と同じように、照れくさく感じるのだろうと思う。

それでも、奴隷がそう思って、言ってくれたことは、私も嬉しかったし、言われて悪い気はしなかった。

でも、今。

私がこれを言われる機会はない。声としても、メールにしても。

あんなに照れくさかった言葉なのに、呼ばれなくなってみると、正直、少し寂しい気もしている。

我侭なものだ。

そして、こう思うということは、きっと、私も奴隷の言う、「私の御主人様」という言葉で、自分が御主人様であることを確認し、そして、S性を刺激されていたのだと思う。

奴隷は、意図していたわけではないのだろうが、私に、その言葉で、快感を与え続けてくれていたのだろう。

今更だが、そんなことを言ってくれた、思ってくれていた、奴隷たちに、感謝したい。


テーマ:支配と服従 - ジャンル:アダルト

はじめまして
先日、blogを初めて拝見してから、最初から一気に読ませて頂きました。
引き込まれました、更新が毎日楽しみです
[2011/08/06 20:18] URL | ひまわり [ 編集 ]
なんとなくわかります
私は奴隷になったことはありませんが私のって言いたい気持ちわかる気がします。
彼が居たときに彼って言うよりも私の彼って言う方がなんか嬉しかったです。
だから奴隷さんたちも私のってつけたかったのかな?
私も御ご主人様ができたらそう呼びたいです。
[2011/08/06 20:31] URL | 好実 [ 編集 ]

>ひまわりさん
はじめまして。ブログ、最初から読んでくださったそうで、ありがとうございます。
かなりたくさんあるので、大変だったのではないでしょうか?
更新、がんばりますね。今後とも、よろしくお願いします。


>好実さん
彼氏の場合にも、同じ感じなのですかね。
そう考えると、奴隷だけが特殊というわけでもないのかも知れませんね。
好実さんも、御主人様ができたら、そう呼びたいのですか。
そんな日が早く来るといいですね。

[2011/08/07 18:18] URL | vet [ 編集 ]














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このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
 ◆私について
というカテゴリの中に、”現状の私”というエントリーにして書いておいた。このカテゴリには、私自身のこと(私の好みや、調教の方針など)をメインに書いているエントリーを入れてあるので、興味のある方がいるかどうかは分らないが、もしも気になるなら、見ていただければと思う。

 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

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 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

 続き物の話は、エントリーの題名に第何話という番号が書いてあり、以下のカテゴリにまとめてある。
 ●最初の奴隷
 ●二匹目の奴隷
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 ●四方山話:1エントリーでひとつの話
 ●四方山話(続き物):複数エントリーでひとつの話
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