理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

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理沙をどうすればいいのか?

いったんは、幸一に返すということで、心を決めかけた私だったが、理沙と一緒に過ごすたびにその決意が揺らいでいた。

我ながら情けないと思うのだが、奴隷に対する気持ちというのは、そう簡単に割り切れるものではなかった。

美佳が私に自縛までして示してくれたことで、理沙の幸せのために、理沙をどうするかを、先送りせずに考えることは決意したが、それでも、理沙をどうしてやるのが一番いいのか?という結論が出たわけではない。

どうすればいいのか、分からなくなっていたが、私はとにかく必死で考え続けた。

わからなくても、迷っても、心が痛くても、考え続けることだけはやめなかった。

それだけが、御主人様である私の責任だと思えたから。

理沙の本当の幸せはなんだろう?

そのことをずっと考えていた。

そして、考えるうちに、一つ、疑問が浮かんできた。

それは幸一のこと。

幸一は、理沙と復縁することが、幸せなのだろうか?

そのことを、それまであまり考えていなかったことに気がついた。

やっぱり、それまでの私の思考は、独りよがりだったように思えた。

理沙の反応から、勝手に色々と推測して決めていただけだったのだろうと思えたのだった。

理沙が幸一を求めていたとしても、幸一が理沙を求めていなければ、幸一のもとに理沙を戻したとしても、理沙が幸せだとは言えない。

だから、私は、理沙のことについて、幸一ときちんと話をしようと決意したのだった。

今までのように、理沙の話をタブー視して、うやむやにするのではなく、今度は、本気で。

幸一の本当の気持を引き出すことを考え始めた。

でも、普通に話をしただけでは、幸一は絶対に理沙への本心は言わないだろうと思われた。

私への義理を重んじる幸一だ。

理沙を強引に私に譲渡したのだと今でも思っている。恩義を感じている。

私がいくら言ったところで、理沙を返して欲しいと思っていたとしてもそれを口にだすことはないだろう。

理沙への本当の思いすら隠し通すだろう。

だから、私は幸一に本心を話させる算段を考えた。

しばらく思案して、かなり強引だが、なんとかなると思える方法を思いつき、その話をすることにした。

今度こそ退かない。

最悪、喧嘩になったとしても仕方が無いと覚悟した。

そういう決意を持って、私は幸一と会うことにしたのだった。


幸一が東京に来たとき、いつものように、連絡があった。

そして、やっぱりいつものように、一緒に飲むことにしたのだった。

その日も、幸一は普段と変わらない様子だった。

実家での色々な厄介ごとが、なかなか片付かないことを愚痴っていたが、だからといって、暗くなって話をするわけではなく、それを私を相手にして笑い飛ばしていきたいと思っているようで、ずっと笑顔だった。

私もそれには、普通に応じ、なんとか実家のほうの問題が片付くことを願っていた。

そして、一通り幸一の現状報告が終わった段階で、私は、理沙のことを切り出すことにしたのだった。

「今日は、本気で聞いてほしいことがある。だから、お前も本気で答えてくれ」

そう前置きした。

そんな私の態度に、幸一は一瞬顔を曇らせ、いぶかしんだ表情をしたのだが、それでも私の気持ちは伝わったようで、

「本気か…。わかった。それに、お前が言いたいことも想像つくよ。理沙の話じゃないのか?」

と、幸一はそこまで察してくれた。

「ああ、そうだ。理沙のことだ」

「お前も、ちょっとしつこいな。前にも何度も言ってあるとおり、俺にはもう、理沙は関係ない」

と、幸一がいう。だが、私はそれでも、退かなかった。

「本当に関係ないのか?」

「なに?」

「本当に、理沙のことを全く関係ないと、心の底から言えるのか?ってことだ。それなら、どうして、理沙と会った?断れば済むことなのに、なぜ断らなかった?」

かなり強い口調で私が言った。

「…」

幸一が、返答に詰まっていた。それに畳み掛けるように私は言った。考えてきた言葉を。

「俺は、理沙を捨てようかと思っている」

と。

これは、もちろん嘘だ。

私にはそんな気もなければ、度胸もない。

なによりも理沙を手放したいとも思わないのだから、捨てることなんてもってのほかだ。

だが、このくらい言わなければ、幸一が理沙への気持ちに関する本心を出さないことは分かっていたから。

だから、こんな嘘を付いた。

それには、さすがの幸一も動揺しているようだった。表情が崩れる。

「捨てるって、どうして…」

「幸一のことに気がついてからの理沙の様子がおかしい」

「どうおかしいんだ?」

「一番最初に気がついたときの動揺の仕方は尋常じゃなかった。それに、理沙の方からお前に会いたいと言ったこと。理沙がお前とは何も関係ないと思っているなら、会いたいなんて言わなかったはずだろう?」

「でも、それは、vetが理沙の気持ちのままにして良いと言ってくれたからじゃないのか?」

「ああ、そう言った。だからこそ、理沙の本当の気持ちとして、お前に会うことを選んだって俺は思える。その判断からは、お前に対しての想いが何も無いとは思えない」

私のこの言い方はかなりずるいものだったと思う。

だが、ここで、幸一に論破されるわけには行かないのだった。

幸一の本心を聞き出すまでは。

「それはそうだ。でも、会うだけだろ。久しぶりだったから、顔を見たかったっていうだけじゃないのか? 一度会ってから、かなり経つけど、その間は、もう一度会いたいって言ってないんだろ?」

「それは言ってない。だけど、理沙は重大なことを一つ言ったよ」

「重大なこと…。何を言ったんだ?」

「お前と会った後、お前のことを”御主人様”と呼んだ。それも、俺の前で」

これも、私は誇張していたのだと思う。

理沙は、昔の癖でそう呼んだと言っていた。だから、それを信じるなら、これはそれほど重要なことではない。

だが、私は揚げ足取りのように、それを利用し、幸一に告げたのだった。

「…」

幸一が絶句していた。

「理沙は、本当に、お前のことをそう呼んだよ」

私が念押しした。

「そう、なのか…」

幸一の表情が崩れていた。色々な思いが、その心を揺らしているのがわかる。

「理沙には、お前への想いがある。俺はそれに気がついた。お前への強い想いを持ったまま、理沙は俺の奴隷になっている。そんな今の状況が、まともな主従関係だと言えると思うか?」

「だから、理沙を捨てると言うのか?」

「それも選択肢の一つになっている」

「そうなのか…」

「ああ、そうだ」

私は、突き放すようにそう言ったのだった。


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このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
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 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

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