理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

 私への意見や質問、相談、その他の話などがある場合には、右側の欄の中段あたりにある”管理人、vet宛メール”のところのリンクから、メールフォームにいき、メールを送っていただければと思う。メールフォームは2つ用意してあるが、どちらから送ってくださっても構わない。また、各エントリーのコメント欄に書いてくださってもいいので、気軽に話しかけてくれればと思う。


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その日、理沙から電話があった。

「今日、これから、幸一さんと、会ってきます」

と。

それは、私が幸一と話をしてから、数日後のこと。

その日に、理沙が幸一と会うというのは、前から私も知っていた。

だから、理沙の電話に驚いたわけではない。

それに、いつも、理沙が幸一と会うときに必ずしてくる連絡だった。

そういう意味でも、普段と変わらない。

でも、その日だけは違う。

理沙は知らないが、私は知っていることがある。

幸一が理沙にプロポーズをするということ。

それは、幸一から聞いたから、確実なことだ。

理沙は、そんなことを幸一が考えているとは知らず、ただ、話をするために会うつもりでいた。

だから、電話口の声はいつもと変わりがない。

「そうか。今日だったな」

私は、そう言った。

でも、多分その声は、普段と少し違っていたのだろう。

「御主人様?どうかされたのですか?」

理沙が、訝しんでそう聞いてきた。

「いや」

「そうですか…。私、行ってきてもいいのでしょうか?」

理沙は私の様子に、そんなことを言い出した。

まだ、止められる。

ここで行くなといえば、止められたのだが…。

「ああ」

結局、私は止めなかった。

「それでは、行ってまいります。また、終わったら連絡させてください。あとで話も聞いてください」

いつものように、理沙が言った。

また、幸一と何を話したのか、私に報告するつもりなのだった。

いつもと同じ。

理沙はそう思っている。

「わかった」

「それでは、またあとでかけます」

そう言って電話が終わった。


その日、やっぱり私は落ち着かなかった。

考えても仕方が無いし、止められる機会はあったのに、それをしなかった。

だから、私は、間接的に、幸一のプロポーズを認めたことになる。

それで良かったのだとは、全く思っていなかったが、それでも、そうなってしまったことは、自分のせいだというのはわかりすぎるほどわかっていたから、

仕方が無いんだと思い込もうとしていた。

あの時間は、本当に嫌な時間だった。

理沙が、幸一と会っている。

おそらく、プロポーズを受けている。

それがわかるのに、何も出来ない。

それに、何も出来ないようにしてしまったのは、私。

もう、周りにあるものを壊して暴れたいくらいの気分だった。

でも、そんな時間でも、やっぱり、段々と過ぎていく。

そして、いつもよりも、少し長い時間が過ぎた時、私の携帯が鳴った。

理沙からの着信だった。

理沙は何を言うのだろうか?

おそらく、プロポーズされたとは言うのだろうが、それについて、どう思ったと言うのか?

いきなり、それを受けました、なんて言い出すのではないのか?

そんなことを思いながら、もう、恐る恐るという感じで、電話に出た。

「御主人様?」

理沙の声がした。

いつもとちょっと違って、なんだか、上ずっているように感じられたのだが、それは、本当にそうだったのか? 私が意識していたからなのか?は、良くわからない。

「今、お店を出て、幸一さんと別れました。これから帰るところです」

理沙が言っていることは、いつもと変わらない。

「そうか」

そして、その日の感想のようなものを言うのが、理沙の常だった。

だから、プロポーズされたのなら、それを言うはずだった。それほどインパクトのあることだろうから。

でも、理沙は、

「幸一さんの実家のトラブル、少し、片付いてきたそうです」

そう言ったのだった。

意外だった。

幸一は、プロポーズをしなかったのか?

そんなことが頭をよぎった。

「また、今日のお話、聞いて下さいますか?」

そういう、理沙の声は、やっぱり普段と違うように、私には感じられていたのだが、言っていることはいつもと変わりがない。

不可解だった。

でも、その場で問い詰めることはせずにいた。

「ああ」

「明日の夜に伺ってもよろしいでしょうか?」

「ああ」

「それでは、お休みなさいませ、御主人様」

そう言って、理沙との電話は切れた。

その話だけからでは、幸一と理沙の間で、何があったのか?

全くわからなかった。


テーマ:主従関係 - ジャンル:アダルト















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このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
 ◆私について
というカテゴリの中に、”現状の私”というエントリーにして書いておいた。このカテゴリには、私自身のこと(私の好みや、調教の方針など)をメインに書いているエントリーを入れてあるので、興味のある方がいるかどうかは分らないが、もしも気になるなら、見ていただければと思う。

 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

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 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

 続き物の話は、エントリーの題名に第何話という番号が書いてあり、以下のカテゴリにまとめてある。
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