理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

 私への意見や質問、相談、その他の話などがある場合には、右側の欄の中段あたりにある”管理人、vet宛メール”のところのリンクから、メールフォームにいき、メールを送っていただければと思う。メールフォームは2つ用意してあるが、どちらから送ってくださっても構わない。また、各エントリーのコメント欄に書いてくださってもいいので、気軽に話しかけてくれればと思う。


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その日、私と理沙は、外で待ち合わせをした。

食事をしてから、ホテルに入ることにしていた。

待ち合わせ場所に私が行った時、そこで待っていた理沙はいつもの理沙となんら変わりがないように見えた。

私が、理沙がプロポーズを受けたことを知っているとは思っていない。

そして、そのことで、理沙に対する様々な感情が心にあることも、気がついてはいなかっただろう。

理沙のことを、少し遠くに感じるようになってきてしまっているようなことも…。

私が、行くと、笑顔で迎え、

「今日も、よろしくおねがいします」

と言って、頭を下げた。

「ああ」

と言いながらも、私は、理沙にどう接すればいいのか、この時点でも定まってはいなかった。

ちょっと気を抜いたら、理屈で押さえ込んでいる、理沙を責めてしまう気持ちが溢れでてきそうだった。

それは、言いたくなかった。

理屈の上では、私が言うべきことではない。

でも、言わないで居られる自信も、あまりなかった。

だから、いつにもまして、私は無口だったように思う。

一緒に食事をする。

いつものことだが、理沙は、食べているときは、楽しそうだ。

だから、

「これ、美味しいですね!」

なんていって、嬉しそうにしたり、

「御主人様の、少しいただけませんか?」

なんて、私が頼んだ料理に手を出してくることも、よくあった。

そして、そんな時は必ず、

「これも、どうぞ」

といって、私の皿に自分が頼んだ料理を乗せてきたりするのだった。

その時も、そんな感じだ。

いつもの理沙。

でも、私はいつもの私ではなかった。

ただ、幸いなことに、私が、はしゃぐ理沙に合わせることなく、少し苦笑するくらいで、口数が少ないのはいつもの事だったから、

理沙は、私も普段通りなのだと思っていたのだと思う。

理沙の笑顔は絶えなかったから。

食事を終え、喫茶店に移動して、お茶を飲んでいるときも、理沙の様子は変わらない。

いろいろな話題をコロコロと転がしながら、私に言う。

そして、にっこり笑う。

「御主人様、今度、一緒に行きたいです」

なんて言って、語るのは、大抵、理沙がイベントの仕事などで行った中で、面白いと思えた場所だ。

たしかに理沙のチョイスは的確だった。

理沙に誘われて行ったところで、面白くなかったことは、まずない。

さすがに、イベント関連の会社の社員だけのことはある。

「そうだな…」

私は、理沙の言葉にこうやって相槌をうつ。

こんな風に明るく話をしてはいるが、理沙はそのときも、やっぱり奴隷で、私が少しでも嫌だといえば、そのことについては二度と口にしなかった。

喫茶店で、しばらく時間を過ごしてから、ホテルに入った。

部屋に入ると、理沙は服を脱ぐ。

私の前に正座し、手をつき、頭を下げて挨拶をする。

奴隷としての挨拶を。

そして、首輪をつけて欲しいといった。

首輪。

それは、奴隷を象徴するものだ。

私の中での道具としてのこだわりは、縄のほうが強かったかもしれないが、奴隷を奴隷らしく見せるものということなら、おそらく首輪のほうが強いだろうと思う。

私の奴隷である印。

そういう物なのだ。

それを付けて欲しいと言われた。

私に嘘を付いた奴隷に…。

そこが限界だった。

その日、理沙と会ってからずっと…。

いや、もっと前、理沙が幸一にプロポーズをされたことを私に言わなかったことを知ってから、ずっとずっと理性で抑え続けてきたものが、もう、抑えられなくなった。

だから、首輪をつけて欲しいと、頭を下げ、首を差し出した理沙に私は言っていた。

「プロポーズ、されたんだろ?」

と。

その一言が、理沙との関係を、壊す方向に舵を切る可能性が高いものであろうことも、わかっていたのに。

私は、言わずにはいられなかった。

耐えられなかった。

そして、私の言葉に驚き、頭を上げた理沙の顔が歪んでいた。


テーマ:主従関係 - ジャンル:アダルト


長い間待っていました。
ようやく書ける気分になってこられたこと、読書の一人として喜んでいます。
書く方の身になれば複雑であろうことは想像してますが、
続きを、首を伸ばして待っています。
[2012/09/11 17:38] URL | 微笑 [ 編集 ]

>微笑さん
本当に、お待たせしてしまいました。喜んでいただけてよかったです。
なかなか、書けなかったものでして。
ただ、一気に書けた分があるので、あと2つは近いうちにアップします。
その先も、すぐに書けるといいのですが…。私の気持ち次第なので、なんとも言えません。
微笑さんの首が伸びきってしまわないように、がんばりますね。
私の、なんとも言えない過去の話ですが、読んでくださってありがとうございます。嬉しいです。
[2012/09/15 22:46] URL | vet [ 編集 ]














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このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
 ◆私について
というカテゴリの中に、”現状の私”というエントリーにして書いておいた。このカテゴリには、私自身のこと(私の好みや、調教の方針など)をメインに書いているエントリーを入れてあるので、興味のある方がいるかどうかは分らないが、もしも気になるなら、見ていただければと思う。

 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

 リンクフリーなので、気に入ったら、好きにリンクしてくださればと思う。言っていただければ、私からもリンクするので、そういう意味でも気軽に声をかけてもらえれば幸い。

 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

 続き物の話は、エントリーの題名に第何話という番号が書いてあり、以下のカテゴリにまとめてある。
 ●最初の奴隷
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 奴隷と私とのストーリーを読みたい場合にはこちらを読んでもらえればと思う。

 単発物のコラムは、以下のカテゴリにまとめてある。
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  当ブログ内に書くことは、私が実際にやってみたことや考えたことであって、それが正しいかどうかを完全に検証したわけではない。だから、もしも同じことを試す場合には自己責任で、細心の注意を払って実行して欲しいと思う。SMなので、体への損傷などの可能性もなくはないから。とにかく気をつけて欲しい。そして、このブログ内のことを試して、いかなる不利益が生じたとしても、私、vetは免責されることとする。そのことはしっかりと承知した上で読んでもらいたい。
 奴隷のためにも、そして御主人様のためにも、本当に無茶なことはしないで、幸せなSMを楽しんで欲しいと願っている。

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