理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

 私への意見や質問、相談、その他の話などがある場合には、右側の欄の中段あたりにある”管理人、vet宛メール”のところのリンクから、メールフォームにいき、メールを送っていただければと思う。メールフォームは2つ用意してあるが、どちらから送ってくださっても構わない。また、各エントリーのコメント欄に書いてくださってもいいので、気軽に話しかけてくれればと思う。


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直樹と、彼のホームページのリニューアルに関する話をするため、という名目でのオフ会が、メールのやり取りをしてから、程なく開催された。

といっても、参加したのは、私と直樹、そして、直樹の奴隷の3人。

オフ会というよりも、ただの打ち合わせというか、飲み。

そして、飲んでしまう前に、まずは、ホームページの話をした。

直樹が、そこに持ってきたのは、新しいホームページの設計図…、というには、あまりにもな一枚のスケッチというよりも、メモ書きに近い。

それを見せながら、直樹は熱心に私に説明する。

「こんな感じで、ここは華やかに!」

とか、

「この辺は、なんか、柔らかいイメージ?」

なんて言っている。

絶対に「ここ、○○ピクセルの画像入れて、右詰めで、文字は回り込み」なんてことは言わない。

私の普段の仕事相手とは違う。

といっても、私はホームページ制作の仕事をしていたわけではないのだが、そういう、技術的な話になると、専門用語が飛び交う職場に居た。

それを、なんの疑問もなく、当たり前に使う。

技術者同士、もしくは、デザイナーとの話。

そのころは、顧客といっても、私のところに降りてくる段階では、大抵は技術的知識を持った人が相手だった。

直樹は、それなりに大きなSMサイト(ホームページ)を運営していたが、サイトを作ることに関して、特別に詳しいわけではない。

直樹の仕事は詳しくは知らなかったが、旅行関係の会社の役員だったと思う。

私のような技術者、そして、コンピュータやネットの技術とは、無縁の世界で仕事をしている人だ。

彼を見ているとわかる。

サイトを大きくするというか、そこに人を呼び、皆がまた来たくなる場所を作るのに、ホームページを作る技術的な知識なんてそんなに要らない。集客のための検索エンジン最適化とか、そういうノウハウも必要ない。

人を惹きつけるのは人だ。

それはリアルでも、ネットでも、同じ。

直樹を見ているとそれがすごくよくわかった。

アダルトサイトだから、手っ取り早くアクセスを稼ぎたければ、過激な画像でも、動画でも、掲載すればいいのだが、私が言いたいのはそういうことではなく、そこに、人が自然に交わる良質のコミュニティを作るという意味だ。

そのためには、技術よりも、人だと私は思っている。

もっと言えば、同じように過激な画像や動画を置いていても、個人でやっているならそこに、人柄は必ず出てくる。

同じようなコンテンツがあるのなら、人として惹かれる方に行く。

でも、私は、技術が好きだし、知っているものだから、つい技術偏重になりがち。

このとき、直樹と話しながら、それを実感していた。

直樹がメモ書き一枚で熱心に語る姿に、少し苦笑しつつ、とても羨ましく思っていた。

また、そんな直樹の姿を、直樹の奴隷がうっとりと見つめているのも、印象的だった。

こんな感じで、しばらく、ホームページの話をして、イメージは伝わったので、あとはメールでも大丈夫ということになり、本格的に飲み始めた。

その、最初に、直樹が私に言った。

「彼女も、連れてくればよかったのに」

と。

直樹は、他人の奴隷を”奴隷”とは呼ばなかった。必ず、”彼女”とか、”お相手”、”パートナー”と言っていた。

それも、直樹なりの配慮なのだろう。

ちなみに、自分の奴隷のことは、”奴隷”はもちろん、”犬”、”豚”、”牝穴”、”おもちゃ”など、そこは、御主人様らしい。

でも、そんな直樹の何気ない一言は、私には痛かった。

「え、あぁ、あいつは…」

とっさに答えられなかった。

誤魔化すことも出来なかった。やっぱり、奴隷と別れたことを、私は、吹っ切れていなかったのだと思う。

そして、そんな私の様子から、直樹は察してくれた。私が掲示板に来なくなった理由も。

「そうだったんだ…。申し訳ない。悪いことを頼んでしまったみたいで」

「いえ、それは、大丈夫ですよ。そういう作業をしている方が、気が紛れるかもしれませんし」

「そう言ってもらえるとありがたいけど…」

「それに、嫌になったら放り出しますから」

そう言って、私は笑った。

「それでいいよ。ホントに、そうして」

「ええ。そうします」

そんな話をしたのだが…。

私が、こういうお願いを放り出すなどということができるわけもなく…。

頼ってもらえたことを、光栄に思うと、頑張ってしまうわけで…。

その飲み会から、程なくして、つつがなく、直樹のサイトの移転とリニューアルは完了したのだった。

そして、私は、それが最後だと思っていた。

直樹のサイトに関わったとはいえ、私がSM関連の掲示板で話をするのが、あまり気が進まないのは同じだったから。

実際、私は新しい直樹の掲示板に、設置時のテスト書き込み以外の書き込みをしていない。

もちろん、リニューアルオープンのときには、私のテスト書き込みは綺麗に消されている。だから、参加者には、見られていない。

ただ、その新しい掲示板に、一回だけ、私の名前が出たのだった。

それは、直樹の、リニューアルの挨拶のような書き込みの中。

「ホームページも、掲示板も、無事に移転できたのは、vetさんのおかげです。感謝」

という一文だった。

テーマ:SM - ジャンル:アダルト

ちょっと眩しい感じです
vetさんはお人柄からなのか、SMの世界で他の方々との交流もあり、おまけに表の顔でもお付き合いされていたりというのが素敵ですね。
私はMで女性ということもあってか、自分のパートナー以外の方に関わるのはとても怖くて出来ません。今はフリーですが、想像しただけで足が竦んでしまうのです。・・・と今まで信じ込んでいました。

でもどうやら違うみたいです。警戒心が強いのはもちろんあります。けれどもやっぱり性格なんですね。直樹さんやvetさんのように、誰かに両方の顔を見せるのが嫌で勿体をつけたようなところがあります。薄っぺらな自分を知られたくないという気持ち。境界線もハッキリさせておかないと不安。

直樹さんを羨ましいと思えるvetさんを羨ましいと思ってしまう私です。
[2013/02/12 10:57] URL | あかり [ 編集 ]

>あかりさん
SMの世界の人との交流というのは、やっぱり、御主人様やS男という立場ですと、しやすいところはあると思います。
M女性ということですと、S男性にかなり誘われたりしますよね。そういう状況は、私も解りますから、あまり出て行きたくないとか、怖いという、あかりさんのお気持ち、警戒心を持ってしまうということは、そんなに悪いことではないと思います。
私の奴隷も、オフ会に一緒に行くように誘っても、あまり行きたがらないのもおりましたので。
また、両方の顔を見せるということは、親密になるには、早い道ですけれども、同時にリスクもあります。相手をしっかりと見極めて、信頼出来る人でなければ、それはしてはいけません。そうじゃないと、表の世界に悪影響が出ることもありますから。
私も、ブログには、仲が良かった人の話は書いていますが、それほど仲が良くなかった人もいます(ブログに書いていないだけで)ので、そういう人には、表の顔は見せていないですから。

SMという、一般的ではない性癖の場合には、リスク管理という意味での警戒心は絶対に必要です。ただ、性格的に、壁を作ってしまって、内向きになりがちな場合には、なかなか、仲良くなれないところはあるかもしれませんが、少しづつでも、お話できる人を見つけていけるといいですよね。
[2013/02/16 20:48] URL | vet [ 編集 ]














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このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
 ◆私について
というカテゴリの中に、”現状の私”というエントリーにして書いておいた。このカテゴリには、私自身のこと(私の好みや、調教の方針など)をメインに書いているエントリーを入れてあるので、興味のある方がいるかどうかは分らないが、もしも気になるなら、見ていただければと思う。

 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

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 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

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