理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

 私への意見や質問、相談、その他の話などがある場合には、右側の欄の中段あたりにある”管理人、vet宛メール”のところのリンクから、メールフォームにいき、メールを送っていただければと思う。メールフォームは2つ用意してあるが、どちらから送ってくださっても構わない。また、各エントリーのコメント欄に書いてくださってもいいので、気軽に話しかけてくれればと思う。


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抱いていいと言った美佳は、

「できれば、私の部屋で…」

と、唯一つだけ条件を提示した。

前にも書いたが、美佳の両親は、毎晩電話をかけてくる。

美佳がその電話に出ないと、何をしていたのかと、聞かれるのだった。

だから、夜は自分のアパートに居たいというのが、美佳の希望だった。

でも、美佳の希望はたったそれだけだった。

初めてセックスするなら、それなりのところでとか、ちゃんとしたディナーを食べたいとか、何かの記念にしたいとか、そういうこと、あるのではないかと思っていたのに…。

美佳には何もなかった。

本当に何も…。

それが余計に私には辛かった。

ただ単に、私に体を許すことで、私の性欲を押さえ込もうとしているだけ、彼女としての義務として、セックスをするかのように思えたから。

私は躊躇していた。

今まで、ずっと美佳が守り通してきたもの。

それを、何の雰囲気も、これといった契機でも無く、ただ私がしまい忘れた風俗店のリスト一枚で覆すことが本当に良いのか?

そんなことを思っていた。

そして、それでは美佳があまりにも不憫だと思った。

一番最初、断れないこの女を自分のものにしてしまおうと算段していた私とは、比べ物にならないほど、美佳に入れ込んでしまっていた。

「ちょっと待てよ。それじゃ俺がただ単にセックスしたいだけで付き合ってるみたいじゃないか?」

もともと、そのつもりだった。なのに、それを否定している。

でも、そのとき、美佳への気持ちに偽りはなかった。美佳の事がすごく大切だった。

少なくとも、こんな突発的な状態から、なし崩し的に美佳を抱くことなどできないと思っていた。

「それでもいい。あなたがこれからも私だけと付き合ってくれるならそれでいいから…」

「美佳とセックスできないから他の奴と付き合うとか、そんなこと、絶対に無いよ」

「でも…」

「とにかく、別に俺はセックスしなくても、大丈夫だから」

「ダメなの!」

大人しい美佳が大声を上げたのをこのとき初めて聞いたような気がする。

私は、その唐突な反応に驚いた。

「あなたが、違う人とするのは嫌だから…」

先ほどの大声が嘘のように、いつもの声に戻り、涙を流しながら美佳が言った。

「しないよ」

「でも…」

「とにかく、落ち着けよ。いきなり決めなくてもいいだろ?」

そういって何とか落ち着かせたが、美佳はそれでも、抱いて欲しいと言い張った。

そうしないと、私が他の女に気持ちが移ると、本気で思ったようだった。

風俗店のリストは、絶大な効力を持っていた。

やっぱり、美佳は頑なだった。

一度そう思い込むと、今度はそれを譲らなかった。

結局、1時間近くも話をして、私が折れることになる。

「わかった。でも、今日はやめよう。これから美佳の部屋に行く時間もないし。来月、美佳の誕生日だよな?その日に。それでいいか?」

こんな折衷案を出したのだった。

「うん…」

美佳はしぶしぶ承諾した。

「それまでに、怖くなったら言えよ?いいか?」

美佳がコクリと頷いた。

そして、それからいつものように一緒に夕飯を作って食べた。そして後片付けをする。

その間、私は努めて明るい話題を振ったのだが、美佳はあまり話をしなかった。

そして、いつものように玄関でキスをして、美佳は帰っていった。


テーマ:SM - ジャンル:アダルト















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このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
 ◆私について
というカテゴリの中に、”現状の私”というエントリーにして書いておいた。このカテゴリには、私自身のこと(私の好みや、調教の方針など)をメインに書いているエントリーを入れてあるので、興味のある方がいるかどうかは分らないが、もしも気になるなら、見ていただければと思う。

 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

 リンクフリーなので、気に入ったら、好きにリンクしてくださればと思う。言っていただければ、私からもリンクするので、そういう意味でも気軽に声をかけてもらえれば幸い。

 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

 続き物の話は、エントリーの題名に第何話という番号が書いてあり、以下のカテゴリにまとめてある。
 ●最初の奴隷
 ●二匹目の奴隷
 奴隷と私とのストーリーを読みたい場合にはこちらを読んでもらえればと思う。

 単発物のコラムは、以下のカテゴリにまとめてある。
 ●四方山話:1エントリーでひとつの話
 ●四方山話(続き物):複数エントリーでひとつの話
 短い話を気軽に読みたい場合にはこちらを読んでもらえればと思う。

 単発物のコラムの中でも、SMの技術的な話だけは別にしてある。それは、
 ●SM技術
にまとめておいた。技術的なことに興味のある場合には、こちらを読んでもらえればと思う。

 カテゴリの記事は古い順に並べてあるので、カテゴリ名をクリックしてもらえれば、続き物の記事でも最初から順番に読めるようになっている。


  当ブログ内に書くことは、私が実際にやってみたことや考えたことであって、それが正しいかどうかを完全に検証したわけではない。だから、もしも同じことを試す場合には自己責任で、細心の注意を払って実行して欲しいと思う。SMなので、体への損傷などの可能性もなくはないから。とにかく気をつけて欲しい。そして、このブログ内のことを試して、いかなる不利益が生じたとしても、私、vetは免責されることとする。そのことはしっかりと承知した上で読んでもらいたい。
 奴隷のためにも、そして御主人様のためにも、本当に無茶なことはしないで、幸せなSMを楽しんで欲しいと願っている。

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