理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

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前回、手錠の話(3)の続き。


私が、金ノコを買って部屋に帰ると、奴隷はまだ鍵を探していた。

私が居ないことの不安もあり、もう完全に涙目になっている。

私が玄関に入ると、奴隷は額を床につけて、

「お帰りなさいませ、御主人様」

と言っていたが、声が震えていた。

私は、すぐに、

「鍵は見つかったのか?」

と、偉そうに言った。

その内心では、金ノコでもダメではないか?という不安を抱えつつ、もしかして奴隷が見つけたのではないか?という期待もしつつという、なんとも情けないことを思っていたのだが…。

「いいえ、愚かな私には鍵を見つけることは出来ませんでした…」

と、奴隷は、私の期待を見事に裏切る発言をするのだった。

「はぁ…。使えない奴だな」

私は、深くため息をついた。

もちろん、そんな奴隷に失望した、という意味で聞こえるように言ったのだが、実際には見つからなかったことに落胆していたのは私のほうだった。

そして、こうなるともう、仕方がないので、金ノコを使うことを決断したのだった。

「鍵も探せない愚かな奴隷には、もう少し、厳しいお仕置きが必要だな」

といって、私は、調教はまだ続いているという雰囲気をにおわせながら、買ってきた金ノコを奴隷の目の前に差し出した。

「これで、切ることにしようか」

さすがにそれには、奴隷は驚き、顔が恐怖にゆがんでいた。

「手錠ですか?それとも…」

「どっちがいい?」

「お、お許しください御主人様、手を切るのだけは…」

と、その場にはいつくばり、額を床にこすり付けて奴隷は懇願した。

だが、このときの私はもちろん、奴隷の手を切り落とすなど、考えているわけもなく、この金ノコが手錠を無事に破壊してくれるよう、願っていた。

奴隷は私に懇願したが、懇願したいのは私のほうである。

そんなこととは露知らず、奴隷は涙を流して、許しを乞う。

「愚かな奴隷をお許しください…」

だが、私は、調教をしているフリを続けて言い放った。

「愚かな奴隷はどこを切られても仕方がないだろ? そのテーブルの上に手を載せろ」

と、強く言うと、奴隷は観念したのか、後ろ向きにずって行き、テーブルの下に尻や背中を入れ、上に両手を乗せた。

そして、額を床につけたまま、荒い息を吐いている。

私が、本当に手を切ってしまうのではないか?という恐怖と戦っているようだった。

そして、私が奴隷の後ろに回り、奴隷の腕を掴む。

「ひぃ…」

奴隷の弱々しい悲鳴がした。

「じゃあ、切るからな。じっとしていろよ」

「は、はい…。どうぞ、よろしくお願いいたします、御主人様…」

そういいつつも奴隷の恐怖はもう限界に達しかけていたと思う。

金ノコを見せられて、ただでさえ怖いのに、手錠を後ろ手にかけられているために、私は奴隷の背後にいる。

奴隷には、私がやろうとしていることが全く見えないのだ。

しかも、普段は恐怖を主体とした調教はあまりしない私だったから、奴隷は慣れていない。

だから、これで、怖くないはずがなかった。

だが、それでも奴隷は、私の言うことに従い、暴れるそぶりなどは見せなかった。

私が手を切り落とすようなことはしないと信じていたのだろうか?

それとも、私になら切られてもよいと思っていたのだろうか?

それはわからないが、奴隷がなんらかの覚悟を決めていたのは確かだろう。

今、冷静に振り返るとそう思える状況なのだが、そのときの私は、そんなことなど考える余裕はなく、もっと重要なことが気にかかっていたのだ。

つまり、金ノコで、この手錠が切断できるかどうか?ということ。

本当に、”切れてくれ”と、心の底から願っていた。

そして、私は、まず、奴隷の手首に一端、金ノコを当てた。これを調教だと演出するためだった。

「あぁぁ…」

奴隷の悲鳴が聞こえる。

「ここを切られたいか?」

「あぁ…。御主人様がそうされたいのでしたら…、か、構いません」

必死で、搾り出すように、奴隷はそういった。

「そうか、わかった」

といって、私は奴隷の手首にもう一度、金ノコを強く押し付けた。

それから、金ノコを離し、まずは手錠の左右の輪をつないでいるチェーンに金ノコを当てる。

そして、力を入れて、金ノコを引く。

ガリガリッ。

その最初の音が奴隷の耳に入ったとき、

「あぁぁぁ…」

奴隷の恐怖は頂点に達していたのだろう。

か細い声と共に、床に小便が漏れてきた。

それほど、怖かったようだ。

だが、私にはその小便に構っている余裕などないのだ。必死で、チェーンに金ノコをこすりつけた。

すると、金ノコは私の期待を裏切らなかった。

見事にチェーンに刃が入っていったのだった。

「これなら切れる」と確信した。

ホッとした。

さすが、金ノコ。

ゴリゴリと前後に動かしていると、かなりあっさりとチェーンを切断してくれたのだった。

そして、いきなり両手が自由になった奴隷は、驚いたような、それでいて、どこか不安そうな顔で私を振り返った。

「ご、御主人様…?」

「手首を切るよりは、こっちのほうが楽そうだからな」

こうは言ったが、これは完全に私の負け惜しみだ。

だが、奴隷は一気に不安が解消されたようで、声を上げて泣き出した。

涙で顔がぐちゃぐちゃになっていた。

「今度は、右腕を出せ」

そういうと、奴隷は素直に、右腕をテーブルの上に出した。今度は奴隷も私のしようとしていることが見えている。

だから、余計なことはせずに、私は右腕の輪を、金ノコで2箇所切断して外した。

次いで左腕も同様に処理した。

新品の金ノコはさすがに切れる。

私の心配などなんのその、全く問題なく手錠を破壊してくれた。

私はかなりホッとしていたのだが、そんなことは、当然表情には出さず、

「手錠がもったいなかったな。手錠のほうが、お前よりも価値があるんだから」

などと、また理不尽なことを言い放っていた。

「卑しい私の様な者のために、申し訳ありません。でも、ありがとうございます…」

そういいながら、奴隷もホッとした顔を私に向ける。

そして、ここで私は、見なかったほうがよかったものを見つけることになるのだった。


なるほど~
ご主人様の,当時の顔が目に浮かびます(笑)
でも,とっさの機転はさすがですね♪
[2009/10/09 12:04] URL | Blueberry [ 編集 ]

この話は、私の失敗の中でも上位に来るもので、かなり焦りしました。奴隷は床を這っている様な調教だったので、私の顔はあまり見られてなかったと思われるのが、せめてもの救いだと思います(笑)

機転というか、とにかく何とかしないといけないと思うと、必死で考えるものですね。私が調教されているわけでもないのに、このときは考えすぎて疲れました。
[2009/10/09 21:24] URL | vet [ 編集 ]














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このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
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 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

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 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

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