理系Sの牝奴隷には言えない話
元、”御主人様”だったvetのSMに関するいろんな話。
はじめに

 いらっしゃいませ、とでも書くべきだろうか。とにかく、あなたが見に来てくれたことは素直に嬉しい。ありがとう。

 このブログはSM、男女の主従関係に関することを主に取り上げて書いている。なので少しアブノーマルだ。だから、初めてこのブログを訪れた人は、右側の欄の”このブログについて”をまずは読んで、それに同意できた場合のみ、読み進めて欲しい。

 また、このブログ、少々ややこしい構成になっている。そのあたりも説明してあるので、それも理解してから読んでもらえればと思う。説明を読んで問題がなければ、二度目以降からは以下のエントリーを好きなように読んでもらえればそれでOK。

 AVや他の本格的なSM系サイトなどとは、多少違った視点からのSMの世界を知ってもらえれば、幸いだ。特に読者を指定するつもりはないが、御主人様を探しているM女などにはSMの実態を知るということで、参考になるのではないかと思うので、御主人様を選ぶ前に、SMの世界に飛び込む前に読んでもらえれば嬉しく思う。

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前回、手錠の話(4)の続き。


私がこのとき、見なかったほうがよかったと思えたもの。

それは、手錠の鍵だった。

手錠の鍵が、奴隷のしている首輪の留め金にしっかりと引っかかって揺れていたのだった。

そのときになってやっと思い出した。

調教を始めるとき、手錠の鍵をなくさないようにと、奴隷の首輪の、喉のところについている金具に引っ掛けておいたのだった。

私はそれをすっかり忘れ、奴隷も忘れ、さらにその日は、奴隷がいつも下向きだったから私にはあまり見えず、奴隷は自分の首についているものなど、当然見えず…。

なのでいくら探しても鍵など見つからない。

だが、見つけてしまった以上、これも何とかしなければならない。

だから、私は、その鍵を掴んで、首輪ごと、奴隷を引き寄せると、

「ここにつけたこと、忘れるから、こういう調教になるんだ。わかるか?」

と、それらしいことを言い放ってみたのだった。

「はい。愚かな奴隷で、すぐに忘れてしまい、申し訳ございません」

「本当に愚かだな。しかも、小便まで漏らして。臭くてたまらない。早く何とかしろ」

「はい。すぐに処理いたします」

そういうと、奴隷は床にはいつくばり、フローリングに広がる自らの小便を舐めて綺麗にし始めたのだった。

私は内心、かなり安心し、顔も緩ませたいくらいの気分だったのだが、御主人様としての威厳のある表情を何とか作り、椅子に座って、奴隷が床を掃除する様子を眺めた。

これで、一連の行動が全て、予定通りの調教だったのだと、奴隷には思わせることができ、御主人様としてのプライドは保てたと、ホッとしていた…。



今思い出すと、私は何をしていたのだろうか?と苦笑するしかない出来事だった。

愚かなのは完全に私のほうなのだ。

奴隷の首輪に手錠の鍵をつけるとか、普段やらないことをやるからこういうことになるのだ。

本当に馬鹿なことをしたものだと思うが、

偶然とはいえ、結果駅に、奴隷に恐怖を与えるという調教になっているのが、ちょっと面白い気もすることはするのだ。

だが、こんなハラハラさせられる出来事、奴隷だけではなく、私までもが調教されているかのようで、なんだか自分に腹が立つ。

笑い話として読んでもらえればそれでよいのだが、

私としては、奴隷のいない今でも、思い出すたび、二度とこんな事態にはなりたくないものだと思ってしまうほど、情けない出来事だった。


テーマ:支配と服従 - ジャンル:アダルト


読んでてなんだか私までハラハラしてしまいました…!ああよかった。
奴隷さんの立場だけで見たら、もう完璧な調教でしたね!禍転じて福と成す…この調教で奴隷さんはまたご主人様への服従の念を強くされたのではないでしょうか?
それにしてもvetさん、ピンチを「ご主人様」として切り抜けるための頭の回転の速さ、凄いですね。「私までもが調教されてるようで…」の下りでは笑ってしまいましたが。神様からの「ご主人様テスト」(?)、みごと合格されましたようですね。
[2009/10/10 00:18] URL | はる [ 編集 ]

奴隷のほうから見たときに完璧な調教だったように思えたのが唯一の救いでしたね。でも、もしかしたら、何かおかしいと気づかれていたのかもしれませんが…。
 この後、はるさんがおっしゃるように、確かに前以上に私に服従するようになった気がします。ある程度、追い詰める感じの調教をすると、そういうことになりますね。ただ、あまり追い詰めすぎるのも良くないので、このときは、とっさのこととは言え、そういう奴隷の心理をちゃんと考えずにやってしまっている部分がありますから、その点も反省材料かもしれません。御主人様である以上、奴隷に関することはしっかりとしていないとダメですよね。
 私は頭の回転が速いというよりも、ただ単に、失敗しているのを必死でフォローしてるだけのような気が…。色々とおかしなことをやらかすので、そういうフォローの技術だけは身についたかもしれません。それ以前に、やらかさないようにしたいものでした(笑)こんな私でも、御主人様テスト、合格でしょうかね。
[2009/10/11 10:47] URL | vet [ 編集 ]

奴隷として一番恐ろしいのは、実は分かっていないのに自信満々、思い込んでいるご主人様、でしょうか…。一歩間違えば命に係わるような行為に身を投じるのですから、そこが一番不安なところです。
それに比べれば、少しくらい躊躇してる様子や試行錯誤の気配が見えても、気遣って下さっていることがわかるので、絶対的な不信には繋がらないです。
(奴隷さんによっては「カンペキご主人様」の像を少しでも崩されると醒めてしまったりするんでしょうか?)

vetさんが奴隷の扱い方というものについて、とてもしっかりお考えを持ってらしたことはきっと奴隷さんにも伝わっていたでしょうから、奴隷さんも安心して身を預けてらしたことでしょう。それにお話やコメントから伝わってくる、とてもお優しいお人柄も…。
どんないきさつで主従解消なさったのかはこれから明らかになるのかも知れませんが(興味深々です…)、飼われている間、きっと奴隷さんは幸せだったと思いますよ~
[2009/10/11 23:10] URL | はる [ 編集 ]

DVDとかを見ただけで、できるつもりになっている御主人様とかたまに居ますからそれは本当に怖いですよね。でも、自信がないことを前面に出されても、雰囲気が壊れてしまいますし、このあたりは、結構難しいところですよね。
 奴隷の立場としては、しっかりとした実力に裏打ちされた自信のある態度を持った御主人様というのが理想なのでしょうけれども。なかなか、そうはなれないものです。でも、多少の躊躇や試行錯誤でも気遣いが見えると不信には思わないという、はるさんの言葉は、私が、もしも御主人様だったら、きっとホッとしたと思う言葉です。

私は多分、臆病な部分が多かったのだと思います。美佳との話の最初のほうにも書いてありますが、私は女に振られることすら怖かったですから、奴隷を持っても、それを壊してしまうことを恐れていたのかもしれません。だから余計に色々と考え、慎重にやったのかもしれません。奴隷が安心していたかどうか?は、今となってはわかりませんが、少なくとも奴隷に対する責任だけはしっかりと認識していたつもりです。それが私の優しさなのかどうかはわかりませんし、奴隷が幸せだったのか?というのは本当に私にはわからないことです。幸せだったのなら、これ以上嬉しいことはないのですが…。どうなのでしょう。

主従を解消した話は、結構後になると思いますが、そのうち、ちゃんと書くつもりです。
[2009/10/13 15:26] URL | vet [ 編集 ]














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このブログについて

著者:vet

 ※このブログには、エロ動画やエロ画像、官能小説のようなものは一切無いが、内容が内容なので、SMや主従関係という、恋愛の形に不快感を覚える人、違う世界の話だと思う人などはすぐにブラウザを閉じて、このブログのことは忘れるように。

 私は以前、牝奴隷を飼っていた元”御主人様”。でも、今は飼っていない。奴隷を手放した経緯とか、過去の奴隷の話、そのときの気持ち、奴隷への想い、今だから考えられること、言えること。書きたいことを書きたいままに綴るブログ。
 また、今、これを書いている私の現状について、ご質問を頂くことが結構あるので、それについては、
 ◆私について
というカテゴリの中に、”現状の私”というエントリーにして書いておいた。このカテゴリには、私自身のこと(私の好みや、調教の方針など)をメインに書いているエントリーを入れてあるので、興味のある方がいるかどうかは分らないが、もしも気になるなら、見ていただければと思う。

 SM話はストイックになりがちなので、多少軽いタッチのコラムも交えて書いてみようと思う。奴隷を飼っていない今だから書ける御主人様の本音などをできるだけわかりやすく、そして正直に。今、奴隷になっている牝や、御主人様を探しているM女なんかには、御主人様の側の気持ちが少しは分かってもらえるかもしれない。ちなみに、私は理系的な思考傾向なので、考えすぎることが多く、そのために、なにやらややこしいことになることも多々ある。そのあたりも笑って読んでもらえれば、幸い。

 メールやコメントなども楽しみにしている。気軽な恋愛話、気楽なSM話から、SMや主従関係のこと、Mであることなどについての悩みや、相談、質問など、真面目なお話まで、どんなことでも、しっかり伺おうと思っている。恥ずかしいとか、こんなことを言っては変に思われるのではないか?とか、考えることもあるかも知れないが、私は、それなりに長くSMや主従関係の世界に居たので、それほど驚くことは無いと思うし、他人と変わっていることでも、変だとは思わないできちんと伺うつもりなので、メールやコメントは、遠慮せずに送ってくださればと思う。

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 このブログは、私が奴隷と過ごした日々を時系列で綴った続き物の話と、SMに関するちょっとした小話や、SMに対する私の考えや体験、見聞きした面白い話題などを個々に書いた単発物のコラムとが混在している。

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